La douce vie

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フィギュアスケート:フレンズ・オン・アイス 2016

2017-01-13 | figure skathing、ice show

 遅まきながらのFOI2016。昨年が10回目で今年が10周年。記念の年です。(2015はまもなく視聴予定!)

以降順不同、敬時々省略。

オープニング。光モノが好きな荒川さん。シルエットで、誰が滑っているか分かります。

本郷さん:カルミナ。こういう曲調合いますね。壮大な曲とか。

シェイリーン:スターを夢見るピザ屋のウェイトレス。途中高橋君がコック役で共演。

思えば、フレンズのショーとしての性質を決定付けたターニング・ポイントはシェイリーンの出演だったと思います。ALL THAT JAZZの素晴らしいパフォーマンスで彼女の現役時代を知らないファンですらも巻き込み、場内を虜にしてしまいました。荒川さんとのコラボのサプライズはフレンズの目玉となりました。そして、ゴージャスなファイナルの群舞。有名なスケーターが出て演技後に拍手する、という次元ではなく、プログラムに魅了され、自然と歓声が上がった瞬間でした。それまでの、日本の仲間で手作りのショーを。というコンセプトから、手作りの良さは残しつつ、世界最高峰のショーに引けを取らない観客を惹きつけるプログラム。それをシェイリーンの出演によって日本のスケーターも体感し、その階段を駆け上がった10年だったように思います。シェイリーン、初出演以降ずっと出演し続けてきてくれてありがとう。この先も長くフレンズに出演して下さい。

無良選手:10年前の彼を考えるとこんなに踊り心があるスケーターになるとは想像もつかなかったし、尚且つ、日本人には珍しく男の色気を醸し出せるスケーターになるとは思いませんでした。長くスケーターを見続けるものです。ラフマニノフのプログラムも10年前の高橋君を彷彿とさせるのはその色気から来るものではないかと思う。

鈴木さん:アヴェ・マリア。ふつうの女子スケーターであれば、スパイラルやイーグルやイナバウアーになりそうなところをステップにするところが鈴木さんのワンアンドオンリーなゆえんだと思う。黒鳥。競技で観たかったな、と感じさせるプログラム。

本田さん:フレンズ最多出演。10年間いろいろなプログラムを見てきましたが、今年はプロ10年間で3本かの指に入るような魅力的なプログラム。いつもはイーグルで盛り上がりの最高潮を迎えるけれど、今回のプログラムは最初から最後まで好印象。シェイリーンがフレンズの方向性を決めたスケーターであれば、本田さんは屋台骨を支え続けている存在。子供時代からの練習仲間が支えてくれるからこそ、荒川さんはフレンズを背負って10年続けられたのだと思う。テレビの前でスタオベです。

デービス&ホワイト、アボット、有香さん:人数が多いとフォーメーションでの迷いとかを感じたりとかするんですが、えらくまとまりがある良質なプログラム、良質なコラボでした。アボットもアイスダンスの経験があり、有香さんもペアの経験があり、合わせるのが巧い人たちだったんだろうな。

スルツカヤ:ジャンプミスをした後、跳んでみせる!という負けん気の強さを垣間見ると、現役当時の彼女を一瞬思い出し、ゾクゾクします。それと、最初のメッセージでフレンズを世界的なショーだと言ってくれるなんて、スルツカヤのようなスケーターにフレンズのショーを褒めてもらうと本当に嬉しい。荒川さんが彼女をリスペクトし続ける理由がよく分かります。

宇野選手:フレンズ初出演。競技で伸び盛りのスケーターを見るのは楽しいものです。それだけでなく、アーティスティックなスケーターが多いショーの方が私は好きだな。

宇野君は男子の中でも表現に秀でて、楽曲によって、表現方法を変えることができるスケーターであると思う。その上で、この曲は難曲であると思う。強いて言うなら、ラテンの血かなぁ?

荒川さん&クーリック:思いがけないマリアージュ。クーリックが女性と組んだ時、これほど大人の男性の魅力が映えて見えるスケーターだったとは、驚きでした。

なよやかな荒川さんの動きを横にするとすごく男らしくて1つのドラマのようでした。荒川さんも西洋的ではない魅惑する雰囲気がすごく魅力的でした。それから、なんといっても、クーリックは女性と組むことに慣れている事では?多様なリフトも演技の華となりました。ブラボー!この共演に、このプログラムにテレビの前でスタオベ。アンコールのような下がり方も素敵。最後にクーリックを見る荒川さんの艶やかなこと!

