緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

豊洲新市場 6街区(水産仲卸売場棟)の進捗状況 2016年2月16日

2016年02月26日 06時00分00秒 | 再開発・城東


豊洲新市場 6街区(水産仲卸売場棟):工事進捗率70% 2016年2月16日
世界最大級の生鮮市場である築地市場は、老朽化や施設が手狭であるなどの理由により、江東区の豊洲地区の東京ガス工場跡地に移転することになっています。しかし、建設予定地の土壌汚染が判明したため、計画は当初の予定よりも大幅に遅れていますが、2020年の東京オリンピック開催時には間に合います。現在、2016年11月の開業を目指して建設工事が進められており、完成すれば約40.7ヘクタールの敷地に水産卸売場、水産仲卸売場、仲卸売場の3つの市場棟のほか、市場ならではの「にぎわい」を創出する「千客万来施設」などが設置される予定です。

豊洲新市場は景観にも配慮していて、護岸沿いには遊歩道を整備し、水産仲卸市場棟の屋上は緑化広場となります。緑を創出することで、ヒートアイランド対策にもなります。そして最先端のエネルギー利用システムを推進することで、二酸化炭素の排出量を削減させることが出来ます。

新市場内には、既存の築地市場内での壮観なマグロのせり、新鮮な食材を味わえる飲食施設の伝統を引き継いだ「千客万来施設」が設けられることになります。2014年2月19日、豊洲新市場の本体施設に隣接する「千客万来施設事業」の事業予定者として、喜代村と大和ハウス工業を選定したとプレス発表がなされました。
※追記 2015年4月28日、運営予定だったすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村(中央区)が撤退した都の報道発表が東京都からありました。グループを組んでいた大和ハウス工業(大阪市)も2月に辞退を表明しており、計画全体が白紙になった形です。

新しい「豊洲新市場」の概要
新しく建設されることになる豊洲新市場の特徴は以下の6点です。
1.他市場への転配送施設を設置するなど、首都圏のハブ機能を確立する。
2.搬入から搬出までの一貫した物流システムを確立するなど、取引・物流両面の効率化を図る。
3.高度な衛生管理、よりよい品質管理が可能となる施設整備や体制づくりを行うなど、安全・安心の市場づくりを行う。
4.買い回りの利便性の向上及び商品や取引情報の提供など、顧客サービスを充実する。
5.環境負荷の低減、省エネ・省資源を実現する。
6.賑わいゾーンの設置や魅力ある都市景観に配慮するなど、まちづくりに貢献する市場とする。

築地から豊洲へ移転する必要性
築地市場の問題点として
1.施設の老朽化:会場から70年以上が経過し、建物の一部が破損しているなど安全性に不安を抱えている。部分的には改修してきたが、その対応にも限界がある。
2.搬出・搬入スペースの不足:大型トラックでの搬出・搬入のためのスペースが不足しており、車両動線の確保が難しい状態が続いている。
3.施設の過密化:駐車したり、荷さばきする場所が足りなくなっており、市場内が常に混み合っている。作業効率が悪くなる上、車両などの接触事故が起こるリスクがある。
4.高度な品質・衛生管理が難しい:荷置き場が足りず、商品が路上に山積みになることが多い。また温度管理が不十分で、高温や風雨の影響を受けやすい。

豊洲市場に移転する必要としては
1.約40ヘクタールの用地:駐車場や荷さばきの場所を確保でき、搬出・搬入スペースも十分にあるので過密状態が解消される。
2.交通条件が良い:首都高速道路の出入り口(豊洲IC)や主要幹線道路にアクセスしやすく、また羽田空港や東京港からの輸送利便性も高い。
3.大消費地に近い:豊洲地区は都心から2~4キロと近く、飲食店が集中する銀座からも近い。また著しく発展する臨海地区とも隣接している。
4.築地市場に近い:築地市場からは2.3キロ、車で5分と近く、築地で培ってきた顧客との関係やブランドが豊洲新市場でも活かされる。

築地から豊洲への市場移転までの経緯
1935年(昭和10年) 築地市場開場
1988年(昭和63年) 築地市場再整備基本計画の策定
1991年(平成3年) 再整備工事に着手
1996年(平成8年) 再整備工事が難航・中断
1998年(平成10年) 移転の検討開始
2001年(平成13年) 豊洲への移転決定
2004年(平成16年) 「豊洲新市場基本計画」公表
2006年(平成18年) 豊洲新市場基本設計確定
2014年(平成26年) 2016年11月上旬の豊洲新市場の開場時期が正式決定



