「滝見に行かへん?」午後から息子からのお誘い。
う~ん。今日は家ですることあるんやけど・・と言いながら、行ったことのない滝にも惹かれ、出かけることになった。
急坂をぐんぐん登っていき、滝への入り口というところに着いたのは2時前。
標高はかなり高そう。こんな高いところにも集落があった。
空き地に駐車して林道に入る。
ここから山の中へ入るらしい。 頭上にあったアワブキはツボミをつけていた。
車1台通れるぐらいの林道 倒木あり、小枝が散乱していたが平たんな道で楽々。
使われていなさそうな感じ。
コガクウツギ ムロウテンナンショウは多い。
少し上り下りがあり、水のない谷も超えて進むと、水音の聞こえる谷に出た。
滝があった。水は豊富そうなので、目指す滝はきっとこの谷の上流にあるのだろう。
右)息子の見たかった道標があり、ここから上へ登るらしい。
谷は倒木が上を塞いで荒れている。 所々に大小の滝がある。
この谷は音羽山から流れているらしい。
ぐちゃぐちゃの谷 道も危うくなってきた。小さい滝がいくつもある。
‥ということはそれだけ登っているということか。
右)「ちょっと待っときや。行けるかどうか見てくるから」私を残して探索に出かけた。
しばらくして戻ってきた。「何か所か危ないところがある。そこが行けたら滝に出るわ」
そうか~。ゆっくりと登る。滑ったらえらいこっちゃ・・
谷の横の岩道 足元にイワタバコの若葉があった。
途中には手すりの名残の鉄棒が垂れている所もあった。階段の名残もある。
昔はもう少し整備されていたのだろうな。行きはよいよい、帰りは怖いなと思いながら登る。
右)上に目的地らしいところが見えてきた。
到着だ。看板も何もないが、平らな場所になっていた。
ここが「下り尾(さがりお)清滝」らしい。
滝の前に小さいお堂と「黒住大神 白竜大神」と彫られた石がある。
社の向かって左の大岩の左側を流れ落ちる滝 その岩の右手の中ほどに不動明王の姿が刻まれている。
向かって右側のややなだらかな岩を流れる滝。
右)その右手には行衣に着かえるためのものらしい建物がある。ここは行場らしい。
夏なら冷たい水を触りたいところだが、今日は寒い。
しばらくいた後、下る。
ウワバミソウ 足を止めて少し摘んだ。 シロダモの柔らかい新芽はウサギの耳のよう。
慎重に下って林道入口に降りてきた。往復1時間あまり。降りてきたら何ということもない。??
近くを散策。
苔むした階段を登ると、桜の植わった広場があった。何か堂跡のような・・
右)満開の八重桜は風が吹くたびに花吹雪となっていた。
帰り道
車道沿いに後ろ向きの地蔵?が2体見えた。「あれは絶対道標や」
「ほらやっぱり」小さい方が地蔵道標だった。
旧道が近くを通っていたらしい。なぜ後ろ向きなのかな?
もう1か所立ち寄ってもいい? いいよ~。
飛鳥万葉文化館へ。
民族博物館になっている建物の横にあった道標。だれも気が付きそうにない隅っこにある。
稲渕で水道工事の時に偶然出てきたものだそうだ。
これは、先日、お知り合いからいただいた、明日香村の古老の聞き取りをまとめた本に書かれていたもの。
右)これは知ってるやろ?と言われたが知らなかった、車道から万葉文化館へ上がる途中にあった道標。
入ったことのない民俗資料館も見学した。
こじんまりした展示だったが、昔の民具や農具などが展示されている。 右)昔の役場の瓦
今日のお土産はウワバミソウ 食べられることは知っているが食べたことはない。
やわらかそう。あっさりと鰹節とポン酢でいただこう。