箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

見据えるとは、捨てること

2017年04月22日 21時26分37秒 | 教育・子育てあれこれ

人の平均寿命は伸びています。2015年には、女性が87.05歳、男性が80.79歳になったそうです。

こう考えれば、人生は長いといえるでしょう。

しかし、人は明日の命もわからないという側面があることも、また事実です。

ですから、私たちが何かをするチャンスは、この瞬間しかないと思うことも、必要なのでしょう。

ところが、今という時代は選択肢が多すぎます。何を買うかだけでも、商品が多すぎます。

限定された時間軸のなかで何かをするのだから、何かをいさぎよく捨てなければなりません。

ただし、何を捨てるかで、本来は思案する必要はないのかもしれません。

だって、人は一生懸命にものごとに取り組んでいるときは、必要ないものは自然と離れていきます。

中学生でも、懸命に努力している子ほど、はっきりしています。

「わたしには、これはいりません。わたしはこうするつもりだからです」と意思表示が明確です。

現在のような、選ぶことが多すぎて迷う時代だからこそ、私たちは身軽になり、茶色くなった葉を落とす木のように、めざす目標を見据えて、近づいていきたいのです。