緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

真夏の浜離宮庭園:内堀を渡って新樋の口山へ

2012年09月01日 09時42分00秒 | 城南・港区全域


延遼館跡地前を抜けて、木橋で「内堀」を渡っていきます。庭園の敷地内に内堀が掘ってあるなど、間違いなく城郭として作られていることがわかります。この橋を渡ると「お花畑」や「梅林」のエリアに入ることができます。この日の浜離宮庭園は真夏日であることも関係しているのか、散策している人が私以外に皆無に近かったです。




木橋の上から内堀を見渡してみましたが、水量が少なく干上がりかけている感じでした。内堀を形成してる両側の石垣には船着場のような石段が整備されています。これは、江戸時代から使われていたのでしょうか?




お花畑の中を歩いて水上バス発着所方面へ向かいます。お花畑では四季折々、様々な花を楽しみながら散策することができますが、この日は「キバナコスモス」が満開の中を歩くことができました。




コスモスの一種である「キバナコスモス」は、コスモスの中でも比較的早咲きの種類の花なのだそうです。緑も「なぜ真夏の時期にコスモスが?」と驚きましたが、7月ごろから咲き始めているそうです。




キバナコスモスのお隣の畑は、咲き終わった菜の花畑の現在です。花が咲かない時期であっても定期的な手入れが必要なのでしょう。自動水撒き機が作動していました。




満開状態のキバナコスモスと、電通本社ビルを撮影してみました。よく菜の花畑と汐留シオサイトのビル群の写真をよく目にする機会がありますが、キバナコスモスとの組み合わせも綺麗だと思います。




曲線的な外観を持っている電通本社ビルの左側にある高層ビルは「コンラッド東京」です。2000年代の前半以前は浜離宮庭園の西側にはJRの貨物操車場があるだけでしたが、「汐留シオサイト」の再開発によって高層ビル群が立ち並ぶようになったのです。




お花畑・梅園を抜けて水上バス乗り場前にやってきました。この辺は盛り土構造の地形になっていて、非常に起伏のある中を散策していくことになります。ちなみに浜離宮庭園の中にある水上バス乗り場から乗船するには、乗り場そのものが敷地内にあるので、浜離宮庭園の入場券を購入しないとは入れないのです。




浜離宮庭園の隅田川河口寄りへ近づいてみると芝生に囲まれている、小高い丘のような地形が見えてきました。この丘の向こう側は隅田川となっています。




この小高い丘は「灯台跡」であり、かつてはここに灯台が存在していて東京湾内を照らしていました。現在は礎石のみが残されている状態です。




グランドサークルのような灯台の礎石の上に建つと隅田川の水面が目の前に広がっていました。江戸時代は対岸の勝どきなどの梅たちはなかったので、ここから東京湾を見渡すことができたのでしょう。




隅田川と浜離宮庭園の間には防潮堤が建設されており、その防潮堤には2箇所の水門が存在します。築地寄りにある「築地川水門」と、竹芝寄りにある「汐留川水門」です。上の写真の左側に写っているのは「築地川水門」です。




灯台跡から振り返って延遼館跡地方向を撮影してみると、浜離宮庭園の鬱蒼とした濃い緑が広がっていました。写真の右側に小さく写っている建屋が水上バス乗り場です。水上バスに乗って浜離宮庭園に来ると、降りた瞬間に入園料が徴収される仕組みになっているそうです。




灯台跡から水面に沿って少し南へ向かって歩くと「将軍お上り場」がありました。岸壁に石段が整備されていて、船が接岸できる構造になっています。将軍が隅田川から浜御殿に来られた時きや、舟遊びをして休息のために立ち寄られた時などに乗降された船着場です。




浜離宮三山の一つである「新樋の口山」の上に登って東京湾方向を撮影してみました。防潮堤の後ろ側は東京港の広大な界面が広がっています。




ズームで撮影してみると「レインボーブリッジ」と「品川埠頭」が見えました。




お花畑や梅林は内堀に囲まれていて、その内堀はこれから向かう「汐入の池」につながっています。

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