新聞投稿に高校生の次の記事がのっていました。
私は小学校の先生になるのが夢で、大学の教育学部を志望している。
小学校3年のとき、大学を出たての新任教師が担任になった。
その先生は、私たちの悩み、はやりの遊びに熱心に耳を傾けてくれ、悪いことをすれば容赦なく怒った。
放課後には、先生と好きな食べ物、芸能人の話で盛り上がり、教室の掃除もいっしょにした。
あの先生に出会ったからこそ、今の夢があると思っている。
しかし、学校の教師にまつわる近年の話題は明るいものばかりではない。
過労死ラインに迫る勤務時間、超過勤務に見合わない給与体系、課外活動の指導をめぐる問題など、切りがない。
そんな環境下で休職、退職してしまう人も多いらしく、聞くたびに私は「教師が務まるだろうか、すぐにやめてしまうのでは」と不安になる。
でもあの時の経験から、「教師ほど児童かかわれる職業はない」と思っている。
私もあの時の先生をめざしたい。
恩師との経験がかけがえのないもので、それをきっかけに教員を志望する人は、少なくありません。
私は、教員の仕事の過酷さばかりが報道され、教職から得られる充実感ややりがいが薄まっていると考えています。
労働環境の厳しさばかりが強調されますが、1年間教師を務め、児童生徒とのやりとりで感激したり、喜んだりできた体験をしている人はたくさんいます。
ただし、やりがいを強調して、本来支払われるべき時間外勤務の手当がつかないとか、休みをとりにくいという、「やりがい搾取」は改善されべきです。
教員をめざす人には、わたしは精一杯サポートしていきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます