カラーン、カラーン♪と鐘の音で始まりを知らせるフレンズ独特の感じ、昨年までのフレンズも思い出します。
後半が始まる前、私はどきどきしていました。友人が席に戻らない。後半はMEN'Sナンバーで始まることは「お楽しみ」と思って黙っていたのですが、言っとけばよかった。でも、いい大人なのに、携帯で電話するのもどうだろう???と迷っていたら、ぎりぎり戻ってきました。ほっ。
MEN'Sナンバー:クーリック、本田さん、田村さん、エヴァン、高橋君、小塚君
高橋君プロデュース。
最初に本田さん、高橋君、小塚君がHIP HOPダンスを激しく踊ります。一人一人見せ場がある感じもHIP HOPっぽい。男臭くていい感じ。やはり高橋君がストリートくささの出た踊りが上手い、目を引き寄せられます。でも、本田さんと小塚君もかなりイケてました。
クーリック、田村さん、エヴァンが出てきてクールな感じ。
最後は一人が立ってあとの人が座るような形で終わったことに不自然さは感じなかったのですが、あとでニュースで小塚君がひっかけられたのだと知りました。←こういう鈍感なファンにはがっかりだろうなぁ。
短時間での習得だったはずなのに、みんなすごく踊れていて素晴らしかったです。高橋君も他のスケーターをまとめてプログラムを作り上げるのは大変だったと思うけれどよく頑張りました。
贅沢を言えば、ベンやトンもダンスが上手いので入れたかった!
荒川さんが出てきて高橋君に飲み物を渡し、そのままトーク。このナンバーと作るに至った経緯をインタビュー。
全然思いつかなくって、ダンサーの友人に頼んだ。とのこと、荒川さんは今後のキャリアにつながっていくんじゃないかという話。
きっと荒川さんは高橋君がディフェンディング・チャンピオンとしてのオフ・シーズンの中で気持ちを切り替えるところを作ってあげたかったのではないのかと思いました。
話は変わって、高橋君のお母様からの手紙を渡す。
この話の間「道」が流れていました。
話変わってシェーリーンの次のプログラムについて。高橋君、紹介を頼まれているのにタイトルを覚えられない・・・。シングルの女性の方は立ち上がって踊っちゃってください、という感じでシェーリーンを紹介。
シェーリーン・ボーン:ビヨンセ「All Single lady(?)」
かなりノリのよい曲。で、この曲のテンポで踊るのがすごい。途中から観客が立って盛り上がり始めました。プログラムの途中ですよ。こんなのみるのはじめて。
残念ながら私たちの方向にはあまりきませんでした。くすん。
音楽がそうあってほしいと望むようにダンスする、数少ないスケーター。
本田さん:バラード系。1部とまた違った味わいでスケーティングを楽しみました。それと、本田さんをはじめとして、クーリック、エヴァン、田村さんはそれぞれ1公演2プログラム滑っているのに、グループナンバーもきっちり踊っていて。こちらが心おきなく楽しむ陰では凄まじい努力をされていると思います。
本田さんと田村さんは荒川さん(フレンズ)にとって助さん角さんなのだ!(←荒川さんは黄門さま、高橋君と小塚君はうっかり八兵衛と風車の弥七を交替で、シェーリーンはもちろん由美かおるのお銀さん)
小塚君:新FP
抽選コーナーで決まったFP。お客さん、FPだと知っているのでおおいに盛り上がります。
後半の方でアクセル独特のカーブを滑っている時に、3Aを跳ぶ気だ、と思ったら、跳びました。転倒だけど、いつでも本気勝負だ!小塚君、と思った。新FSを滑り切った小塚君に大盛り上がりでした。
思えば4年前のTOKYOワールドは客席から見ていたんだよね。
小塚君が挨拶をしている間、女性が、と思ったら、田村さん(笑)
怪訝な小芝居をする小塚君をぐっとひきよせ、ブチューとキス。小塚君、ばったりと倒れました。(笑)
なんだろう、田村さんのあの会場を支配する力(笑)私のイメージ的には海外のとある街の家の前で座っている髭の生えたおばさん。で、やんちゃな男の子が二人いていつもママの前ではしゅんとしているような・・・田村さん、違ったらごめん。。。
スパイラルの時にちらっちらっとお腹を見せるところもふてぶてしい感じ。(笑)
今回も3Lz!、それと高さのある3-3も跳んで、ガッツポーズ出ました・・女装で(笑)
ナレーションの方も「とても女性とは思えない・・・・・・パワフルな演技でした」と。
イリヤ・クーリック
サングラスをかけて赤いタンクトップに黒いズボン。かっこいい感じのプログラム。長野の金メダリストだけあって、ファンが多い!
