ＪＲ大阪駅の新しい待ち合わせ場所として有名な「時空の広場」の「金時計」です。少し離れた位置に「銀時計」もあります。日本の鉄道の象徴である「定時運行」としての「時」を刻む時計となっています。駅ホームを覆っている大屋根を背景に、文字通り金色に光り輝く金時計を撮影してみました。晴れていると太陽の光によって本当に金色に光り輝くのですが・・・。
橋上駅舎の上の「時空（とき）の広場」の全景です。広場の中はベンチやオープンカフェが設置されていますが、朝の通勤ラッシュが過ぎた時間帯はあまり多くの人はいませんでした。またこの広場はサウスゲートビルとノースゲートビルを結んでいる連絡通路としての役割も持っています。
振り返って「アトリウム広場」方向を撮影してみました。駅ビルの中心部に広大な吹き抜け空間を配置するという設計は、同じＪＲ西日本が建設した「京都駅ビル」にも共通するものがあります。京都駅ビルがデザインを重視した設計であるのに対し、大阪ステーションシティはシンプルな設計の建物であると思います。
時空の広場から撮影した「ＪＲ大阪三越伊勢丹」。ノースゲートビルディングの西側の大部分のフロア（地下２階から地上１０階）までを占めていて、商業施設面積は約５００００平方メートルを誇ります。同店のメインコンセプトは「My Story Store〜大阪に、たったひとつ、なかったもの」です。
こちらは「ルクア」。ビル東側の地下1階から10階に入居するＪＲ西日本ＳＣ開発の専門店街である。「ルクア（ＬＵＣＵＡ）」という施設名は「Lifestyle」「Urban」「Current」「Axis」の頭文字であり、「Look up」「歩く」ともかけて命名されました。向かいにある三越伊勢丹と比較すると売り場面積は半分以下の約２００００平方メートルです。
同じ広場内のサウスゲートビル寄りには「銀時計」が建っています。南側に立っている駅ビルは以前は「アクティ大阪」と呼ばれていましたが、入居している大丸梅田店の増床工事の感性に合わせて「サウスゲートビルディング」と改称されました。
大阪ステーションシティは２００４年（平成１６年）から開始された「大阪駅開発プロジェクト」による大規模な改良・再開発事業によって、約７年の歳月をかけて完成しました。総事業費は約２１００億円に上ります。
以前のＪＲ大阪駅の北側は広大な梅田北ヤードと旧大阪駅北ビルが建っているだけで、百貨店などの商業施設は皆無に等しい状況でした（２００１年に大阪鉄道管理局跡地に「ヨドバシ梅田」が開業しています）。旧駅ビルと大阪駅の９・１０・１１番線ホームを撤去して、その跡地にノースゲートビルディングを建設します。
「新北ビル（ノースゲートビルの完成前の仮称）」の建設用地を捻出するために２００４年から２００５年にかけて大阪駅構内の工事が実施されます。削減に伴い、７面１３線から６面１１線と変更されました。この工事に合わせて御堂筋口の中２階通路の撤去、エスカレーターの新設などの改良工事も同時に実施されています。
プラットホーム中央部を覆うように弧を描く巨大な片流れの大屋根が設置されます。東西長約１８０メートル、南北長約１００メートルで、高さは最も高い地点で約５０メートルに達します。一部にガラスが使われ、自然光が差し込む作りになっています。この大屋根には約２０台の制振装置が取り付けられていて、万一の地震の際にも屋根の揺れを吸収するような構造になっています。
ズームで撮影して銀時計です。金・銀時計の両者とも「ＣＴＩＺＥＮ」製です。
ＪＲ大阪三越伊勢丹とルクアはアトリウム広場を挟んで離れていますが、地上１０階部分の飲食店フロア、三越伊勢丹側の「イートパラダイス」とルクア側の「ルクアダイニング」がつながっています。
時空の広場から「安らぎの庭」へ続いているエスカレーターに乗って上層階へ向かいます。
エスカレーターの上から姿勢に注意して撮影した時空の広場の全景です。・・・それにしても、京都や大阪へ行くといつも驚くのがエスカレーターで右並びが基本であることです。首都圏では逆なのに面白いですね。以前、そのことを忘れて通勤ラッシュ時の淀屋橋駅のエスカレーターで左に並んで澄ました顔をしていたら、後ろから白い目で見られた経験があります。
梅田北ヤード（通称「梅北」）で建設工事が佳境を迎えている「グランフロント大阪」を上から見下ろすことができます。完成時には大阪ステーションシティのアトリウム広場と繋がることになっていますが、何と連絡通路と大階段の建設工事が始まっていました！！！
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