16日、NHK 週刊ニュース
今週から名古屋氏で生物多様性をテーマにした国際会議COP10の一連の会合が始まる。
数多くの生き物が共生し豊かな自然をはぐくんでいく生物の多様性が、脅かされている。
毎年4万種という、かつてないスピードで絶滅していると推定する専門家もいる。
このような状態をどのようにしてくい止めるのか。
2002年に
“生物多様性が失われるスピードを著しく減少させる”という国際的な目標が定められた。
しかし乱獲・開発などで歯止めがかからず効果はなかった。
国際目標の最終年にあたる今年、
名古屋で開かれる会議ではより具体的な目標が求められている。
いくつかのアプローチの中で大きなテーマになっているのが生物資源をめぐる問題である。
南アフリカに自生するぺラルゴニウム・シドイデスの根が莫大な富を生み出す。
根から採れるエキスが、ドイツで売り上げを伸ばしている風邪薬の主要な成分になるのである。
こうした植物などが生物資源とよばれている。
貴重な収入源になるため群生していた場所からは根こそぎ掘り起こされる。
南アフリカ政府の開いたシンポジウムで南アフリカ政府は、
先進国の商売のために途上国が荒らされる、
製薬会社が引き起こす乱獲を生物資源を奪う海賊行為だと批判している。
南アフリカ パンドール科学技術相
「私たちの国では生物資源を奪う海賊行為を許してはならない。」
一方ドイツの製薬会社は反論している。
「許可なく採ったぺラルゴニウムを売る人がいたとしても、南アフリカ政府が
取り締まるしかないと我々は考えている。」
今回の会議では、
こうした無秩序な乱獲を防ぐ、生物の多様性を守っていく方策が話し合われている。
生物資源の利益配分する際のルール作りである。
生物資源の多くは途上国にあるが自然を守るためには資源が足りない。
そこで、技術に優れた先進国の企業が生物資源を使って得た利益を途上国に配分することで、
自然を守ろうという発想である。
しかし、事前の会合で話し合いは難航している。
豊かな生物資源を保有しより多くの利益配分を求めたい途上国、
資源活用が制限されるとして厳格なルールに反対する先進国がどこまで歩み寄れるか
見通しは立っていない。
マレーシア政府代表
「生物資源を奪う海賊行為をなくし阻止する規制が制定されるよう、
途上国の途上国の足並みをそろえる。」
EU代表
「意見の相違点を減らせるよう務める。」
限りある生物資源を枯渇させずに持続的に利用するためには
どのような目標設定が可能なのか、
話し合いは今月29日の最終日までぎりぎりの調整が続きそうである。
今週から名古屋氏で生物多様性をテーマにした国際会議COP10の一連の会合が始まる。
数多くの生き物が共生し豊かな自然をはぐくんでいく生物の多様性が、脅かされている。
毎年4万種という、かつてないスピードで絶滅していると推定する専門家もいる。
このような状態をどのようにしてくい止めるのか。
2002年に
“生物多様性が失われるスピードを著しく減少させる”という国際的な目標が定められた。
しかし乱獲・開発などで歯止めがかからず効果はなかった。
国際目標の最終年にあたる今年、
名古屋で開かれる会議ではより具体的な目標が求められている。
いくつかのアプローチの中で大きなテーマになっているのが生物資源をめぐる問題である。
南アフリカに自生するぺラルゴニウム・シドイデスの根が莫大な富を生み出す。
根から採れるエキスが、ドイツで売り上げを伸ばしている風邪薬の主要な成分になるのである。
こうした植物などが生物資源とよばれている。
貴重な収入源になるため群生していた場所からは根こそぎ掘り起こされる。
南アフリカ政府の開いたシンポジウムで南アフリカ政府は、
先進国の商売のために途上国が荒らされる、
製薬会社が引き起こす乱獲を生物資源を奪う海賊行為だと批判している。
南アフリカ パンドール科学技術相
「私たちの国では生物資源を奪う海賊行為を許してはならない。」
一方ドイツの製薬会社は反論している。
「許可なく採ったぺラルゴニウムを売る人がいたとしても、南アフリカ政府が
取り締まるしかないと我々は考えている。」
今回の会議では、
こうした無秩序な乱獲を防ぐ、生物の多様性を守っていく方策が話し合われている。
生物資源の利益配分する際のルール作りである。
生物資源の多くは途上国にあるが自然を守るためには資源が足りない。
そこで、技術に優れた先進国の企業が生物資源を使って得た利益を途上国に配分することで、
自然を守ろうという発想である。
しかし、事前の会合で話し合いは難航している。
豊かな生物資源を保有しより多くの利益配分を求めたい途上国、
資源活用が制限されるとして厳格なルールに反対する先進国がどこまで歩み寄れるか
見通しは立っていない。
マレーシア政府代表
「生物資源を奪う海賊行為をなくし阻止する規制が制定されるよう、
途上国の途上国の足並みをそろえる。」
EU代表
「意見の相違点を減らせるよう務める。」
限りある生物資源を枯渇させずに持続的に利用するためには
どのような目標設定が可能なのか、
話し合いは今月29日の最終日までぎりぎりの調整が続きそうである。