 第二部。

荒川さん・宮本さん・本田さん・高橋君:

最初に立ち上げメンバー全員の名前が出てきて、去った彼らに捧げるプログラム。

フレンズ創設メンバーの共演。それだけで、言葉はなくともいろいろな想いが込み上げてくる。フレンズに他のショーとは違う魅力を感じるのは、スケーターへの思い出も含め見ているからだと、ふと思う。

荒川さんの挨拶:いつもながら、息切れをしていない。1部のトリ、二部と滑ってこれだもの。無駄な力を入れずに滑る巧さがなせる業。

有香さん:衣装素敵。有香さんが感じたうっとり感を私たちも有香さんの大人のスケートで感じることができる。足もとに目が吸い寄せられるから、リンクのライティングとのコーディネートにも関心してしまう。

アボット:アメリカンなお衣裳とプログラム。バックフリップできるなんて知らなかった。びっくり。

無良君・鈴木さん:Oの共演。トレーニングメイトの共演。この音楽ってこんなに魅力的なんだと鈴木さんが教えてくれた曲だと思う。

安藤さん:曲、衣装、彼女のプログラムで一番彼女の魅力を出せるプログラムでは?しばらく、このプログラムを滑り続けて彼女の代表プログラムにしてほしい。衣装も明るい赤は彼女の肌に合うし、露出具合もスカート丈も彼女が一番美しく見えるシンプルでスタイルの良さが分かり、下品にならず、大人っぽい衣装で、且つ、楽曲とマッチしている。

デービス&ホワイト:チャーリーの体がかなり絞られています。しっとり系とダンサンブル系。2種類も用意してくれていたなんて感謝!

クーリック:スケートと日本の歌の可能性を広げたいと密かに願っているので感謝!

ボロゾジャール&トランコフ:この時、タチアナさんは妊娠していたというのは本当でしょうか?ちょっとゾワワワ(危ないことしないでー!)と思いますが、ジャンプ跳んでいないし、リフトの時に絶対に安全に下すというトランコフの強い意志を感じます。そういう状況を知らないで観たとしても、大人の男女のしっとりとした素晴らしいプログラムだと思う。

高橋君:ライラックワイン。フレンズ復帰。ライラックワインはジェフの手を離れ、高橋君の味わいに。この曲、高橋君じゃなきゃ、退屈したろうな。10年前、憧れていたジェフとステファンに手を差し伸べたり、差し伸べた手を引っ張っり上げられた年でした。リスペクトしていた二人からリスペクトが返ってくることで、高橋君のプロとしてのモチベーションが上がることを願っています。

荒川さん:シャツが持ち上げられていくのはメドレー以来の懐かしさ?なんと、荒川さんもジェフ振り付けとは。振り付けの模様見たかったな!荒川さんのうまさにジェフもやりがいを感じたのでは!「シズカのイーグルとイナバウワーいいよね」なんて言いながらラストの盛り上げに使っていく姿が思い浮かびます。

エンディング:もう一人欠かせないフレンズの蒲田さん。彼の存在なくしてフレンズの盛り上がりは実現しません。今年はクイーンメドレー。クイーン好き!イエーイ!フォーメーション覚えるの大変だろうな。この錚々たるメンバーが壮大なナンバーを短期間で覚えてくれるのは毎年感謝感激。今年は最後の挨拶まで振り付けがついていて凄かった。写真撮影まで盛り上げてくれる蒲田さんの仕事はプライスレス!

  

フレンズトークショー。

ここまでおまけでつけてくれるとは!日テレプラスさん、お金払っているとはいえ感謝。

フレンズ・プラス シェイリーン・ボーンさん&宮本賢二さん 前後編

元アイスダンサー、振付師の共演。

シェイリーンの創作ノートがすごい。短時間で作り上げるにも関わらず、フレンズのエンディングのゴージャスさはこの苦労の上にある。

 こういう時、海外のスケーターは本当にすきのない答えで決して角が立たない代わりに、本音かなぁ、と思うところもあり、少し残念ですが、針小棒大にクレームをつける人がいるんだろうなぁ。

荒川さんがステファンやイリヤと共演した時に漏らした「ステファンは・・・」の言葉にすかさず「イリヤもやろっ!」と突っ込む宮本さん(笑)シェイリーンが「別の種類のね・・!」とさらにたたみかける(笑)いやいや、本当、クーリックはステファンとは別の種類の男の色気があって、両方とも違った魅力があって、よかったっすよ。

 ハート・トレジャー

たしか、3つの宝物を披露しながらのトークということで、子供の頃、お母様が作ってくださった素敵な衣装。バンクーバーのメダル、誕生日にもらったメッセージ入りのカップじゃなくてボトルじゃなくて、名前が出てきませんが・・・。最近の番組はソチのことばかりで、もう、ソチのことではなく、現在や未来の話をききたいな、と思っていたのですが、この番組は過去だけれど、高橋君がチョイスしたものに沿って話をさせてくれるのがよかったです。寺島さんがしっかり見ていらっしゃるファンのようで、言葉の選び方が付け焼刃じゃないのと、舞台の仕事との共通点を見出しているところがさすがですね。ハート・カクテルの作者の方の絵も嬉しい。そういう番組の雰囲気のお陰でよかったです。