ちょうど、陸上の末續選手の特集をみたところなので、そのことを思い浮かべながら見ていました。
第一線で活躍していた頃のイメージで能から指令を出しても、体がついていかなかったり(その結果、怪我につながったり)とかがあるのかな?とか。
ただ、現在の末續選手は充実しているように見える。彼のまわりには伸び盛りの若手が集まり、相談にくる、それに的確なアドバイスを与えることも喜びではないかと思う。
SP:シェルタリング・スカイ
衣装が(←まず、それ?)色は空色でいいんです。よく晴れた砂漠の空って宇宙まで透けるような濃い青だったりするイメージ。でも、形がうーん、ビートルズメドレーを思い出すんだよなー。前回のは色がリンクに溶け込んじゃうので、違う色だったら、どうかな?と思ったんですが・・・。
シェルタリング・スカイ。私の中で高橋選手のSPというのはヒット曲を連発しているミュージシャンのシングル曲でFSはアルバムの最後の曲、というイメージなんですけど、シェルタリング・スカイはアルバムの中にある曲の1つ、というイメージで、今までの高橋選手のアプローチでない、だけど、選手生活でやっておかなければならなかったところだったような気もするので、これはこれでよいと思います。
FS:PGG
滑り出す前の最初の数秒のパフォーマンス。なんて、魅力的でなんて雄弁だろうと思う。動きの1つ1つがよい意味での引き、洗練されていると思う。バチェラレットの頃の動きと比べると、なんて柔らかい。手袋のお陰で腕から掌、1本1本の指先まで動きがくっきり見える。エレガントで柔らか。
ジャンプは前回よりも噛みあっていたようですが、確かにジャンプのまわりだすタイミングが変わっている。実は以前のジャンプの形や描く放物線が好きだったので、変わったらいやだな、とちょっと思っていましたが、変わっても嫌な変わり方じゃなくてよかったです。
ステップが進む方向や溜めが今までの振付師の誰とも違って、興味深い。
ステップ後、後半、体力的に厳しそうな印象。
おそらく、ステップにこれだけ時間と体力を使っているスケーターはそういないのでは?でも、高橋選手は敢えてそれをやりたいのだろう。体力が残っていたら、最後のステップももっと違う世界が広がりそう。(こんなもんじゃないでしょう?)
作品性を全面に押し出しながら、技術的に今のルールに対応している「理想のプログラム」それをやらなければ、現役に復帰する意味もないのだろう。
引退前の彼を想像して、右肩上がりの成長を思い浮かべてしまいがちですが、現在の体との対話はどのようになるのか、末續選手を見て、改めてそのことも肝に銘じなければと思いました。
近畿ではジャンプが決まらずにいたけど、引退前のような気持ちになることもなく、今回、優勝しても、やはり、引退前の頃のように成績に一喜一憂することはなかった。当時、何故、それほど成績を心配したかというと、素晴らしいプログラムを滑っているのに国内外での注目があまりされていなかったから、ジェフやステファンのような存在になってもらいたいと思っていたからたと思う。それはもう既に果たされたので、今は応援というより、ただただ、プログラムを楽しみたいのだと思う。
結局、私はこのプログラムの魅力にヤラれて、より、完成された演技を待ち望んでいるのだ。
レジェンド・オン・アイス(順不同…順番忘れました)
NHK杯の特別企画。レジェンド・オン・アイス。伊藤みどりさんによると急遽決まったとのことですが、さすが歴戦のツワモノ達です。それと、最近、日本のアイスショーでも素晴らしい日本人スケーターがたくさんいるにも関わらず、日本人プロスケーターが出演する枠が少ないことを残念に思っていたので、こういう企画はウェルカムです。
本田さん:本田さんといえば、アランフェス、やっぱり素敵です。フレンズで見ているので、分かっていますが、本田さんがいまだにこれだけのスケートをされることにびっくりされる競技ファンの方もいらっしゃるのでは。
川口さん:川口さんのSWAN懐かしい。スミルノフ選手が大きかったので、小さな印象でしたが、一人で滑る川口さんはのびやかでたおやかでした。そこへ、本田さんが。リフトとスロージャンプを披露。短期間でここまでしてくださったのは、川口さんと本田さんのスケーティングと人柄のお蔭。
鈴木さん:ステップの見どころがあるプログラム。競技プログラムなのにショーでみても素敵ですよね~。
織田さん:一番好きなプログラム、一番好きな衣装。ジャンプとスピンでミスをしたのは、調子が良すぎたからではないかな?と、思いました。あと、鈴木さんの話で気が付いたのですが、NHK杯独特の競技の空気にショーなのに、競技感みたいなものを呼び覚まされてしまったのではないかな?せっかくなので、この後のアイスショーでも滑っていただきたい。10年前、2008年のNHK杯観に行きました。優勝したのが織田選手でした、10年後もこんなに素敵なスケーティングをしてくれて嬉しいです。
高橋選手:「シェルタリング・スカイ」なんとなく、NHK杯に参加してほしいという要請の折衷案として、このショーに参加、ということになった気がします。おまけにマンボ。10年前の2008年、観に行ったNHK杯に高橋選手の姿はなく、その後、彼の怪我は当初よりも深刻なものでした。10年後、選手としてまだ、彼の演技に魅了されているとは。。。
荒川さん:トゥーランドット。スパイラル、イナバウワー、ジャンプがなくても一蹴りで映える風格あるスケーティングは特別です。(第2子ご出産おめでとうございます。)
伊藤みどりさん:伊藤みどりさんに一際大きな拍手を送るお客さん、急遽準備したとのことでしたが、シングルアクセルも跳んでくださいました。私も子供の頃見ていたフィギュアスケートと言えば、伊藤みどりさんとNHK杯。やはり、格別な方です。
チーム酉年。さすが、年の功で話上手になっています。伊藤さんが気さくに後輩スケーターに話しかけるのも、荒川さんが常に伊藤みどりさんに最大限の敬意を払うのも、本田さんが日本選手だけでなく世界の選手への応援もお願いするところも、NHK杯という日本で行われる国際大会への感謝も、これから活躍するスケーターがこの話を聞いていて、他者をいたわる気持ちというものを持つことを心の片隅に覚えていてほしい。
今回の企画、第二弾、第三弾とかできそうなほど、日本の選手層が厚い!佐藤信夫コーチ!佐藤有香さん、田村さん、村主さん、太田由希奈さん、安藤さん、小塚崇彦さん、浅田真央さん・・・!まだまだ、もしかしたら、スケート界から離れてもスケートを続けているレジェンドがいらっしゃるかもしれないし!
「あいつ今何してる?」
小塚夫妻登場。
小塚君がトップフィギュアスケーターでありながら、学校生活を楽しく過ごしていたことが伺えます。顔面にドッジボールをぶつけられて、忘れている心の大らかさ(フィギュアスケーターなのに)。高いレベルにあった野球選手、サッカー選手のクラスメートも。そう、小塚君はいつも他競技の友人とアスリートとしてお互いを認め合っているところが素敵だと思う。(そして、器用すぎる小塚君が他のジャンルのスポーツか何かに奪われてしまわないか、今でもちょっとひやひやしている。