今日は大阪府公立高校「一般選抜」の入試日です。
時差出勤やテレワークが一定程度実施されているからか、3月はずっと朝のラッシュ時の電車の乗降客がいつもより少なめでした。
高校生の姿を見かけることも皆無と言っていいほど少なかった10日間でした。
ところが、きょうは阪急電車「石橋阪大前」の駅も、多くの中学生の姿を見かけました。
親御さんの付き添いも例年より多かったようです。
なにしろ今回は、出願も中学校からまとめて行い、生徒本人が高校に行っていない場合もあり、今日初めて行く生徒もいます。
本来なら、3月もずっと中学校に登校して、多くの生徒たちと過ごして、本日受験校に分かれて集合するというのが常です。
でも、ずっと休校続きで家にいた生徒が多く、今日は久しぶりに大人数の生徒たちに紛れて教室で学力試験を受けることになります。
今年の入試は、例年とちがい、中学3年生は学校が休校のため、ずっと家にいた生徒が多く、家庭での学習に使える時間は多くありました。
その点で、この10日間に家庭で受験のための学習をどのようにしてきたかで、合否が分かれる傾向がいつもより強く表れると予想できます。
つまり、合否ギリギリのあたりのボーダーラインに入りそうな生徒たちにとっては、10日間の学習状況が合否を分けることになると思われます。
私が中学3年生の学級担任を務め、進路指導をしていた頃は、大阪府公立高校の各高校の倍率は1.2倍をこえることはあまりなく、一つの目安は1.15倍でした。
1.15倍を超えると、合格の可能性がほぼ見通せる学力の生徒でも、不合格になる場合が起きるというのが定石でした。
しかし、いまや一方で定員割れを起こす高校もあるなかで、1.2倍は軽く超える学校が多くなっています。倍率の高い高校になると、1.4倍にもなるというし烈な状況です。
したがって、「この生徒は大丈夫」と思っていても、予想外の結果が出る場合も少なくありません。
この状況の中で、合格するためには、やはり直前の時期にどれだけしっかりと効果的な学習をしたかが問われることになります。
本来なら、受験日が近づくなかで、大丈夫だろうかと不安になる生徒もおり、学級担任がその気待ちを吸い取り、励ましていくのがこの3月の10日間でした。
それも十分にはできなかったかもしれない10日間でした。
15歳の生徒たちは、誰もが小さな胸に不安を抱えながら受験に臨みます。
「自信をもってがんばりなさい」とおとなは言います。
受験での「自信」とは、「これがいまの自分にとっての限界だ」と思えることだと、私は考えます。
その点で、この10日間で、自分の限界と思えるまで学習した子は、合格する場合が多いと思います。
がんばって、自分の力を精いっぱい発揮してくださいと願い、中学生をながめていました。
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