緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

初秋の大阪:西日本一のスーパーブランドブティック街「心斎橋」を散策する(6)

2012年09月24日 14時50分17秒 | 近畿地方の散策


再び心斎橋散策のスタート地点、長堀通りと御堂筋が交差している「新橋交差点」に戻ってきました。お昼すぎの時間帯の新橋交差点、周辺は高級ブランドショップとオフィス街が混在した地域なので、スーツを着たビジネスマンの人たちの割合が多いように感じました。次は、鬱蒼とした緑に囲まれている御堂筋を難波へ向かって散策していきます。




非常に長い道路幅を誇る長堀通りに面したビル街の地上1階部分が高級ブランドショップが入居していて、上階がオフィスビルになっているパターンが多い気がしますね。東京では高級ブランドショップの集積地区は銀座、青山、表参道などに分散しているのに対し、大阪では心斎橋地区に一転集中しているのが特徴です。




6車線が全て南行きの一方通行となっている御堂筋です。信号が青に変わると、一斉に6車線分に並んでいる自動車が走り出す様子が、見ていて爽快です。9月上旬の季節ですとまだイチョウ並木は真夏のように濃い緑色に覆われています。




新橋交差点から御堂筋を南方向へ向かって散策していくと、売り場面積850平方メートルを誇り、関西最大級の店舗である「クリスチャン・ディオール心斎橋店」が見えてきます。このビルは2004年(平成16年)に竣工した「エトワール心斎橋ビル(LVMH大阪)」です。




「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン」の大阪拠点ビルとして建設されたエトワール心斎橋ビルは8162平方メートルもの延床面積を誇り、Christian Dior(クリスチャンディオール)ほか、Chaumet(ショーメ)、FENDI(フェンディ)といった同社傘下のスーパーブランドの店舗が入居しています。




もう一度、11月の下旬くらいに御堂筋のイチョウ並木が綺麗な黄色に染まった時期に、またここの高級ブランドショップが並んでいるストリートを散策してみたいですね。まるでフランスの首都パリ市街地の大通りであるシャンゼリゼ通りを歩いているようです。実際に大阪市長である橋下さんが御堂筋を本当にシャンゼリゼ通りにしてしまう(ビルの1階にお店を出すと税制面で優遇するなど)構想を作っているみたいです。




御堂筋と鰻谷南通りが交差している「御堂筋鰻谷交差点」です。この交差点から鰻谷通りを入ってすぐの場所に「心斎橋ロフト・心斎橋パルコ」の建物が建っています。そして、ここから御堂筋に面して大丸心斎橋本店の北館・本館の脇を散策していきます。




御堂筋の鬱蒼としたイチョウ並木を挟んだ対岸には西日本発祥のファッションビルである「OPA(オーパ)心斎橋」が見えました。ファションビルの中には若者向けのブランドのショップが多く入居しています。




大阪(心斎橋・梅田)・京都・神戸・東京・札幌の6店舗を主力として百貨店を展開している大丸百貨店の本店はここ心斎橋にあります。江戸時代に京都市伏見区で創業した呉服店 大文字屋がルーツとなっていて、明治維新後に呉服店から株式合資会社に転換します。その後昭和3年(1928年)に「大丸」と解消し、呉服店から本格的な百貨店へと移行しました。




現在の北館の建物は、かつて大丸本館と隣接していた「そごう心斎橋本店」のものでした。しかし、そごうの経営が厳しくなったことから心斎橋本店は大丸に売却されることとなり、2009年11月14日に「大丸心斎橋店・北館」として開業しました。これによって大丸の心斎橋本店は今までよりも2倍以上の店舗面積を保有することになれたのです。




御堂筋と大宝寺通りが交差している「御堂筋大丸前交差点」です。大丸本店や周辺の高級ブランドショップ、ファッションビルが周辺に密集しているので、ビジネスマンの人たち以外に買い物で訪れてる人の数が多くなってきました。




「御堂筋大丸前交差点」、かつてそごう心斎橋本店があった頃のこの交差点は「そごう大丸前交差点」と名付けられていました。心斎橋周辺の御堂筋の交差点の名称は、京都方式として「御堂筋○○交差点」が採用されていますが、ここ御堂筋大丸前だけは例外扱いとなっています。それだけ、大丸のお店は心斎橋地区の中では由緒ある存在なのでしょう。




御堂筋大通りの側道部分、大丸本店の周辺部分ではタクシープールと化しています。御堂筋のイチョウ並木は歩道2箇所と側道分離帯2箇所合計の、4列の並木道となっています。この御堂筋を全線が歩行者専用・緑地帯化する計画が進められているそうですが、完成すると一体どんな風景になるのか気になりますね。




重厚な雰囲気が漂う大丸本店の本館の脇を散策していきます。ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計によるアール・デコの重厚な近代建築のビルとイチョウ並木の組み合わせの景観は、いつ見ても本当に絵になると思います。銀座と心斎橋を同じ繁華街として比較してみると、賑わいや売上面では銀座の圧勝ですが、景観や洗練さでは心斎橋が大きくリードしていると思います。