「豊洲新市場」の完成イメージパースです。南東側の上空から見下ろして撮影した形となっていて、豊洲新市場の敷地全体が3つの大きなブロックに分割されています。




豊洲新市場の配置図です。新しく建設された2本の道路を挟んで、3ブロックの区画に分けられていて「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」となっています。千客万来施設棟部分は、水産仲卸売場棟に隣接して設けられることになります。




豊洲新市場内に併設される商業施設「千客万来施設事業」の完成予想図を、東京都中央卸売市場のホームページから拝借しました。東京の新しい新名所、観光名所になりそうですね。




約140店舗を擁する「"豊洲"場外市場」等が整備されることになります。

豊洲新市場の計画・施設概要
1.取扱量・物流量の想定
市場取扱量   水産物部 2300トン/日  青果部 1300トン/日
市場内物流量  水産物部 2900トン/日  青果部 1300トン/日
2.施設規模等
所在地  江東区豊洲六丁目
敷地面積 約40.7ha(護岸を含む面積約44ha)
延べ面積 約40.8万㎡
3.主要施設
5街区 青果棟(青果卸売場・青果仲卸売場・加工パッケージ施設など)
6街区 水産仲卸売場棟(水産仲卸売場・物販・飲食店舗など)
7街区 水産卸売場棟(水産卸売場・加工パッケージ施設・転配送センターなど) 管理施設棟(都・衛検事務所・各業者事務所・飲食店舗など)
4.階数
5街区 3階
6街区 5階
7街区 水産卸売場棟5階・管理施設棟6階
5.街区面積
5街区 約12.9ha
6街区 約14.3hag
7街区 約13.5ha
6.延べ面積
5街区 約9.3万㎡
6街区 約17.2万㎡
7街区 約14.3万㎡ 
7.施設の設計
水産仲卸売場棟・水産卸売場棟・青果棟:日建設計
8.施設の施工
水産仲卸売場棟:清水建設・大林組・戸田建設・鴻池組・東急建設・錢高組・東洋建設JV
水産卸売場棟:大成建設・竹中工務店・熊谷組・大日本土木・名工建設・株木建設・長田組土木JV
青果棟:鹿島建設・西松建設・東急建設・TSUCHIYA・岩田地崎建設・京急建設・新日本工業JV

プレスリリース:東京都中央卸売市場のホームページ 
豊洲新市場建設について 新たな首都圏の基幹市場“豊洲新市場”
豊洲新市場建設工事施設計画の概要
ニュースリリース:産経ニュース 2015年4月28日
豊洲新市場の観光拠点、「すしざんまい」の喜代村も撤退で計画全体が白紙に



豊洲大橋南詰交差点そばの一角で展開している、市場前駅舎と豊洲新市場3街区をつなぐためのペデストリアンデッキの橋桁部分です。




都道有明豊洲線の北側に広がっているのが「6街区(水産仲卸売場棟)」の建物群です。




6街区の敷地東側(豊洲大橋南詰交差点寄り)の一角で建設中の「千客万来施設棟」の鉄骨群です。




東雲運河に架橋されている「富士見橋」から撮影した「6街区(水産仲卸売場棟)」の建物群の全景です。工事用シートがほぼ撤去されていて、建物群の全景を眺めることができます。




都道484号有明豊洲線の広大な歩道を歩き、敷地前へ向かいます。




6街区の敷地西側前にやってきました。地上から水産仲卸売場棟内に上がることができるスロープ道路の全景を南側から撮影しました。




水産仲卸売場棟に併設されている「廃棄物集積棟」などの建物群を見下ろして撮影しました。




6街区内でも、東京都の公式ホームページ内にも載っていない建物の基礎部分がありました。




水産仲卸売場棟の外壁に取り付けれている非常階段と連絡デッキを撮影しました。




水産仲卸売場棟内では、部分的に工事用シートが残されている個所が散見されました。




都道484道有明豊洲線の歩道に降りることができるデッキ前を通り抜けていきます。




しばらく東側へ向かって歩くと、前方に「千客万来施設棟」の鉄骨群が見えてきました。




豊洲新市場の開業は2016年11月となっていますので、あと9か月ほどですね。




豊洲新市場の「6街区(水産仲卸売場棟)」の地図です。

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豊洲新市場 7街区(水産卸売場棟・管理施設棟)の進捗状況 2016年2月16日

