授業中に落ち着きがない。
思ったことをすぐ口にする。
人に迷惑ばかりかける。
このような子がクラスにいると、教師はつい怒ってしまいます。
ウソをつく。
宿題をしない。
約束を守らない。
このような子が家庭にいると、親はつい怒ってしまいます。
その結果、その子は学校でも、家庭でも、何かをやらかすたびに怒られます。怒られるのことが繰り返されます。
そこで、考えてみたいのが、その子が怒られるようなことをする心情はどんなものかという点です。
誰かに関心をもってほしい。こう思っている子にとって、怒られるのは関心を引き寄せるためかもしれません。
誰もが怒るので、自分の本当の気持ちをわかってくれない。あるいは、周りの人が迷惑がり、自分から離れていく。その不安から投げやりになり、よけいなことをしてしまう。
人は誰でも、相手の心情(内面)はわかりにくいのですが、表に出ている言動はわかりやすいのです。
だから、私たちは表面に現れている言動に対して、注意したり、指導したり、怒ったりするのです。
人を困らせるようなよけいなことをするのは、何が目的なのか、本人がどうしたいと願っているのか。この点に着眼して、教育・子育てをしていくと、大人と子どもの関係はよい方向に向いていくと思います。