令和6年能登半島地震は、余震かあるなどまだ予断を許せません。
お正月の年の始まりを突然に襲った災害に、誰もが驚きました。
被災地域の人びとの直面する困難に思いを馳せます。
被害が最小限に済むよう願います。
それにしても思ったのは、個人の情報発信力は発達し、テレビの放送局のそれをはるかに凌いでいることです。
地震発生後すぐに、どこの放送局も特番を組んで地震についての報道を夜遅くまでしてくれました。
しかし、その報道は「津波が来ます。今すぐ逃げてください」とか「〇〇で何cmの津波が観測されました」に終始していました。
または、観測した津波の高さを一覧にして報道する程度でした。
実際の津波を海岸線で捉えたのはありましたが、人びとの生活場面にまで侵入し、襲ってくる撮影を放送で流したのは皆無だったようです。
しかし、そのときSNS上には実際に川をさかのぼり押しよせる津波の動画が何本もアップロードされていました。
この動画アップは臨場感がありますし、機動性にすぐれ、テレビの特番よりもはるかにリアル性を打ち出していました。
テレビ局では、情報元、情報の正確さ、報道の影響などをみきわめて発信する必要があるのはわかります。
もっとも、日付けがかわる夜遅くになり、動画の提供を受けたテレビ局が「視聴者提供映像」として流していることはありました。
ただし、一ついえることは、報道者がその現場にいないと報道できる映像はないということです。
現場にいるかいないか、というちがいは決定的です。
そして、テレビ局が津波の動画を撮影できているかできていないかという点だけでみると、発信力という点では、一般の人びとの方がはるかにまさっていると感じた次第です。
今は、個人が自由に情報発信をタイムリーにできる時代なのだと、あらためて感じました。
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