梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

徒然に・・:春の恵み

2010-12-08 09:10:16 | 雑記
季節は違うが春の草刈山では蕨が多く取れる、蕗とは違い日当りの良い場所が良く取れる、生え始めの柔らかな内に根元から折る様に取る、ぜんまいも取れるが此れはあまり無かった、やはり灰汁を抜いて甘辛く、此方は竹輪と油揚げと煮た。畦道や段々畑の斜面では野蒜が取れる、小さな球根が有って出来るだけここから抜いてくる、此れと田螺の酢味噌和えは結構いける、無論子供の味覚だから親父が摘みに使っていた物とは味付けが違うが子供用に甘くした物も行ける。田螺は春になって水を張った田圃の中で採る、暫く真水に晒して泥臭さを抜くとブリキの雑巾バケツで(無論専用です)庭の七輪で茹で上げる。茹で溢した後は筵に広げてから一つづつ木綿針で蓋を外し中身を取り出す、此処までが子供の仕事、野蒜をざっと湯がくと水で一機に覚まして味噌と砂糖を酢で伸ばして和える、蕨と筍、野蒜と田螺、殆ど畑で取れていない物が食卓を占めるが今考えると結構贅沢な物かもしれない。
遊びながらの食べ物はやはり野苺が一番だ、温かい傾斜地の背の低い蔓に実る、直径が10cm位、大きい物はその倍位ある、味は酸味が全く無く瑞々しい味がする、自分は栽培種の苺より此方の方が好きだ、放課後弁当箱を持って採りに行く、籠や袋だと潰れてしまうのだ、親父の2食用弁当と自分の分も持って行っても直ぐ一杯になる、持って帰って皿に出しておいて皆で食べる、時々お袋がジャムにしたがあまりパンを買わないので暫く残る、何しろトースターなぞ無いので焼くとなると餅焼き網で付きっ切りで焼かないと成らないのだ。野苺は場所で極端に取れる量が違うので家族や友人仲間で必ず秘密にしていたが此れは周りの植生で替わるので数年毎に新たな場所を探して歩くのも面白かった、今の子供達は採るのだろうか?時々ドライブをして山の公園に行くと少しだけなっている事があるが東京生まれの女房は手を出さない、上手いのにな