「おまえさん」宮部みゆき

宮部さんの作品でこれほど、先へ進まない作品はなかった・・・。
宮部さんの名誉のために行っておくと、宮部さんの本は面白く、これは私の中の問題と理解している。

今回のテーマが殺人事件より容姿だと思うのだけれど、あまりにもそのことについて思いを馳せるのが長すぎる・・・というか。おまけに甥っ子の弓之介もとびきりの美男子ときていては・・・。
登場人物達の価値観として当然の様に仕事も人柄も抜群だけれど、容姿はイマイチな同僚の相手に、美しい町娘がお似合いだ、という考えも好かない。男性は中身で評価して女性は容姿で評価しているのはおかしくないのか！と、思ってしまう。でも、それも宮部さんの狙いなのかな・・・。