東京駅前 常盤橋街区再開発プロジェクト:取壊し段階中 2017年1月12日
三菱地所が東京駅の日本橋口前に建設予定の高層オフィスビル群の再開発区画です。三菱地所によって行われる再開発計画の名前は「常盤橋街区再開発プロジェクト」と呼称されていて、3.1ヘクタールの再開発区画内に4棟の建物が建設されます。現在の区画内には日本ビルヂング、朝日生命大手町ビル、JXビル、パソナグループ本部ビルや広場などがあります。大手町連鎖型都市再生プロジェクトの第4次事業にあたるもので、総延床面積68万平方メートルの大規模複合プロジェクトとなっています。地権者は三菱地所のほか、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、独立行政法人都市再生機構などで、三菱地所が代表として再開発事業の施行予定者となります。計画地を含む街区は都市再生特別地区の指定を受けており、容積率は現行の1300%から1510%への増加が見込まれています。
地上61階建て、高さ約390メートルと、地上37階建て、高さ約230メートルの高層オフィスビルをコアとして、敷地内には大規模広場や商業施設などが整備されます。
A棟:地上37階・地下5階建て 高さ約230m 延べ面積約140,000㎡ 2018年度着工・2021年度竣工
B棟:地上61階・地下5階建て 高さ約390m 延べ面積約490,000㎡ 2023年度着工・2027年度竣工
C棟:地下4階建て 延べ面積約20,000㎡ 2018年度着工・2027年度竣工
D棟:地上9階・地下3階建て 高さ約65m 延べ面積約30,000㎡ 2017年度着工・2022年度竣工
プロジェクトの特徴
1.広域的な都市基盤の更新・歩行者ネットワーク・広場等の更新
(1)下水ポンプ場・変電所・都市計画駐車場の更新・再構築
(2)東京駅・周辺地区を結ぶ地下歩行者ネットワークの整備
(3)常盤橋公園の再整備と一体となった大規模広場・親水空間の整備
2.国際競争力強化を図る都市機能の整備
(1)「東京国際金融センター」構想の実現に資するビジネス交流機能の導入
(2)国際都市東京の魅力を高める都市観光機能の導入
3.高度防災都市づくりと環境負荷低減
(1)災害復旧活動の拠点となる広場整備と帰宅困難者対策
(2)自立・分散型エネルギーの導入と水の自立化
(3)省エネルギー化による環境負荷低減
再開発事業の経緯と今後
2015年度中 国家戦略特別区域計画の内閣総理大臣認定(予定)
2016年度 事業認可・権利変換認可手続
2017年度 D棟着工(再開発事業開始)
2018年度 A棟着工、C棟着工
2021年度 A棟竣工
2022年度 D棟竣工
2023年度 B棟着工
2027年度 B棟竣工、C棟竣工(全体竣工)
外観イメージ(日本橋側から)です。
大規模広場のイメージ(東京駅側)です。
再開発計画の現況配置図と計画配置図です。
再開発計画の断面図です。
プレスリリース:三菱地所発表の報道資料 2015年8月31日
「常盤橋街区再開発プロジェクト」計画概要について
ニュースリリース:ケンプラッツ発表の記事 2015年9月3日
【開発】総延べ床68万m2、三菱地所の常盤橋街区再開発
プレスリリース:首相官邸内閣府地方創生推進室 第6回 東京都都市再生分科会 配布資料 2015年8月31日
資料1 都市計画(素案)大手町地区(D-1街区) PDF
再開発工事区画内に建っている「JXビル」の建物ですが、屋上には解体工事用の工事用クレーンが展開していました。どうやって屋上にクレーンを構築したのか気になりますが、やはり人間の手でクレーンのパーツを運び込んだのでしょうか。
再開発工事区画の敷地南側を通っている「永代通り」を撮影しました。
「新鉄鋼ビルディング」の敷地前から、「日本ビルヂング」の全景を撮影しました。日本ビルヂングの敷地沿いには工事用フェンスが展開していました。
永代通りの横断歩道を渡って、JXビルの敷地前にやってきました。JXビルの敷地沿いにも、工事用フェンスが展開していました。
日本ビルヂングとJXビルの間に通っている連絡通路ですが、現在も通れるようになっています。以前と比べると、道幅が結構縮小されていました。
日本ビルヂング沿いの工事用フェンスを撮影しました。
日本ビルヂングの建物内ですが、既に無人状態となっています。
これから場所を一気に移動して、新常盤橋方面へ向かいます。
日本橋川に架橋されている「新常盤橋」前にやってきました。再開発工事区画の北西角に位置している交差点前から、日本ビルヂングの解体工事現場の全景を撮影しました。
日本ビルヂングの敷地北側を通っている道路の全景を撮影しました。この道路(千代田区道104号線)を東側へ向かって、常盤橋交差点へ向かいます。
千代田区道104号線の歩道を東側へ向かうと、前方に常盤橋の道路橋梁が見えて来ました。
常盤橋の道路橋梁の西側の「常盤橋公園」の緑地帯ですが、工事用フェンスに覆われていました。しかし、渋沢栄一像の周辺だけは一般人も立ち入ることができるようになっていました。
北西側から、JXビルの敷地北側一帯を見渡して撮影しました。
日本ビルヂングの地下に設置されていた「日本パーキングセンター」の地下駐車場ですが、閉鎖されていました。
西側から、常盤橋の道路橋梁の全景を撮影しました。常盤橋の真上(というよりは、日本橋川の真上)には首都高速都心環状線の道路高架橋が通っています。
常盤橋右岸側から、日本ビルヂングの全景を見上げて撮影しました。日本ビルヂングの屋上には、解体用の工事用クレーンは展開してないみたいですね。人の力だけで、工事用パネルを積み上げているのでしょうか。
工事用パネルに覆われてしまえば、日本ビルヂングの外観を眺めることは一生できなくなります。見収めるのであれば、今しかないですね。
北側から、JXビルの敷地を撮影しました。
常盤橋の道路橋梁を渡って、常盤橋交差点前にやってきました。日本銀行本店の敷地ですが、工事用フェンスが展開していました。しかし、この日は日比谷から銀座・京橋・日本橋を周って非常に疲れていたので、またの機会に調べてみることにします。
常盤橋交差点前から、常盤橋の道路橋梁の全景を撮影しました。
「常盤橋街区再開発プロジェクト」の地図です。