箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

あれから25年

2020年01月17日 08時01分00秒 | 教育・子育てあれこれ


1995年1月17日、阪神淡路大地震が起きました。

今年はあれから25年となります。

当時、私は箕面二中で3年生の学級担任をしていました。

二中の中にも被災した教職員がいました。

あの地震は、甚大な被害を人びとに与えました。

建物は崩れ、傾き、火災が起こり、いま思い出しても、大阪北部でさえも猛烈な揺れでした。

家や家族を失った人がいます。

25年経って、神戸の街並みは見事に復興されました。

ただし、その問題や課題がすべて解決されたわけではなく、今もその影響を引きずり、生きている人がいます。

しかしながら、この災害によって、未来への発展が閉ざされたのではなかったのです。

後ろ向きでなく、前向きに考えることで、新しい知恵が生まれました。

たとえば、建物については、耐震構造や耐震性を考慮する社会に変わりました。

人びとの考え方も革新されてきたと考えることもできます。
 
人は苦しみ、悲しみを乗り越えるなんてことはできないと、私は常々考えています。

その苦しみ、悲しみとつきあって生きていくのだと考えています。

悲しみ、苦しみはその頂点に立ったとき、そこからは下り道か続きます。

その頂点に立ったときの痛みが、その人を強くします。



それでも未来へ 愛は続いている

人と人が求めあっている

それでも私は一歩歩き出す

そこに忘れられた希望を拾って 始めようか
  (秋元康『風は吹いている』より)











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