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コロナ禍後のウイズコロナ、アフターコロナを見通して、「新しい生活様式」へ移行するとよく言われます。
新しい生活様式は、「新しい日常」であり、人と人との距離をあけることが基本になり、これは生活様式を少し変えるだけのように思われます。
しかし、これは少しの変化でなく、大きな変化です。人と人が直接会い、お互いの顔を見て、話をするとか握手をする、ハグするという身体接触は、人間を人間にたらしめる根本の部分です。
だから、この根本の行動を極力避けることが日常=あたりまえになるのは、大きな変化です。
今までにも大きな地震や台風被害・水害など自然災害に何度か日本は見舞われました。
でも、それらはどれも人間の根本の部分には影響を与えませんでした。災害に見舞われても、被害を受けた人と助けに来た人や肉親が抱き合って喜び合うことはできました。
また、世界に目を向けても同じで、今までは第一次世界大戦、第二次世界大戦という名称はついていますが、全世界が戦争状態になったのではなく、局所的、部分的な国どうしでの戦争でした。
しかし、新型コロナウイルスは、中国という一国の局所的な感染症だと最初は思っていましたが、またたく間に全世界、いたる国・地域に広がりました。
したがって、新型コロナウイルスは、人間が人間たるゆえんの根幹に変化を与えようとしているのです。
学校での教育は、子どもを人間に完成(教育基本法第1条:教育は人格の完成をめざし・・・)する営みですから、「新しい日常」や「新しい生活様式」の導入・浸透は、学校教育に少なからぬ影響を与え、変化をもたらすことになります。たいへん危うい状況です。
以上の危機感を学校教育の関係者は、深く認識している必要があります。
そのうえで、人が人と出会い、向き合って学習し、ともに活動し、学校行事や部活動にいそしむ学校生活を謳歌できる学校教育を維持・発展させていくことが望まれます。
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