16年一緒に過ごしたトラが亡くなって、またペルシャ系の毛の長いメガちゃんが行くえ不明になって合計7匹となって、寂しい思いをしていたところ、隣の水産高校の生徒から「野良猫の子猫がいっぱいいて、貰ってくれる人を捜している」と言われて・・・・すぐ「もらってもいい」と返事した。
ここ浜田では、いつも猫と言えば「船」と関係があって、トラは沖の波止に釣り人を渡す渡船の金時丸でもらってほしいと言われて、まだ東京に住んでいたが、仲池上の家に連れて帰った。それから何匹も受け取った。今回は近所の吉勝丸という巻き網漁船の網本から生後二か月くらいの野良の子猫をもらうことになった。
最初に二匹。この子たちは既に事務室でエサをもらっていて、母親は人見知りせず、初めても私にも愛想がよかった。簡単にキャリーに入ってくれて、のんびり歩いて家に向かっていると水産高校の女子生徒たち5人に囲まれて、子猫たちを披露することになった。うちの大人の猫たち3匹も迎えに来て、キャリーの中を覗いている。決して機嫌が悪い訳ではなく・・・むしろ子猫にはやりたい放題させるのが大人の猫たちだ。女の子たちはキャリーに指を突っ込んだり写メを撮ったりで忙しい。みんながきゃきゃ言っている所に吉勝丸の若社長が車で様子を見にやって来た。
どんな「おやじ」に猫を渡したのか心配になって来たのだろう。女の子に囲まれる子猫に、膝の上に大人の猫を載せている私を見て安心して帰って行った。そういう訳で次から次へと電話がかかってきて、もう一匹、もう一匹ともらうことになった。
その子たちは合計4匹、今テレビを置いている二階の居間で大騒ぎをしている。エアコンが壊れて(このエアコンはたびたび冷媒が抜けて、フロンガスを注入するのに4万円かかるそうな)窓を開けざるを得ず、網戸で外に出ないようにしていたら、これも外して窓の柵に子猫が乗っかっている。下に雨除けの屋根があり、飛び降りることも可能であるからひやひやしていたところ、そとから梯子を使って上ったら部屋の中に戻った。やれやれで網戸が外れないように外からつっかい棒をあてがった。糞暑い夏が始まって子猫たちには申し訳ないが風通しだけは確保した。
しかしなんのその!!4匹のうち最後の一匹は私に慣れず最も心配な子だが、すぐに何かの後ろに隠れ、どこにいるのか行くへ不明となる。他の3匹ははしゃいで部屋中を走りまくって、机の上のものを落とし、ティッシュは箱から出してボロボロ。障子は破く。いまやふすまは上張り、中張り、下張りまで剥がし、張り枠まで露出。もうすぐふすまを破って押し入れの中に入るだろう。
私がテレビを見るとき背もたれの上に座布団を置いてすわると、3匹は私の膝や足の上に載って騒ぐ。しかも細くとがった針のような爪が私の足や体に突き刺さる。もうこればかりは痛くてたまらず大声を出してしまうが、かれらは気にも留めない。そのうち日本語を勉強させねば・・・。痛いが肩に上ってくるのはそれほど慣れてきたということだが・・・風呂に入るときに傷がしみて思い出す。今日は私のお腹の上に載ってきた。寝ているわけではなく、正座の格好で、出っ張ったお腹にちょこんと乗ってきたのである。私は医者には糖分を減らすように言われているが、子猫に改めて指摘されているようだ。
こうしてこの文章を書いている間、書き始めた時には大騒ぎする音が聞こえていたが、いまとても静かになっている。きっと疲れて寝始めているのだろう。
こんな子猫が大騒ぎする時期は今しかないから、やりたい放題いっしょに遊びたいね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます