箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

恋と愛

2019年09月12日 07時19分00秒 | 教育・子育てあれこれ





わたしもこの年齢になると、いろいろ考えたり、しみじみと実感したりすることが増えてきました。

そのうちの一つが、恋と愛のちがいです。

恋は、初恋に代表されるように淡いものです。

時には、相手に対する憧れのような気持ちが混じっていることもあります。

また、恋は失恋という言葉が表すように、はかないものであるとも考えることができます。

一方、愛については、その言葉を曲名に使った楽曲は数えきれないほどあります。

そのうちの一つに1990年にリリースされたKANの『愛は勝つ』を、思いおこしてみます。

以前に、自分がいちばん好きなナンバーがこの曲であると、中学生が言っていたことがありました。

この曲が発表されて、20年後のことでしたので、その子が生まれる前の曲でした。

それでも、どこか中学生を惹きつける魅力があったのでしょう。

その歌詞は、「夜空に流星をみつけるたびに 願いをたくし ぼくらはやってきた どんなに困難でくじけそうでも 信じることさ 必ず最後に愛は勝つ」というポジティブなモノでした。

この歌詞から愛とは何かを考えると、「愛は貫くもの」となります。

中学生も3年生ぐらいになると、カップルができます。

ときどき二人で下校している光景を見ることがあります。さわやかなひとときです。

これは、恋といえるのかもしれません。


しかし、長年夫婦として暮らしてきたパートナーなら、相手の良い点も、良くない点も見えてきて、その狭間の中で行ったり来たりしながら毎日を過ごしていきます。

もはや、相手へのときめきや憧れなど起こりません。

でも、日常を通して相手のことで喜んだり、腹を立てたりしながらも、お互いに離れられない存在として、人生のよき伴侶としての絆を深めていく。

その絆を深めるには、年数がかかります。行ったり来たりしながらパートナーへの道を貫いていく。

ゆえに、一つの表現ですが、「恋はときめくもの、愛は貫くもの」という表現は的を得ていると思います。


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