読者之声
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(読者の声1)
世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で日本は男女差別がひどいという論調にPRESIDENT Online の反論記事。
「国連開発計画「人間開発報告書」の2020年版における「ジェンダー不平等指数」では24位(162カ国中)となっており、女性差別社会とは言えない結果になっている」
https://president.jp/articles/-/44903
「もえるあじあ」というまとめサイトを読むと日本では考えられない指摘が。『アメリカ人女性と仕事したけどあいつらハンパないからな 決算時期の書き入れ時になると薬飲んで生理止めて遅くまで仕事するし子ども生まれても一週間で仕事復帰するからな ちょっと甘え過ぎだわ日本』
https://www.moeruasia.net/archives/49678986.html
英国では日帰り出産が主流で出産から退院まで平均1日以下なので考え方がちがうのかも。
上記サイトのコメント欄を読むと、この指数なるものがいかにいかがわしいものかがわかる。
・ジェンダーギャップの統計ではアフリカの国々が上位にいるんだけど、理由は誰でも分かるよね(笑)。
・ギャー!120位と騒ぐ前に、ナムビアやルワンダがランキング上位の点で、その有効性に疑問もてよ。
・女性が財布のひもを握る国ランキング。
1位 日本 58.1%、2位 フィリピン 56.7%、3位 ロシア 34.3%、最下位はノルウェーで1%。
(※財布のひもランキングは2012年のテレビ番組らしいが出所不明)
ちなみに2020年のジェンダーギャップ指数では、5位 ニカラグア、9位 ルワンダ、12位 ナミビア、13位 コスタリカ、16位 フィリピン、と貧しく平等でも上位にくる意味のないデータ。
タイやマレーシアに観光・出産ツアーまでするアラブ諸国はのきなみ日本以下。アラブではないけれどトルコは130位、イランが148位など明らかイスラム蔑視ではないのか。
アジアでは日本よりも上位に、43位 ラオス、50位 バングラデシュ、54位 シンガポール、75位 タイ、85位 インドネシア、87位 ベトナム、89位 カンボジア、101位 ネパール、102位 スリランカ、104位 マレーシア、106位 中国、108位 韓国、112位 インド、114位 ミャンマー
https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/future2/20200327/shiryou1_2.pdf
形式的な男女平等の不毛さですが、子育ては低賃金の外国人ベビーシッターに任せれば良いという先進国の思惑が透けて見える。
アメリカ映画ダイ・ハード(1988年)ではロサンゼルスの別居中の妻が自宅のベビーシッターに電話するシーンではスペイン語でした。こんな指数でも日本の移民特区推進派は英語が通じて人件費の安いフィリピン人メイドを使いたいだろうし、政府・自治体の男女共同参画を推進する部署も予算獲得に都合がいいことでしょう。
アジア・アフリカ・中南米のランキング上位国で女性が政治・経済分野で活躍できる大きな理由の一つは中・上流階級の女性は使用人を安く使えるから。
世界の多くの国では先日亡くなった橋田壽賀子のドラマ「おしん」の世界そのものですが、ダボス会議で綺麗事を言う政治家・財界人の本音はそんな世界こそが望ましいのでしょう。
(PB生、千葉)
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)4月9日(金曜日)
通巻第6855号 より
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「ランキング上位国で女性が政治・経済分野で活躍できる大きな理由の一つは中・上流階級の女性は使用人を安く使えるから。」
「育メン」でも「子育ては男女共同で平等にするもの」でも、ない。単純に昔から「中・上流階級の女性」は使用人に任せていた。英国の家政婦協会のレベルの高さは有名だけど、考えてみれば「家政婦」って大変な仕事ですよ。「家政」とは、家庭生活一般のやり繰り(采配)を指す言葉だから。
それを本来は一家の夫人(というより女主人)が全て仕切っている。その指示どころか右腕となって切り盛りするのが「家政婦」ということですから。
メリーポピンズだらけです。