箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

平常心をたもつとは

2022年04月08日 09時00分00秒 | 教育・子育てあれこれ

校長の経験から思うことですが、朝礼での話とはちがって、入学式や卒業式の式辞は特別なものです。

入学生・卒業生、保護者、来賓、教職員などの注意力がたった一点の校長に集中します。

緊張しないように平常心を保とうとしますが、緊張するのがありのままなのです。

「平常心」と聞くと、「ふだんどおりの平静な気持ち」だと考えるのがふつうですが、じつは「平常心」とは「ありのままの心」です。

緊張するのが当たり前なのです。

「緊張しないようにするはどうすればいいですか」と聞かれたら、わたしはこう答えます。

緊張しないようにしようとすると、かえってどうにもならなくなりますよ。こういう場合は緊張するものだと思うのです。そうすると、気が楽になります。

人はだれでも、悲しいときには悲しみますし、うれしいときにはうれしいと感じるのです。それが、そのまま「平常心」です。

自分の弱く、もろい心を知って、お互いさまと手を取り合うことが大切だと思います。


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