2016年02月25日 06時01分00秒 | 再開発・城東


豊洲新市場 7街区(水産卸売場棟・管理施設棟):工事進捗率70% 2016年2月16日
世界最大級の生鮮市場である築地市場は、老朽化や施設が手狭であるなどの理由により、江東区の豊洲地区の東京ガス工場跡地に移転することになっています。しかし、建設予定地の土壌汚染が判明したため、計画は当初の予定よりも大幅に遅れていますが、2020年の東京オリンピック開催時には間に合います。現在、2016年11月の開業を目指して建設工事が進められており、完成すれば約40.7ヘクタールの敷地に水産卸売場、水産仲卸売場、仲卸売場の3つの市場棟のほか、市場ならではの「にぎわい」を創出する「千客万来施設」などが設置される予定です。

豊洲新市場は景観にも配慮していて、護岸沿いには遊歩道を整備し、水産仲卸市場棟の屋上は緑化広場となります。緑を創出することで、ヒートアイランド対策にもなります。そして最先端のエネルギー利用システムを推進することで、二酸化炭素の排出量を削減させることが出来ます。

新市場内には、既存の築地市場内での壮観なマグロのせり、新鮮な食材を味わえる飲食施設の伝統を引き継いだ「千客万来施設」が設けられることになります。2014年2月19日、豊洲新市場の本体施設に隣接する「千客万来施設事業」の事業予定者として、喜代村と大和ハウス工業を選定したとプレス発表がなされました。
※追記 2015年4月28日、運営予定だったすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村(中央区)が撤退した都の報道発表が東京都からありました。グループを組んでいた大和ハウス工業(大阪市)も2月に辞退を表明しており、計画全体が白紙になった形です。

新しい「豊洲新市場」の概要
新しく建設されることになる豊洲新市場の特徴は以下の6点です。
1.他市場への転配送施設を設置するなど、首都圏のハブ機能を確立する。
2.搬入から搬出までの一貫した物流システムを確立するなど、取引・物流両面の効率化を図る。
3.高度な衛生管理、よりよい品質管理が可能となる施設整備や体制づくりを行うなど、安全・安心の市場づくりを行う。
4.買い回りの利便性の向上及び商品や取引情報の提供など、顧客サービスを充実する。
5.環境負荷の低減、省エネ・省資源を実現する。
6.賑わいゾーンの設置や魅力ある都市景観に配慮するなど、まちづくりに貢献する市場とする。

築地から豊洲へ移転する必要性
築地市場の問題点として
1.施設の老朽化:会場から70年以上が経過し、建物の一部が破損しているなど安全性に不安を抱えている。部分的には改修してきたが、その対応にも限界がある。
2.搬出・搬入スペースの不足:大型トラックでの搬出・搬入のためのスペースが不足しており、車両動線の確保が難しい状態が続いている。
3.施設の過密化:駐車したり、荷さばきする場所が足りなくなっており、市場内が常に混み合っている。作業効率が悪くなる上、車両などの接触事故が起こるリスクがある。
4.高度な品質・衛生管理が難しい:荷置き場が足りず、商品が路上に山積みになることが多い。また温度管理が不十分で、高温や風雨の影響を受けやすい。

豊洲市場に移転する必要としては
1.約40ヘクタールの用地:駐車場や荷さばきの場所を確保でき、搬出・搬入スペースも十分にあるので過密状態が解消される。
2.交通条件が良い:首都高速道路の出入り口(豊洲IC)や主要幹線道路にアクセスしやすく、また羽田空港や東京港からの輸送利便性も高い。
3.大消費地に近い:豊洲地区は都心から2~4キロと近く、飲食店が集中する銀座からも近い。また著しく発展する臨海地区とも隣接している。
4.築地市場に近い:築地市場からは2.3キロ、車で5分と近く、築地で培ってきた顧客との関係やブランドが豊洲新市場でも活かされる。

築地から豊洲への市場移転までの経緯
1935年(昭和10年) 築地市場開場
1988年(昭和63年) 築地市場再整備基本計画の策定
1991年(平成3年) 再整備工事に着手
1996年(平成8年) 再整備工事が難航・中断
1998年(平成10年) 移転の検討開始
2001年(平成13年) 豊洲への移転決定
2004年(平成16年) 「豊洲新市場基本計画」公表
2006年(平成18年) 豊洲新市場基本設計確定
2014年(平成26年) 2016年11月上旬の豊洲新市場の開場時期が正式決定



