4月9日
起き掛けに熱を測ったら37度3分。これはいかん、ともう一度測り直したら今度は37度7分。
8時でこれだから、どうも12時過ぎの診療予約時間までに熱が下がるとも思えない。
それでも血圧を測ったりストレッチをしたりして様子を見た。
喉の痛みはさほどではないものの、また、片頭痛が起きている。
仕方がない。今日の受診は延期させてもらおうと電話を入れる。
電話をする自分の声を聞いて、「ああ、こりゃ今日は駄目だな」と思った。声を発する瞬間、裏返りそうになる。
「わたし、風邪ひいて喉、やられてます。多分、熱、あります」と説明しているみたいだ。
ただのインフルエンザだと思うが、新型の武漢ウィルス(もしかしたらその変異種)と見分けはつかないのだから、歯科医院に行っても迷惑をかけるだけだろう。
最近はそれほどでもないが「とにかく何が何でも検査を受けるべき」という勢力が、まるで「検査を受けたら治る」、みたいな勢いで喧しかったが、リトマス試験紙みたいに同時に結果が出るわけではない。或る程度、待たなきゃならない。その間に発症したら何のための検査だったんだ、となる。それに検査にはお金がいる。その上、陰性反応が出たとしても陰性とは限らないし、陽性反応が出ても全く無症状のまま、治癒してしまう場合もある。
集団検査は感染の拡大方向を推測するためにそれなりの参考資料になるが、個々人が思い当たる節のない中で、感染したかもしれない、と、病院を訪れるのは・・・。
勿論、命が懸かっているわけだ、どんな病気であっても「これは危ないんじゃないか」との勘が働いたら行くべきだ。言うまでもない。
「次の予約はいつにしましょう」と聞かれ、「一応、今日で予約は終わってますが」と応える。一週間後に変更になった。
朝食を摂ったら落ち付いた。風邪薬は飲んでない。熱も下がったように思うが、実際のところ、もう電話をした後だ、しょうがない。
・・・と思っていたら、また片頭痛。痰の切れも悪くなる。さらに風邪薬のせいで胃が荒れたのだろう、胸焼けがする。
以前(十数年前)に経験したのとほぼ同じ状況で、熱が下がり切らず、ちょっと気を抜くと、38度を超える。逆に見れば、あと3日、大人しくしていれば必ず治る。それまで出歩くのは辛抱しよう。
酒は三日に一度としているが、今回ばかりはそうもいかず、日曜から今まで約一週間、飲んでない。
一瞬「玉子酒、作って飲んだら」と思ったが、作ったことはないし、一杯でやめなきゃならんのだろう、と思ったら、「やめられるか?同じ酒だ、もう一杯、ってならないかぁ~?」という疑念が湧いてきた。
やっぱりやめて大人しく寝ていた方が良い、という結論に達した。