御堂筋は都市運河である道頓堀を「道頓堀橋」で渡っていきます。道頓堀は大阪市街地を東西に横断している運河で、心斎橋と難波の繁華街のほぼ中間を通っています。そのため、運河沿いも西日本有数の繁華街として発展しています。水に面した繁華街という風景は、日本全国探しても珍しいのではないでしょうか。
いつもは何気なく通過してしまう道頓堀橋ですが、橋長38.2メートル、幅員43.6メートルと非常に横幅が大きな道路橋です。43.6メートルの広い幅員の中に6車線と歩道、緩速車線がとられ、電線類は地中化し、4列のイチョウ並木をもつ格調の高い道路橋となっています。
道頓堀は東横堀川から分岐する形で大阪市街地を西へまっすぐ流れている都市運河です。御堂筋・道頓堀橋が架かっている周辺は飲食店やファッションビルなどが集積している繁華街となっています。川の周辺だけではなく、この辺り一帯が「心斎橋」と「難波」の広大な繁華街が広がっています。
大阪の観光案内などで非常に有名な「グリコ」のネオンサインが見えました。ここを見ないと大阪に来た感覚が持てないですね。実際にそばで見ると、ビル7階建て分くらいの大きさがあるので、圧倒されます。夜になると綺麗なネオンサインを眺めることができますが、緑は一度も見たことがありません。今度は見てみたいです。
道頓堀橋上から上流方向を撮影してみました。両岸とも繁華街のビルが密集しており、色鮮やかな看板やネオンサインが並べられています。川の両側には遊歩道が設置されていて「とんぼりリバーウォーク(日本橋から大阪市浪速区の湊町リバープレイス西側まで)」と名付けられています。
ズームで撮影すると心斎橋筋の「戎橋(えびすばし)」が見えました。2007年(平成19年)に現在の新しい橋に架け替えられました。
戎橋の北側は心斎橋筋のストリートが北へ向かって続いていて、沿道には若者向けのファッションのお店が非常に多いです。
心斎橋筋脇に建っているのは「H&M戎橋店」が入居している「Luz Shinsaibashi(ラズ心斎橋)」の建物です。
心斎橋筋・戎橋にやってきました。この戎橋は一日に平均20万人が通行するほど有名な橋で、地元の人だけでなく観光客も多いです。
H&M戎橋店の場所にはかつて複合文化ビルである「KPOキリンプラザ大阪」の建物が建っていましたが、2007年10月に閉鎖されました。館内のギャラリーでは主に現代美術(コンテンポラリー・アート)ほか、建築、デザインなどの展覧会を開催されていました。 他にもビアレストラン、地ビール工場、1アート関係の書籍売り場、などが併設されていました。
その後、跡地はみずほグループの総合商社である「丸紅」が取得します。商業ビルLuz Shinsaibashi(ラズ心斎橋)が建設され、テナントとしてスウェーデンのアパレル会社H&Mが2010年3月6日にオープンしています。売り場面積は約900平方メートルと、日本全国のH&Mのお店と比較すると小規模な作りになっています。
戎橋の北側は心斎橋筋のアーケードの商店街が続いています。この通りの歴史は古く、18世紀の半ばには「呉服屋松屋」(今の大丸)が店を出した頃には、当時の心斎橋周辺に商店がいくつも集まり、すでに買い物の町として形成されていたと言われています。その後江戸期を通して、日本中の物資が集まる大坂における小売の中心的役割を果たしてきました。
振り返るとグリコネオンの巨大なネオンサインが建っているのが見えます。戎橋の上では、このネオンを背景に記念写真を撮影している観光客の人たちの姿が絶えなかったです。
ズームで撮影してみると「みんなに笑顔を届けたい。」という垂れ幕がネオンの脇に掲げてありました。去年3月の震災時には、節電のために道頓堀周辺のネオンサインが消灯されていたそうです。
現在、H&M戎橋店のラズ心斎橋の一つ通りを挟んだ場所で再開発工事の計画が進められていますが(2013年春開業予定の「心斎橋ZERO GATE(仮称)」)、ここにH&Mの新しいお店が入居することが決定しました。ラズ心斎橋に入居している1号店と、向かいのビルの2号店、今回の計画では3号店目となります。
この後、大阪市営地下鉄御堂筋線難波駅から電車に乗ってJR大阪駅・梅田へ戻りました。