大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

天笑(てんしょう) 枚方

2004年12月16日 12時33分54秒 | 麺類
 この日は京阪沿線に住んでいる安未果とランチ・デ・デートの予定だった。それならば....、とメンソールが見つけだしたのは、枚方にある蕎麦屋『天笑』だ。『天笑』に行こうね、とメールを書いたら、料理長お薦めの店じゃなかったっけ、と彼女が言った。そうだったけ、そんな古い昔のことは覚えていないし、メンソールは過去ログを残さないので、検索しようにも判らない。メンソールは早い目のランチにして、そのまま淀屋橋まで出て....、とこの日のデートプランを考えていたのだが、何と前日にキャンセルと相成った。

 最近本当にデートが少ない。デートが少ないとグルメレポートも書けないし、メンソールの創作意欲もわいてこないし、本業の方にも力がない等ないし....と連鎖的にドツボにはまっていくような気がする。メンソールは最近欲求不満とちゃうか....とも言われるし....。


 しゃーない、まじめにレポートしよう。京阪電車枚方市駅を南側に降りる。南側というのは、三越があったり、枚方信用金庫があったりする方だ。そのまま京阪電車の高架沿いに少し西へ歩く。すると、気の看板に『天笑』と書かれた店が見つかる。生成の背丈ほどもある暖簾があるので、そちらが目印になるかもしれないが、この店の手前、裏口のあたりには、倉庫のような『蕎麦粉セラー』があるので、枚方市駅から歩いて行くならば、こちらの方が先に目にはいるかもしれない。蕎麦粉は高温・湿気に弱いからとのことで、年中9℃に保っているとのこと。

 店にはいると、蕎麦屋とは思えない。床は土になっていて、腰の高さまでは土壁のようになっている。うまく表現するのは難しいけれど、竪穴式住居に迷い込んだようになる。ここは蕎麦屋じゃなくて、日本史博物館じゃなかろうかと思ったりする。壁には中華風の面が飾られているし、入り口近くのベンチには、蕎麦に関する書籍がおかれていたりする。

 テーブルは16人掛けの大きなものが一つ、奥に二人掛けのテーブルが一つあるだけ。メニューは和紙に書かれたものが木版に張り付けられていて、右側が蕎麦、左側が日本酒となっている。メンソールは細切りのおろし蕎麦と、黒龍を一合オーダーした。日本酒はぐい飲み(五勺)と徳利(一合)の二種類が用意されている。オーダーを取るときに持ってこられたお茶は、香ばしい蕎麦茶だった。

 日本酒を飲みながら、ふと後ろを見ると、今日の蕎麦は北海道斜里産のものであること書かれていた。蕎麦は天日干しの後、石臼で自家挽きする。蕎麦の産地の個性を引き出すために、粉のブレンドはしないとのことだった。

 おろし蕎麦は、ざるに乗せられた蕎麦、やや厚い目に削られた鰹節、ダイコンおろしは、辛口のものと辛くないものの二種類が添えられている。まず辛口のダイコンおろしだけを一口。辛口ダイコンなんて最近食べる機会はないので、その味が懐かしかった。そうなんだ、昔のダイコンは辛かったんだ。そしてそれが蕎麦によく合ったんだな。次に蕎麦だけを漬け汁につけずに食べる。薄く緑がかった細切り蕎麦は、適度な歯ごたえと清涼感、優雅な甘みを残してくれた。

 頃合いを見計らって、蕎麦湯が出される。実は、未だかつてメンソールは美味しい蕎麦湯に当たったことがない。もちろん、あまり蕎麦を食べに行かないというのが一番大きな理由なんだけど、ここの蕎麦湯は、何とも言えないほのかな甘みがあって美味しかった。テーブルの上には七味唐辛子と天然塩が置かれているんだけれど、塩をほんの少し混ぜてみると、これがまた最高に美味しい。蕎麦湯は漬け汁碗に八杯分くらいあったと思うけど、全部飲んじゃった。

 ここの蕎麦メニューは、細切りと粗挽きの二種類があって、それぞれにおろし蕎麦、とろろ蕎麦、かも汁蕎麦がある。この日の細切り蕎麦は北海道斜里産だが、粗挽き蕎麦は長野県日馬産なのだそうだ。メンソールは我慢できなくなって粗挽き蕎麦を追加オーダー、日本酒も黒龍をぐい飲みでお願いした。こちらの方は漬け汁なしで蕎麦だけで食べちゃった。もう至福の状態。蕎麦茶をお代わりして、店を後にした。そばがきもあるので、それは次回の楽しみということで....。

 日本酒、蕎麦湯、蕎麦茶のトリプル攻撃で、その後映画を見ているときに、トイレが我慢できないほど辛かった。


【店  名】 天笑(てんしょう)
【ジャンル】 蕎麦屋
【電話番号】 0720-46-7166
【住  所】 大阪府枚方市岡南町10-30
【営業時間】 11:00-14:30、17:30-20:00(売り切れ次第閉店)
【定 休 日】 木曜日
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