「豊洲新市場」の完成イメージパースです。南東側の上空から見下ろして撮影した形となっていて、豊洲新市場の敷地全体が3つの大きなブロックに分割されています。




豊洲新市場の配置図です。新しく建設された2本の道路を挟んで、3ブロックの区画に分けられていて「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」となっています。千客万来施設棟部分は、水産仲卸売場棟に隣接して設けられることになります。




豊洲新市場内に併設される商業施設「千客万来施設事業」の完成予想図を、東京都中央卸売市場のホームページから拝借しました。東京の新しい新名所、観光名所になりそうですね。




約140店舗を擁する「"豊洲"場外市場」等が整備されることになります。

豊洲新市場の計画・施設概要
1.取扱量・物流量の想定
市場取扱量   水産物部 2300トン/日  青果部 1300トン/日
市場内物流量  水産物部 2900トン/日  青果部 1300トン/日
2.施設規模等
所在地  江東区豊洲六丁目
敷地面積 約40.7ha(護岸を含む面積約44ha)
延べ面積 約40.8万㎡
3.主要施設
5街区 青果棟(青果卸売場・青果仲卸売場・加工パッケージ施設など)
6街区 水産仲卸売場棟(水産仲卸売場・物販・飲食店舗など)
7街区 水産卸売場棟(水産卸売場・加工パッケージ施設・転配送センターなど) 管理施設棟(都・衛検事務所・各業者事務所・飲食店舗など)
4.階数
5街区 3階
6街区 5階
7街区 水産卸売場棟5階・管理施設棟6階
5.街区面積
5街区 約12.9ha
6街区 約14.3ha
7街区 約13.5ha
6.延べ面積
5街区 約9.3万㎡
6街区 約17.2万㎡
7街区 約14.3万㎡ 
7.施設の設計
水産仲卸売場棟・水産卸売場棟・青果棟:日建設計
8.施設の施工
水産仲卸売場棟:清水建設・大林組・戸田建設・鴻池組・東急建設・錢高組・東洋建設JV
水産卸売場棟:大成建設・竹中工務店・熊谷組・大日本土木・名工建設・株木建設・長田組土木JV
青果棟:鹿島建設・西松建設・東急建設・TSUCHIYA・岩田地崎建設・京急建設・新日本工業JV

プレスリリース:東京都中央卸売市場のホームページ 
豊洲新市場建設について 新たな首都圏の基幹市場“豊洲新市場”
豊洲新市場建設工事施設計画の概要
ニュースリリース:産経ニュース 2015年4月28日
豊洲新市場の観光拠点、「すしざんまい」の喜代村も撤退で計画全体が白紙に



東雲運河に架橋されている「有明北橋」から撮影した「7街区(水産卸売場棟・管理施設棟)」の全景です。3基ほどの工事用タワークレーンが現在も展開しています。




7街区内の敷地北側に建っている「管理施設棟」の鉄骨群をズームで撮影しました。




水産卸売場棟の敷地北側に隣接して建設中の「冷蔵庫棟」の鉄骨群をズームで撮影しました。タワークレーン2基がかりで建設中です。




水産卸売場棟の巨大な建物をズームで撮影しました。こちらも工事用シートがほぼ全て撤去されていて、建物の全景が露出していました。




豊洲大橋南詰交差点前にやってきました。ここから都道豊洲有明線の歩道を西側へ向かって散策していきます。




7街区(水産卸売場棟・管理施設棟)と6街区(水産仲卸売場棟)とをつなぐ連絡通路を見下ろして撮影しました。高架構造となっている豊洲有明線の真下を通っています。




7街区の敷地南側で建設中の建物群を撮影しました。




水産卸売場棟の建物の敷地南側を見下ろして撮影しました。




6街区(水産仲卸売場棟)との連絡通路を南側から撮影しました。




都道豊洲有明線の道路と、7街区内を結ぶアプローチ道路の接続部分をそばから撮影しました。




水産卸売場棟の建物を南側から撮影しました。




この基礎部分は一体何の建物でしょうか。公式が出している見取り図にも合致していない建物なので、よくわかりません。




7街区の敷地東側、東雲運河沿いに整備されることになる「水際緑地帯」「防潮護岸」の整備工事現場前にやってきました。




東雲運河に架橋されている「富士見橋」から撮影した「7街区(水産卸売場棟・管理施設棟)」の建物群の全景です。




水産卸売場棟をズームで撮影しました。




豊洲新市場の「7街区(水産卸売場棟・管理施設棟」の地図です。

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豊洲新市場 5街区(青果棟)の進捗状況 2016年2月16日