御堂筋のイチョウ並木を引き続き南へ向かって散策し、次は道頓堀・心斎橋筋へ向かます。




地図の中心点は御堂筋大丸前交差点です。御堂筋をこの先南へ向かうと難波へ進むことができます。

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初秋の大阪:西日本一のスーパーブランドブティック街「心斎橋」を散策する(5)

2012年09月24日 09時13分27秒 | 近畿地方の散策


長堀橋交差点から新橋交差点まで、長堀通りを散策していきます。長堀通りは相変わらず道路の幅が非常に広くて非常に歩きやすい道路です。長堀橋交差点から心斎橋方向へ向かって地下に「クリスタ長堀」の地下街が続いていますが、地上区間を散策していきます。




長堀橋から心斎橋・新橋までの区間の長堀通りはオフィスビル街の雰囲気が非常に強いです。バブル経済が終わる1990年代前半までは今以上にビジネス街の雰囲気が強い街だったのですが、バブルの崩壊以降はオフィスのテナントに空きが見られる状態がしばらく続き、その後空いたスペースに高級ブランドなどが入居する流れとなりました。




そのため現在の長堀通りは高級ブランドショップが集積している場所となっています。1997年(平成9年)の大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の開業によって大阪市街地の東西から心斎橋へのアクセスが容易になったこと、日本一の広さの地下街である「クリスタ長堀」の開業によって商業スペースが爆発的に増えたことから心斎橋で買い物をする人の数がこの10年くらいで増えたそうです。




「三休橋交差点」に到着しましたが、ここで長堀通りは「三休橋筋」と交差していきます。御堂筋と堺筋、大阪市街地を南北に縦断している二つの大通りに挟まれた通りが三休橋筋であり、緑も一度この通りを歩いてみたいです。




三休橋交差点そばの長堀通り沿いには1999年(平成11年)に開業した「東急ハンズ心斎橋店」が見えました。大阪の街を散策していて、東京資本のお店などを見かけると何となくホッとしますね。




道路名の由来となった三休橋が長堀川に架けられていたが、1964年(昭和39年)に長堀川の埋立に伴い撤去された。三休橋の名称の由来は、長堀川に架かる橋の中で往来の多い心斎橋・中橋・長堀橋の三橋を休めるための橋と言われています。




三休橋交差点を渡ってひたすら心斎橋・新橋方向へ向かって歩いていきます。歩くに連れて段々人通りが増えてきたように感じました。




南船場や堀江、島之内といった地域に囲まれている心斎橋地区ではエリアの全域に渡って数多くのお店が出店しています。特に御堂筋や長堀通りといった大通り沿いには海外のスーパーブランドブティックのお店が大変多く、店舗の面積も東京の銀座や青山と比較すると非常にゆったりとした作りとなっています。




その原因は、東京と比較すると土地の値段が安くて非常に広い店舗面積やスペースを確保できるからであると言われています。実際に心斎橋と銀座にある同じブランドのお店を比較すると、心斎橋にあるお店の方が広々としているように感じました。




「ZARA(ザラ)大阪心斎橋店」が1階に入居している「ラ・ポルト心斎橋」の建物の脇を通り抜けると、いよいよ長堀通りは「心斎橋筋」と交差していきます。心斎橋筋周辺は人通りが非常に多く、心斎橋周辺の中では一番賑わっているように感じました。




長堀通りと心斎橋筋が交差している場所には、もともと「心斎橋」という名前の橋が架けられていました。長堀川を開削した民間人4名のうちの1人、岡田心斎が長堀川両岸に沿うこの町の往来の便のため、南北に橋を架けたことが名前の由来になっています。江戸時代は木橋でしたが、明治時代に2度架け直されました(明治初期に鉄橋として生まれ変わり、その後明治42年に野口孫市の設計によって石造橋に架け替えられ、壮大な渡り初めが行われました)。




高度成長期に長堀川が埋め立てられたことによって心斎橋は撤去されました。1997年(平成9年)にクリスタ長堀が完成した際、もとの心斎橋の位置に石造橋の一部がガス灯と共に復元されます。親柱、四つ葉のクローバー型の装飾のある欄干は建造時のもので、橋名・架橋年月・石工棟梁と石材提供人の名が刻まれています。クリスタ長堀の天井部を川に見立て、長堀川の水面が再現されています。




長堀通りに面した心斎橋筋脇には日本初のグローバル旗艦店である「ユニクロ心斎橋店」の特徴的な建物が建っています。2010年10月に「世界に向けた店舗デザインやレイアウト」を特長とする“世界視点”が日本に逆輸入される形で、大阪の心斎橋に世界で5番目のグローバル旗艦店としてオープンしました。ちなみに2012年3月には世界で9番目のグローバル旗艦店である銀座店が東京の銀座でオープンしています。




「グローバル旗艦店」とは、簡単に言えばユニクロが展開している全てのブランドを全て取り揃えている店舗であるということです。この心斎橋店は地下1階から地上4階までが全て衣料品売り場となっています。心斎橋地区の中で一番人通りが多い心斎橋筋の脇に有り、また地下鉄心斎橋駅前の立地条件であることから多くの人たちで賑わっていました。




次は再び新橋交差点から御堂筋を南へ向かって散策していきます。




地図の中心点は「三休橋交差点」です。

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