4月5日(月)
夜になって、つい小説「スーパーカブ 7」を手に取ってしまい、面白さに負けて読み進んでしまう。気が付けば午前4時。
残すところあと二十頁少々。このまま読み終えてしまうか。それとも辛抱して寝るか。
しばらく迷ったものの、辛抱して寝ることにした。何しろ今日はゴミ当番。
勤めていた時とは違って、決めた時間を寝過ごしても遅刻の心配はないけれど、公の当番はそれなりの時間を守らなきゃならない。特に相手は生ゴミだ、回収車が来て、回収後の床面にゴミ袋が破れて中の物がこぼれだし、悪臭を放っていることがないとも限らない。
回収日には鴉が早くから周辺の電柱に待機していて、ちょっとでもいい加減な捨て方をする者がいれば、即座にゴミ袋に殺到する。一瞬でゴミ袋は突き破られ、中の生ゴミは散乱する。
だから、当番時は、回収車のエンジン音に耳をそばだてておかねばならない、大袈裟みたいだけど。
何とか時間通りに起きることができて一安心。
大体いつもは10時半前後に回収に来るから、と思って行ってみた。
まだだった。まだ来てないけど、何だか辺りが妙に汚いような気がする。
そばに寄ってみると、ゴミ袋はきちんとおさまっているものの、周辺に紙が散らかっていて、よくよく見ると掛けられたネットの中にあるごみ袋のいくつかは破れ、中の物が外にはみ出している。おそらく例によっていい加減な放り込み方をした人が数人いて、それがネットに触れる辺りにあったのを目敏く見つけた鴉がつついたのだろう。
けど、折角つついたのに、中の紙までしか到達できなかった。
夢中で紙を引き摺り出し、本丸である生ゴミを、となった時、新たにゴミを捨てに来た人間の気配を察し、慌てて逃げた。
そんなとこだよな、と思いながらさらに辺りを見回すと、1メートル半近い深さの側溝にノート一頁くらいの大きさの紙が何枚か落ちている。鴉の苦闘の跡だろう。しょうがない。回収車が持って行ってくれるはずもないから、側溝に降りて拾う。
しばらくして、改めて見に行ったら、ゴミはきれいになくなっていた。掛けられていたネットを片寄せ、本日の用事は終了。後は珍しく汚れてなかったから掃き掃除の必要もなし。
夕食を摂ってから5時前、資源ゴミを持って生協に向かう。
帰る途中から、何故か喉の具合が悪くなる。帰ってうがいをするが、とにかく喉が痛痒い。咳をしてみても、何だか痰が引っ掛かっているようで気持ちが悪い。喉が痛いだけだが、咳を強くすると嘔吐しそうな気がする。
それでも、一度咳をしたときに黄色みが勝った痰が出たから、少しはましになるだろうと思ったのだが、そう簡単にはいかないものらしい。
肺炎になる(かもしれない)のはもっと先のことだろうが、無理な咳をして気管支炎にならないよう、気を付けなければ。
そういうことで、明日は大人しくしていよう。
これが始まりだった・・・・・・。