福井県は教育関係者の中では、子育てしやすいまちとして専門家が指摘します。
まず、ものづくりをはじめとする産業が盛んで、雇用も安定しているという特徴があります。
次に全国的にみても、福井県では三世代同居の世帯が多く、父親、母親の共働き率が高いですが、祖父母に子どもの世話をしてもらえます。
それ以外にも、ふつう小さな子が熱を出したら、保育園の場合、親は子どもを休ませなければなりませんが、福井県はちがいます。
大きな病院が託児施設を併設しており、親は朝に用紙を記入して提出するだけで、1日病気の子を預かってくれます。
そのような条件がけっこう整っているので、親は安心して働くことができます、
生活が安定しやすいので、その分、子どもも学力が高い傾向があります。
事実、全国学力学習状況調査では、小中とも全国でつねに高学力傾向を示しています。
もちろん、県や自治体が教育政策・施策に力をいれているという要因も関係しているでしょうが、生活の安定は学力に影響を与えているのは事実だと思われます。
「全国幸福度都道府県ランキング」では、5年連続で1位になっています。
きっと住みやすいまちとして、住民の満足度は低くはないのでしょう。
ただし、男性の育児にかかわる時間は、女性のそれよりも2時間以上短く、全国20位程度
と低迷しています。
ある意味では、福井県は日本の伝統的な慣習を引き継いでおり、会社、社会、地域の活動など、全般的に組織の意思決定にどれだけ女性が関与するかが問われているといえます。
かりに仕事に魅力があり、やりがいがあったとしても、女性と男性が互いに尊重しあい、健康的に過ごし、自分らしく生きられる風土でないと、今の時代では立ち行かなくなります。
キャリアを形成した女性が、メンタル疾患や生理的な問題で、健康を理由に仕事をやめざるをえなくなるような組織では、持続可能な活動は望めないのです。
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