「校長が変われば、学校が変わる」という言葉があります。
「親が変われば、子どもが変わる」と子育てに関して、教育心理学で言われます。
それは、一面的には真実だと思います。
でも、親の態度が変われば子どもが必ず変わるかといえば、それはわかりません。
変わらない場合というのは、親が子どもに、自分が思うように変わってほしいと望んでいるケースです。
大人が子どもをコントロールしたいと思っている場合には、子どもは変わりません。
子どもが大人の話を聞こうとするのは、自分の話を聞いてくれると思うからです。自分の話を途中で遮ったり、批判しないという安心感があるからです。
かといって、子どもの言うことや行いに、親が自分の意見を曲げてまで賛成しなければならないということではありません。
賛成することと理解することは別物です。「わかったけど、ここはおかしいと思います」と、自分の意見を伝えれば、子どもはその意見を聞こうとするかもしれませんし、自分の考えをもっと説明してくれるかもしれません。
それを、聞きもせず「それはアカン」とか「ダメだ」と決めつけるから、子どもは「それならもういい」と心を閉ざすのです。
「どうもあの生徒は本音を言ってくれない」と教師が嘆くのは、それは子どもの課題というよりは、「言わせない」ようにさせている、その人自身の課題であると言えるのではないでしょうか
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