2016年02月25日 06時00分00秒 | 再開発・城東


豊洲新市場 5街区(青果棟):工事進捗率80% 2016年2月16日
世界最大級の生鮮市場である築地市場は、老朽化や施設が手狭であるなどの理由により、江東区の豊洲地区の東京ガス工場跡地に移転することになっています。しかし、建設予定地の土壌汚染が判明したため、計画は当初の予定よりも大幅に遅れていますが、2020年の東京オリンピック開催時には間に合います。現在、2016年11月の開業を目指して建設工事が進められており、完成すれば約40.7ヘクタールの敷地に水産卸売場、水産仲卸売場、仲卸売場の3つの市場棟のほか、市場ならではの「にぎわい」を創出する「千客万来施設」などが設置される予定です。

豊洲新市場は景観にも配慮していて、護岸沿いには遊歩道を整備し、水産仲卸市場棟の屋上は緑化広場となります。緑を創出することで、ヒートアイランド対策にもなります。そして最先端のエネルギー利用システムを推進することで、二酸化炭素の排出量を削減させることが出来ます。

新市場内には、既存の築地市場内での壮観なマグロのせり、新鮮な食材を味わえる飲食施設の伝統を引き継いだ「千客万来施設」が設けられることになります。2014年2月19日、豊洲新市場の本体施設に隣接する「千客万来施設事業」の事業予定者として、喜代村と大和ハウス工業を選定したとプレス発表がなされました。
※追記 2015年4月28日、運営予定だったすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村(中央区)が撤退した都の報道発表が東京都からありました。グループを組んでいた大和ハウス工業(大阪市)も2月に辞退を表明しており、計画全体が白紙になった形です。

新しい豊洲新市場の開場は2016年11月7日となります。

新しい「豊洲新市場」の概要
新しく建設されることになる豊洲新市場の特徴は以下の6点です。
1.他市場への転配送施設を設置するなど、首都圏のハブ機能を確立する。
2.搬入から搬出までの一貫した物流システムを確立するなど、取引・物流両面の効率化を図る。
3.高度な衛生管理、よりよい品質管理が可能となる施設整備や体制づくりを行うなど、安全・安心の市場づくりを行う。
4.買い回りの利便性の向上及び商品や取引情報の提供など、顧客サービスを充実する。
5.環境負荷の低減、省エネ・省資源を実現する。
6.賑わいゾーンの設置や魅力ある都市景観に配慮するなど、まちづくりに貢献する市場とする。

築地から豊洲へ移転する必要性
築地市場の問題点として
1.施設の老朽化:会場から70年以上が経過し、建物の一部が破損しているなど安全性に不安を抱えている。部分的には改修してきたが、その対応にも限界がある。
2.搬出・搬入スペースの不足:大型トラックでの搬出・搬入のためのスペースが不足しており、車両動線の確保が難しい状態が続いている。
3.施設の過密化:駐車したり、荷さばきする場所が足りなくなっており、市場内が常に混み合っている。作業効率が悪くなる上、車両などの接触事故が起こるリスクがある。
4.高度な品質・衛生管理が難しい:荷置き場が足りず、商品が路上に山積みになることが多い。また温度管理が不十分で、高温や風雨の影響を受けやすい。

豊洲市場に移転する必要としては
1.約40ヘクタールの用地:駐車場や荷さばきの場所を確保でき、搬出・搬入スペースも十分にあるので過密状態が解消される。
2.交通条件が良い:首都高速道路の出入り口(豊洲IC)や主要幹線道路にアクセスしやすく、また羽田空港や東京港からの輸送利便性も高い。
3.大消費地に近い:豊洲地区は都心から2~4キロと近く、飲食店が集中する銀座からも近い。また著しく発展する臨海地区とも隣接している。
4.築地市場に近い:築地市場からは2.3キロ、車で5分と近く、築地で培ってきた顧客との関係やブランドが豊洲新市場でも活かされる。

築地から豊洲への市場移転までの経緯
1935年(昭和10年) 築地市場開場
1988年(昭和63年) 築地市場再整備基本計画の策定
1991年(平成3年) 再整備工事に着手
1996年(平成8年) 再整備工事が難航・中断
1998年(平成10年) 移転の検討開始
2001年(平成13年) 豊洲への移転決定
2004年(平成16年) 「豊洲新市場基本計画」公表
2006年(平成18年) 豊洲新市場基本設計確定
2014年(平成26年) 2016年11月上旬の豊洲新市場の開場時期が正式決定



