箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

完全を求める子には

2019年11月22日 12時54分00秒 | 教育・子育てあれこれ





中学校では、期末テストが近づいてきています。

子どものテスト学習への取り組み方はいろいろで、要領よく準備する子、適当にやり過ごす子もいる一方で、完全を求める子がいます。

今回は完全を求める子への大人の接し方について考えます。

テストで高い点数をとっていても満足できず、「これだけ点数をとっているのだから」と大人がなだめても、正確さや完全を求める本人の気持ちとはすれ違います。

そのような子の気待ちを削がないためには、自己基準を明確にさせて、思う存分細かい点までやらせるようにした方がいいようです。

また、こういう子は、責任感も強いものです。いったんきめたことは途中で投げ出したりはしないものです。

ただ、細かい点にまでこだわるので、時間がかかりすぎるという難点もあります。

そこで、始める前に、時間や期限を決めておくことが必要です。

期限内に終わるように、進み具合を大人が時々チェックします。

「このテスト範囲なら、この教科は4日間で復習できるよね」とテスト勉強を始める前に声かけをします。



さらに、こういう子は、学習以外でもすべてのことを一人で抱え込みがちです。

クラスの仕事をしなければならないなら、「友だちにも手伝ってもらったら?」と提案を基調とした対話をします。

「友だちに手伝ってもらいなさい」と言われると、決めつけだと本人は受け取りがちなので、自分一人でやりたいという意思を尊重します。

完全を求める子は、やることの正確さやクオリティが大事だと思っています。

それを否定するよりも、上記のことに配慮して、本人に思う存分させることが、やる気を保つことになります。



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