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香川 観光客を関係者に!1杯のカップから

2019-12-10 07:00:00 | 報道/ニュース

11月14日 NHK[おはよう日本」


香川県三豊市にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)。
絶景が撮れるスポットとしてSNSで人気になっている。
この浜には観光客の声を聞いて街づくりに生かそうという人がいる。
その方法は
コーヒーを買ってもらうことである。

三豊市にある父母ヶ浜。
潮溜まりに鏡のように反射する写真がSNS映えすると
最近 人気の観光地である。
去年はおよそ26万人が訪れた。
一方で地元からはこんな声も上がっている。
(地元のボランティア)
「通勤の時に道路が混雑したら40~50分帰る時間が延長になる。
 すごい渋滞になるから。
 観光で来てくれるのはうれしいけど
 地元の人は迷惑に思ったことがある。」
こうした観光客と地元の人との距離を縮めようとする取り組みが始まった。
10月 父母ヶ浜で少し変わったコーヒースタンドを開いた今川さん。
「カップの色を選んでいただきたいんですけど。
 これがアンケート形式になっています。
 “興味のあるものに1杯を”ということで
 “1杯が1票に”
コーヒーを買う時お客さんに父母ヶ浜への要望を表す5色のカップを選んでもらう。
赤ーもっときれいな浜を
緑ーもっとくつろげる場所を
白ー三豊を知りたい
黒ー水回りをよく
茶ー夜楽しむ場所を
父母ヶ浜をより良くするために何が必要かを
観光客にも考えてもらうという取り組みである。
カップは色別に集計し
数が多いものから実行に移す。
オープンから2週間。
最も要望が多かった“浜の清掃”を始めた。
(今川さん)
「小さい頃はここによくみんなで
 自治会の人たちと泳ぎに来ていたりとか
 焚火したりとか
 鍋したりとか。」
地元育ちの今川さん。
浜が急速に変わるなか
危機感を感じこの取り組みを始めた。
(今川さん)
「たくさんの観光客の方が来るようになったんですけども
 ただ写真だけ撮って帰るとか
 一過性のブームだけに終わりそうな気もして。
 この地域のこととか全く知らないまま帰ってもらうのも残念だし
 お互い“内と外”をつなげるようなことができないかな。
この取り組みについてお客さんの反応は
(県外からの観光客)
「本当にいち観光客なんですけど
 ダイレクトに参加できる感じがいい。」
(地元の人)
「お願いするっていうのはやりづらいことなんですけど
 コーヒーを頼むことで1票になるわけじゃないですか。
 それがうれしい。」
観光客と地元の人の交流を生みたい。
この日その理想に1歩近づく出来事があった。
「どちらから来られたんですか?」
「兵庫県から。」
「じゃあ日帰りかなんかで?」
「伊吹島に行ってました。」
「ぼく地元ですよ。」
「あ!そうなんですか?
 すてきなところ。」
今川さんの言葉をきっかけに兵庫県から来た女性と地元の男性が会話を始めた。
「いい人ばっかりだから
 前行ったときも。」
「前も行ってくれたんですか?」
今川さんは風景にとどまらない地元の魅力に気づいて欲しいと考えている。
(今川さん)
「1回の思い出というか何度も来てくれる方が
 やっぱりすごく持続的にと広がりのある関係性にできるんじゃないかと。
 いろんな人が誰かに会いに行きたくなるような場所になってほしいと思いますね。
 この町も
 この浜も。」




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