「豊洲新市場」の完成イメージパースです。南東側の上空から見下ろして撮影した形となっていて、豊洲新市場の敷地全体が3つの大きなブロックに分割されています。




豊洲新市場の配置図です。新しく建設された2本の道路を挟んで、3ブロックの区画に分けられていて「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」「青果棟」となっています。千客万来施設棟部分は、水産仲卸売場棟に隣接して設けられることになります。




豊洲新市場内に併設される商業施設「千客万来施設事業」の完成予想図を、東京都中央卸売市場のホームページから拝借しました。東京の新しい新名所、観光名所になりそうですね。




約140店舗を擁する「"豊洲"場外市場」等が整備されることになります。

豊洲新市場の計画・施設概要
1.取扱量・物流量の想定
市場取扱量   水産物部 2300トン/日  青果部 1300トン/日
市場内物流量  水産物部 2900トン/日  青果部 1300トン/日
2.施設規模等
所在地  江東区豊洲六丁目
敷地面積 約40.7ha(護岸を含む面積約44ha)
延べ面積 約40.8万㎡
3.主要施設
5街区 青果棟(青果卸売場・青果仲卸売場・加工パッケージ施設など)
6街区 水産仲卸売場棟(水産仲卸売場・物販・飲食店舗など)
7街区 水産卸売場棟(水産卸売場・加工パッケージ施設・転配送センターなど) 管理施設棟(都・衛検事務所・各業者事務所・飲食店舗など)
4.階数
5街区 3階
6街区 5階
7街区 水産卸売場棟5階・管理施設棟6階
5.街区面積
5街区 約12.9ha
6街区 約14.3ha
7街区 約13.5ha
6.延べ面積
5街区 約9.3万㎡
6街区 約17.2万㎡
7街区 約14.3万㎡ 
7.施設の設計
水産仲卸売場棟・水産卸売場棟・青果棟:日建設計
8.施設の施工
水産仲卸売場棟:清水建設・大林組・戸田建設・鴻池組・東急建設・錢高組・東洋建設JV
水産卸売場棟:大成建設・竹中工務店・熊谷組・大日本土木・名工建設・株木建設・長田組土木JV
青果棟:鹿島建設・西松建設・東急建設・TSUCHIYA・岩田地崎建設・京急建設・新日本工業JV

プレスリリース:東京都中央卸売市場のホームページ 
豊洲新市場建設について 新たな首都圏の基幹市場“豊洲新市場”
豊洲新市場建設工事施設計画の概要
ニュースリリース:産経ニュース 2015年4月28日
豊洲新市場の観光拠点、「すしざんまい」の喜代村も撤退で計画全体が白紙に



5街区(青果棟)の敷地の北西側、晴海大橋南詰交差点前に建っている「通勤駐車場棟」の鉄骨群です。青果棟の周辺の建物群の工事も始まっていました。




ゆりかもめの新豊洲駅舎内から「5街区(青果棟)」内の建物群を見渡して撮影しました。青果棟の建物を覆っていた工事用シートがほぼ全て撤去されていて、建物の全景を眺めることが出来ました。




「漬物・鳥卵卸売場棟」や「防災センター」などの建物群を撮影しました。




5街区(青果棟)と市場前駅舎、豊洲大橋南詰交差点を結ぶペデストリアンデッキの整備工事ですが、工事用シートが撤去されていて、真新しいデッキが姿を現していました。




ペデストリアンデッキをズームで撮影してみましたが、意外と高い位置を通っていますね。高さ約10メートルくらいはあるでしょうか。




駅舎南側にある豊洲大橋南詰交差点を見下ろして撮影しました。この交差点の真上に、豊洲新市場3街区を結ぶためのペデストリアンデッキが整備されます。




豊洲大橋南詰交差点前から環状第2号線の歩道を南側(有明側)へ向かって歩いて行きます。上を見上げると、ペデストリアンデッキの断面部が顔をのぞかせています。




ペデストリアンデッキの断面部分を見上げて撮影しました。等間隔で設置されている鉄骨は、デッキ上に設置する屋根を支えるためのフレームですね。




5街区(青果棟)の敷地南側を通っている環状第2号線の歩道を歩いて行きます。




5街区(青果棟)の敷地東側、東雲運河の水面に面して広がっている「水際緑地帯」の整備工事現場を見下ろして撮影しました。なぜか水没していましたが、撮影日の前日に大雨が降っていたからでしょうか。




