箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

言葉でカタチをつくる

2019年12月27日 10時59分00秒 | 教育・子育てあれこれ


車の色についての話です。

私はそもそもあまり車の色について、こだわりがあるほうではありませんが、街でひときわ「きれいな色だな」と思い、注目する赤色があります。

私の学生時代に、昔、赤色の車がはやったことがありましたが、その頃の赤色とは、全く違います。

しみじみと、何とも言えないきれいな赤色だと思う車を最近見かけるのです。

それは、MAZDAの車の赤色で、調べてみるとその色は「ソウルレッドクリスタルメタリック」というそうです。

この色の車は、他の色の車と比べて、同一車で7万円ほど高くなるそうです。

高くなるため、たとえカラーオプションの注文が少なかったとしても、ここまで色の美しさにこだわるMAZDAのブランドに対する姿勢を感じます。


そもそも、人はそれとなく、なんとなく、身体でつかんでいる「感覚」というものがあります。

そこに「言葉」が加えられると「イメージ」ができ上がるのかもしれません。

こう考えると「言葉」はカタチなのかもしれません。「感覚」に「カタチ」が付与され、「デザイン」ができる。

その意味で、MAZDAというメーカーは、ブランドとして、「美しさ」というデザインを表現していることになります。

こう考えると、「ソウルレッドクリスタルメタリック」という言葉は、じつに見事な色の名前であると、私は感心するのです。

中学生が、なにかわからないけどすごくいい感じ、でも言葉で表せないという体験や経験を街中ですることがあります。




たとえば、生徒が舗道に落ちている銀杏の落ち葉を見て、いつだったかおぼえてないけど、なにか懐かしく、惹かれる感覚を覚えた。

それには幼い頃、母に連れられ歩いた街路樹という体験が隠れていました。

そのとき、誰かが「郷愁」という言葉を教えたら、ピッタリとはまり、納得するのです。

ということで、私はあらためて「言葉」の大切さを理解するのです。



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