感染症が流行ったり、生活苦に直面し、物価高が追い打ちをかけたり、なんとなく生きづらさを感じる世相です。
人間づきあいの個人化が進みます。
共同体が弱くなり、人と人の分断が深刻になり、孤立化も進行中です。
うまくいかなければ、「自己責任」にかえされてしまうことも多くなりました。
なんとなく、ギスギスした人間関係に悩む人も多いのが、いまという時代です。
人のことには干渉しないから、私のこともとやかく言わないで。
新型コロナウイルス感染症が広がったころ、他者への容赦ない攻撃が落書きやSNSでの書き込みにあらわれました。
学校では、そのような事案への恐怖や感染の不安から、学校への登校を渋り始めた子が出ました。
いま、人が人とつながることを学び、人への信頼を高めることが学校教育に求められています。
完全・完璧な子なんていません。
授業で間違っても、許される。
失敗しても許される。
それを知るのが学校での教育活動の根本に位置づかなけらばならない。
許すことができない人間はさみしいね。人生なんて許してなんぼだから。
『ちびまる子ちゃん』(さくらこたけ作)に出てくるおばあちゃんが言った言葉です。
いま、かえって新鮮な言葉として、子どもにも伝えたいです。