豊洲大橋南詰交差点前から青果棟の建物群へ向かって伸びている自動車用のアプローチ道路をズームで撮影しました。




水際緑地帯と防潮護岸の整備工事ですが、土手や道路の整備工事が行われていました。今年2016年11月に開業したら、散策してみたいですね。




東雲運河に架橋されている「有明北橋」から撮影した5街区(青果棟)の建物群の全景です。工事用シートがほぼ全て撤去されていて、全景を眺めることができるようになりました。




5街区(青果棟)と7街区(管理施設棟)を結ぶ地下トンネルからホースが何本も地上に伸びていますが、前日の大雨でトンネル内が水没してしまったのでしょうか。




青果棟の建物群のウェイブを描いた大屋根をズームで撮影しました。幕張メッセや、近くにある東京ビックサイトの大型展示場のようなデザインですね。




青果棟の巨大な建屋の敷地東側では、小ぶりな建物が建設中です。あの鉄骨群は「廃棄物集積棟」となっています。




豊洲新市場の5街区「青果棟」の地図です。

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東京ガス スマートエネルギーセンターの進捗状況 2016年2月16日

2016年02月24日 06時01分00秒 | 再開発・城東


東京ガス スマートエネルギーセンター:工事進捗率90% 2016年2月16日
2000年代前半の時期までは、東京港の豊洲ふ頭に隣接して広がっていた「東京鉄鋼埠頭」の倉庫群跡地に建設中の東京ガスの「スマートエネルギーセンター」です。地上5階・地下1階建て、高さ約42メートルの冷暖房施設棟が建設されることになります。

東京ガス主導の豊洲地区一帯の再開発計画「TOYOSU22」
現在の豊洲六丁目地区の埋立地には広大な空き地が広がっていますが、東京ガスによって約20ヘクタールの広大な敷地を一体的に再開発する「TOYOSU22」計画が推し進められていて、今回ののスマートエネルギーセンターもその一つとなっています。

(仮称)豊洲地区4-1A街区地域冷暖房棟施設
建築敷地の地名地番 東京都江東区豊洲6丁目
主要用途 その他(地域冷暖房施設)
工事種別 新築
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造
基礎 杭基礎
階数 地上5階・地下1階
高さ 42.16メートル
延床面積 12761.41㎡
建築面積 2968.01㎡
敷地面積 7400.03㎡
着工 2013年3月15日
完成 2015年1月31日

プレスリリース:東京ガス用地株式会社の公式ページ
TOYOSU22 専用ページ



晴海大橋の歩道から撮影した東京ガス主導の再開発区画「TOYOSU22」内で先行的に建設されている「スマートエネルギーセンター」のエネルギープラントです。




晴海大橋南詰交差点前からTOYOSU22地区の南側の広大な空き地を撮影しました。空き地の中にスマートエネルギーセンターの建物だけが建っています。




都道豊洲有明線の歩道を南側へ向かって歩き、エネルギープラント前へ向かいます。




絵ねりグイープラント自体は完成しているように見えましたが、敷地沿いはまだ工事用フェンスで覆われていました。




ゆりかもめの市場前駅舎内からスマートエネルギーセンターを撮影しました。空き地内には真新しい工事用プレハブ小屋が何棟も建設されていました。




スマートエネルギーセンターのエネルギープラントをズームで撮影しました。




東京ガスの「スマートエネルギーセンター」の地図です。

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晴海大橋と首都高速10号晴海線の進捗状況 2016年2月16日

2016年02月24日 06時00分00秒 | インフラ整備・道路


晴海大橋と首都高速10号晴海線:工事進捗率75% 2016年2月16日
現在、首都高速道路の中で10号路線となる「晴海線」の整備が進められています。首都高速晴海線は、湾岸線の東雲JCTから晴海大橋上に設置される晴海仮出入り口までの約2.7キロの区間の高速道路です。

事業位置 中央区晴海二丁目~江東区有明二丁目
延長 約2.7km
   豊洲出入口~東雲JCT約1.5km(平成21年2月開通)
   晴海出入口~豊洲出入口約1.2km(整備中)
道路の区分 第2種第2級(道路構造令)
設計速度 60km/h(出入口 40km/h)
構造 高架構造
車線数 往復2車線(暫定整備)
完成予定時期 平成29年度(晴海出入口~豊洲出入口)

1993年(平成5年)7月:都市計画決定
2009年(平成21年)2月 : 豊洲出入口-東雲JCT開通(暫定2車線)
2015年(平成27年)度(予定): 晴海出入口-豊洲出入口(暫定2車線)