今回も3Lz跳んでました。クーリックはこの後、パン&トン、エヴァン、高橋君の演技を見に会場の関係者席にきました。
佐藤有香さん:「月光」
しっとりしたナンバー。照明でリンクが秋のよう。曲に染み込むような美しいスケート。
あぁ、これが女性のあるべき美しいスケートだな、と噛みしめながらみました。
複雑なスピンや大きなジャンプはないけれど、1つ1つのポジションが美しい、背中の見せ方が詩的、腕の動きが繊細、氷へのタッチがとても優しいスケート、上半身の動きの美しさそれらすべてが音楽の美しさを際立たせ、音楽の美しさが佐藤さんのスケートを引きたてる。拍手の手の音が邪魔になるのでだんだん拍手の音も小さくなっていく、でも、演技にひきつけられている、そんな雰囲気でした。
一緒にみた友人も佐藤さんのスケートが深く印象に残ったことを話していました。うん、同感。
安藤さん:「アランフェス協奏曲」の現代風アレンジ
突然早い動きをして、静止して、また早い動きをして、静止して、という現代風にアレンジした曲にあわせた独特なプログラム。
パン&トン:「見果てぬ夢 ボーカル入り」
荒川さんがパンさんとアメリカのアイスショーツアーで同部屋となったところからフレンズに来てもらうことにつながったエピソードから世界選手権の優勝おめでとうのメッセージ。
女性のイナバウアーと男性のイーグルが組み合わさった滑りのところが好き。
エヴァン:マイケル・ジャクソン
今回はエヴァンがトリだと思ったので、びっくりしました。2プログラム滑ることも。ビッグ・タイトルをとってもフレンズに帰ってきてくれることが嬉しい。
こういうのもフレンズならではなのかもしれない。
高橋君:マンボ+サンバ
濃い、クドイ、みんな笑っている。
最初はマンボの濃厚なねっとりとした演技。3F-3T,3A、3Lz、ラウンディングは完璧じゃないけど3つとも降りました。途中からサンバに切り替わりステップへ。べちっと転倒。曲調が激しく、すぐにステップに戻れず、私が全容を知るのは少し先のことになりそうです。
印象としてはまだプログラムが体に馴染んでない感じ。でも、シーズンが進むにつれ、体に馴染んだ後、ハマれば東京の世界選手権では競技であることを突き抜けてお祭り騒ぎになること請け合いです。
ただ、衣装が。衣装自体はいいです。ラテンっぽい大きく胸元の空いた派手なシャツ、黒いパンツ。でも、開いた胸に肌襦袢がちょっと・・・。オペラ座の怪人の衣装はTHE衣装なので、肌襦袢は許容範囲ですが、シャツは普段着感があるので肌襦袢がかなり気になる。イマドキ、お茶の間はハイビジョンですよ。隠したいなら、中にノースリーブのシャツを着ちゃえばいいし、ボタンが空いている風で実はさりげなく胸元を隠すデザインとかもアリだと思う。
荒川さん:サラ・ブライトマン(?)
今この瞬間を大切に生きよう!という歌詞(だったか?)のしっとりとしたナンバー。やっぱりこういう曲は荒川さんの動きの美しさを強調しますね。佐藤有香さんと同じようにまるで雲の上にいるかのようなやわらかい氷へのタッチ。そして動きの1つ1つが大人の女性の色気と気品にあふれる演技。
このプログラム、たしかイナバウアーは入れていなかったと思うんですけど(そういうプログラムも作って見せてくれたところが嬉しい)、演技後にふふーん、と鼻歌を歌うかのように軽々とレイバックのイナバウアーをたっぷりみせて出て行きました。
エンディング。群舞でダンス。すごい。エヴァンと荒川さんが踊ったり、アゴストとパンが踊ろうとして、トンさんが取りかえしたり(ちょっと間違っているかもしれない、こんな感じでペアじゃないのに踊っているのをとりかえすようなところがあった)と、いつもフレンズの群舞は贅沢すぎてどこを見ていいのかわららなくなる。ただ、短かったのが残念。
今回も最後はみんな観客も立ち上がって。
荒川さんがマイクでご挨拶。そのまま、最後の最後に荒川さんがまたまたレイバックイナバウアーをしてジャンプもつけたして。
荒川さん、やっぱりこのショーは貴女が主役です。
毎年、素晴らしいショーをプレゼントしてくれてありがとう。フレンズメンバーがこのショーのために払う労力というのはなかなかできることではないと思うし、それは荒川さんはフレンズメンバーを常に大切にしていることが返ってきているのだと思う。
あぁ、楽しかった。行くことができて本当によかった。
新横浜のキャパの狭さも手伝って、会場がスケーターと一体になって自分もフレンズの一員である感が強くなる。やはり、フレンズは特別なショーだと思います。
そして、チケットを取ってくれた友人に本当に感謝です。私の家の都合で、平日の初回につきあってくださったこと。ショー後も興奮冷めやらぬ感動を共有してくれる人がいることは本当に幸せなことです。
順不同、記憶があやふやなところがありますが、興奮冷めないうちに書き残します。