
六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率40% 2015年5月21日
東京地下鉄南北線の六本木一丁目駅前、首都高速都心環状線の谷町ジャンクション前の再開発工事です。以前のこの場所には六本木プリンスホテルの敷地と、日本IBM本社ビルが建っていたのですが、現在は更地になって工事が進められています。再開発施設は延床面積約20万㎡と、すぐ近くにある六本木ヒルズや東京ミッドタウン並みの規模となっていて、業務×住宅×商業の大規模複合開発となります。この都市再開発は住友不動産株式会社が担当しています。
再開発施設の概要
再開発施設の面積は約2.7ha、高さ約249mの業務棟(40階)、住宅棟(27階)、商業棟(3階)の3つの施設で構成される大規模複合開発となっていて、前述の通り延床面積約20万平米(約6万坪)を誇る住友不動産のフラッグシッププロジェクトとなります。大手不動産業者である住友不動産は、すぐ脇に立っている泉ガーデンタワーの高層ビルも所有しています。
高低差のある地形的な特性を活かして施行区域を南北2つの街区に分け、低地側の「北街区」には商業施設を、丘陵地帯の高台側の「南街区」には業務棟と住宅棟を建設します。また地域貢献の観点から、災害時は一時避難場所としても活用できる複数の広場が設置されます。
再開発事業の主な特徴
1.延床面積約20万㎡、隣接する「泉ガーデン」と並ぶ、“住友不動産最大級のフラッグシッププロジェクト”
2.施行区域約2.7ha、新たな駅前拠点となる業務×住宅×商業の大規模複合開発
3.業務棟・住宅棟は免震構造、オフィス基準階貸室面積約1000坪、無停電対応などBCP対策を強化
4.歩行者の利便性向上のため、 「六本木一丁目」駅西口改札を新設、六本木通りと駅とを結ぶ地下連絡通路や地下鉄駅前広場を整備
5.通常は憩いの場、災害時は一時避難場所として活用する緑豊かな広場を敷地内に設置
6.敷地外周部の道路拡幅や歩道状空地の整備、電線の地中化などを実施

完成予想図の全景です。

再開発計画の見取り図です。
計画概要と整備計画
施行者 六本木三丁目東地区市街地再開発組合
所在地 東京都港区六本木三丁目地内
区域面積 約2.7ヘクタール
建蔽率 約57%
容積率 約878%
階 数( 高 さ ) 北街区 商業棟 地上3階、地下1階(約10メートル)
南街区 業務棟 地上40階(塔屋2階付)、地下5階(約241メートル)
住宅棟 地上27階(塔屋2階付)、地下2階(約113メートル)
延べ面積 201815平方メートル
主な用途 事務所、住宅、店舗、駐車場等
住宅戸数 226戸
駐車場 414台
事業の歩みと今後の予定
平成20年3月 「六本木三丁目東地区再開発協議会」設立
平成21年1月 「六本木三丁目東地区市街地再開発準備組合」設立
平成23年9月 都市計画決定
平成24年3月 「六本木三丁目東地区市街地再開発組合」設立
平成25年3月 権利変換計画認可
平成25年6月 準備工事着手
平成25年10月 本体着工
平成28年3月 竣工(予定)
プレスリリース:住友不動産株式会社発表の報道資料 2013年10月28日
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」“住友不動産最大級のプロジェクト” 建物本体工事に着手

北東側から撮影した「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の「業務棟」の高層オフィスビルの全景です。高さ100メートル前後に達していて、カーテンウォールの取り付け作業が行われていました。

南東側から撮影した「業務棟」の全景です。手前側を通っている首都高速都心環状線の道路高架橋越しにも、全景を見渡すことが出来るようになりました。

首都高速都心環状線の道路高架橋越しに、再開発工事現場をズームで撮影しました。敷地南東側の工事用資材搬入口が写っています。

南東側から撮影した「住宅棟」の鉄骨群の全景です。地上27階・地下2階建て、高さ113メートルの規模となっています。

住宅棟の鉄骨群の一部にもカーテンウォールの取り付け工事が行われているのが見えました。

工事用資材搬入口前から業務棟の全景を撮影しました。ここの再開発工事現場は、鉄骨群をうまく綺麗に撮影出来るスポットが非常に少なく、難しかったです。

再開発工事現場の南東側に設置されている工事用資材搬入口の全景です。

再開発工事現場の敷地西側を通っている「なだれ坂」前にやってきましたが、ここで少し寄り道して再開発工事現場の鉄骨群を見渡せる場所を探してみます。

六本木三丁目地区の住宅密集地帯の中から「業務棟」の鉄骨群を撮影しました。地上40階・地下5階建て、高さ241メートルと東京都心部内で有数の高さの高層オフィスビルとなります。

業務棟の鉄骨群をズームで撮影しました。

同じ場所から「住宅棟」のタワークレーン群をズームで撮影しました。

「なだれ坂」の坂上に戻ってきました。再開発工事現場の敷地西側を通っている、このなざれ坂を下っていきます。地面全体が傾斜している地形の中で再開発工事が行われています。

なだれ坂の坂上部分に建っている工事用プレハブ小屋を見上げて撮影しました。

なだれ坂上から撮影した「住宅棟」の鉄骨群です。こうしてみると、断崖絶壁の上に建つ高層タワーマンションに見えますね。

住宅棟の鉄骨群をズームで撮影しました。

北西側から撮影した住宅棟の鉄骨群の全景です。

なだれ坂の坂下付近から「業務棟」を見上げて撮影しました。同じ港区内の高さ240メートル級の高層ビルである六本木ヒルズ森タワーや東京ミッドタウンタワー、虎ノ門ヒルズ森タワーとはまた違った雰囲気ですね。

鉄骨群の頭頂部をズームで撮影しました。

低中層階部分は既に真新しいカーテンウォールが取り付けられていて、初夏の太陽の光が照りつけていて真っ青に光り輝いていました。

「北街区」と呼ばれている「商業棟」の建設工事現場を撮影しました。

再開発工事現場の北西側、なだれ坂下前にやってきました。周辺道路内にも工事用フェンスなどが設置されています。

業務棟の低層階部分を見上げて撮影しました。地面全体が北西側へ向かって傾斜している地形の上に建っているのですね。

なだれ坂の坂下から業務棟を見上げて撮影しました。これ以上鉄骨の高さが高くなると、ここから全景を収めることはできなくなりますね。

低層階部分をズームで撮影しました。巨大な円柱の柱で高層オフィスビルを支えています。

「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の地図です。