「こんな何もない埋立地に高速道路なんか延ばしてきて、一体だれが利用するんだ?」と思われるような路線ですが、都心部と高速湾岸線とを結ぶ高速9号深川線・11号台場線(レインボーブリッジ)のバイパス的機能を持っているのです。また、近年の再開発によって人口が増加している晴海地区や豊洲地区などの物流を担う道路ネットワーク整備としての意味があります。

豊洲地区や晴海地区の中から首都高速を利用しようとすると、一番近いインターチェンジは都心環状線の銀座出入り口となります。そのため、晴海ふ頭から銀座方面へ伸びている勝鬨橋に車の流れが集中することになり、晴海通りの慢性的な交通渋滞の要因の一つとされてきました。今回の晴海線が開通すると、車の流れが晴海線を経由して湾岸線に誘導されることになり、晴海通りの渋滞緩和に役立つことになります。



2014年7月現在、湾岸線の東雲JCT~豊洲出入り口間が既に開通しています。豊洲ふ頭周辺では高層タワーマンションや商業施設が出来て人口が増えていて、豊洲新市場や2020年の東京オリンピックの競技会場が整備されることになります。

2015年度には、豊洲ふ頭と晴海ふ頭を結んでいる「晴海大橋」の中まで延伸されます。晴海ふ頭は東京オリンピックの選手村が整備されるなど、これから5年程の間に一気に開発が進むことになります。

晴海大橋の造りですが、橋の中央部分に首都高速晴海線の高架と出入り口が設置され、その両側に放射34号線の一般道路(晴海通りの延伸部)が通っています。

首都高速道路株式会社 晴海線
http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/harumi/index.html



晴海通りの「晴海三丁目交差点」から東側へ向かって伸びている「晴海大橋」の歩道を散策していきます。晴海大橋の西側(晴海側)には、首都高速10号晴海線の晴海出入口が整備されることになります。




首都高速10号晴海線の晴海出入口インターチェンジの建設予定地の全景を撮影しました。現在は工事用資材置き場となっています。




二手に分かれている一般道路部分の間で建設中の首都高速10号晴海線の道路高架橋です。




晴海大橋の歩道をしばらく東側(豊洲六丁目側)へ向かって歩いて行くと、首都高用のP4~P7橋脚群が見えてきました。




現在仮設置されている状態の首都高速の道路高架橋の東側断面部分を撮影しました。




2006年3月末に晴海大橋が開通した当時から設置されている「P4橋脚」を撮影しました。10年間ほど放置されていた状態だったのですが、ようやく橋桁が架設される段階になりました。




晴海大橋と、晴海大橋南詰交差点の間で建設工事中の首都高速10号晴海線用の橋脚群を撮影しました。前方で交差しているゆりかもめの軌道高架橋の更に上側を通るので、かなりの高さとなっています。




「P5橋脚」を南西側から撮影しました。橋脚の大部分が工事用フェンスで覆われている状態です。




P5橋脚の頭頂部をズームで撮影しました。




P5橋脚を南東側から撮影しました。




P5橋脚の一つお隣、東側に建っている「P6橋脚」を見上げて撮影しました。P5橋脚よりも高さが若干高くなっています。




P6橋脚前から「晴海大橋南詰交差点」方向を撮影しました。交差点の周辺にはゆりかもめの新豊洲駅舎や東京電力の変電所などが集まっています。




P6橋脚を南東側から撮影しました。




P6橋脚の頭頂部をズームで撮影しました。




晴海大橋南詰交差点前にやってきました。ここで首都高速10号晴海線の道路高架橋は、ゆりかもめの軌道高架橋の上を跨いでいくことになります。




晴海大橋南詰交差点前で建設工事中の「P7橋脚」です。




P7橋脚の構造物を南東側から撮影しました。P7橋脚から西側(晴海側)が「D18区画」、東側(有明側)が「D19区画」と分けられていました。




ゆりかもめの新豊洲駅舎内からP5~P7の橋脚群を見下ろして撮影しました。




P5橋脚(奥側)とP6橋脚(手前側)をズームで撮影しました。




晴海大橋南詰交差点前から「豊洲出入口」方向を撮影しました。こちらもP8~P10橋脚が建設されることになります。




「晴海大橋」の地図です。二つの車線の間には大きなスペースが確保されていて、この場所に首都高速10号晴海線の道路高架橋が設置されることになります。

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