三井物産本社ビル他2棟の再開発「(仮称)大手町一丁目2地区計画」:計画段階中 2015年6月4日
三井不動産と三井物産が共同で行う都市再開発「(仮称)大手町一丁目2地区計画」です。三井物産本社ビル、大手町一丁目三井ビルディング、大手町パルビルの3つのビルを一体的に建て替えます。敷地面積は全体で約2ヘクタール、2016年7月に着工し、オフィスビルは19年度中に竣工予定です。延床面積36万1000平方メートルのオフィスビル2棟を建設します。A棟が地上30階、地下5階の約160メートルで、B棟が地上41階地下5階の約200メートルとなります。
再開発計画「(仮称)大手町一丁目2地区計画」の特徴
1.大手町エリア最大規模となる、緑地空間を含む約6000平方メートルの広場空間の整備
・皇居の緑と連続する緑豊かな緑地を含む約6000平方メートルの広場空間を整備し、都心に居ながら自然を感じられる新たな憩いと潤いの場を創出
・地域固有の在来種を用いた森の形成や、水辺空間など生育環境を創出し、生物多様性に配慮
2.多様な交流機能の整備による賑わい創出
・1500平方メートルの多目的ホール・ホワイエを整備することで、ビジネス交流・国際交流機能を強化し、同時に文化・芸術等を発信するイベントを通じた来街者の交流を促すことで、大丸有エリアに更なる賑わいを創出
・ラグジュアリーホテルを誘致し、エリアの宿泊機能を強化
3.地域冷暖房供給施設の更新とバリアフリー歩行者ネットワークを構築
・大手町地区の業務継続機能を支える地域冷暖房供給施設のメインプラントを機能継続しながら更新し、浸水防止・耐震性能の強化を図るとともに、設備の効率化によりCO2排出量を既存施設より年間約1000トン削減
•地下鉄コンコースから皇居・竹橋方面をつなぐバリアフリーの歩行者ネットワークを整備し、地域の都市基盤における利便性を向上
4.防災対応力の向上および地域貢献
・帰宅困難者の一時滞在施設(約4000平方メートル、約2400人)および、防災備蓄倉庫(約250平方メートル、約22000食の食料等)や防災井戸を整備
・非常用発電機は災害に強い中圧ガスにも対応したデュアルフューエル型を採用。中圧ガスの供給が止まっても、72時間の運転を可能とする重油を備蓄
外観イメージです。
平面図です。
「(仮称)大手町一丁目2地区計画」
事業主体 三井物産、三井不動産
所在地 東京都千代田区大手町1丁目2番
主要用途 事務所、店舗、多目的ホール、ホワイエ、ホテル、バンケット、駐車場、地域冷暖房施設
敷地面積 20,900㎡
延床面積 約361,000㎡
階数・高さ
A棟:地上30階、地下5階 (約160m)
B棟:地上41階、地下5階 (約200m)
建物竣工 2019年度
プレスリリース:三井不動産株式会社発表の報道資料 2014年12月11日
「(仮称)大手町一丁目2地区計画」整備方針決定
修復工事中の「大手高麗門」前から撮影した「(仮称)大手町一丁目2地区計画」の再開発工事現場の全景です。工事用パネルに覆われていて、解体工事中の「三井物産ビル」が正面に写っています。
解体工事中の「三井物産ビル」の全景をズームで撮影しました。建物全体が工事用パネルで覆われています。
内堀通りの歩道を散策して、再開発工事現場前にやってきました。再開発工事現場の南西角の交差点前です。
工事用パネルに覆われている「三井物産ビル」を見上げて撮影しました。そばから見上げてみると、巨大な真っ白な壁が出現したかのような印象ですね。
三井物産ビルの敷地西側(皇居側)に広がっていた緑地帯や広場も工事用フェンスで囲まれた状態で閉鎖されています。再開発工事下は、同じ場所に緑地帯が整備されることになります。
高層オフィスビルの解体工事が進めば、徐々にこの工事用パネルの壁が低くなってくるでしょう。
東京地下鉄東西線の竹橋駅前の広場から撮影した「(仮称)大手町一丁目2地区計画」の再開発工事現場の全景です。正面に写っている三井物産ビルの後ろ側に建っている2棟のオフィスビルも再開発区域内に入っています。
内堀通りの横断歩道を渡って、再開発工事現場のそばにやってきました。南西側から三井物産ビルの工事用パネル群を見上げて撮影しました。
三井物産ビルの敷地南側を通っている道路を散策していきます。平日の午後の時間帯だったのですが、人の気配がほとんどありませんでした。
道路沿いには地下鉄大手町駅の「C5出口」が設置されていますが、閉鎖されてはいませんでした。この入口の脇には工事用の資材搬入口が設置されています。
同じ「(仮称)大手町一丁目2地区計画」の再開発区域内に建っている「三井生命ビル」を南東側から撮影しました。こちらの建物はまだ解体工事が行われずに放置されています。
三井生命ビルの敷地南側に建っている「大手町パルビル」を南東側から撮影しました。こちらも解体工事は行われずに放置された状態です。
再開発工事現場の地図です。