
人の平均寿命は伸びています。2015年には、女性が87.05歳、男性が80.79歳になったそうです。
こう考えれば、人生は長いといえるでしょう。
しかし、人は明日の命もわからないという側面があることも、また事実です。
ですから、私たちが何かをするチャンスは、この瞬間しかないと思うことも、必要なのでしょう。
ところが、今という時代は選択肢が多すぎます。何を買うかだけでも、商品が多すぎます。
限定された時間軸のなかで何かをするのだから、何かをいさぎよく捨てなければなりません。
ただし、何を捨てるかで、本来は思案する必要はないのかもしれません。
だって、人は一生懸命にものごとに取り組んでいるときは、必要ないものは自然と離れていきます。
中学生でも、懸命に努力している子ほど、はっきりしています。
「わたしには、これはいりません。わたしはこうするつもりだからです」と意思表示が明確です。
現在のような、選ぶことが多すぎて迷う時代だからこそ、私たちは身軽になり、茶色くなった葉を落とす木のように、めざす目標を見据えて、近づいていきたいのです。