2014.08/07 (Thu)
恥ずかしがりで口下手な人が、いきなり数百人もの聴衆の前に引っ張り出され、何分間か「一人で話せ」、なんて言われたら、どうなるだろう。それこそ頭の中が真っ白になって鯉みたいに口をパクパクさせて立ち往生するんじゃないだろうか。
普段、テレビの情報で何でも済ませ、たまに雑誌やマンガ週刊誌を読む、程度の人は、新聞の見開き二面、それも二日続けて「従軍慰安婦についてのQ&A」、なんてやられると、視界一杯に広がる活字の波を見て、酔ってしまうんじゃないか、と思う。冷静な判断が出来なくなってしまう。それどころか、辟易して早々に敵前逃亡、ページをめくってしまうんじゃないか。
酔って冷静な判断ができなくなれば目論見通り。辟易して敵前逃亡、なんてのも思う壺。
冷静な判断ができなかった、読みもしないで逃げ出した等という時、振り返ったらどんな感慨があるだろう。
「おれは情けない奴だな。読むだけは読んだけど、さっぱり意味が分からなかった」
「オレは情けない奴だな。頷きながら読んだけど、何だか騙されたみたいで後味悪いな」
「俺は情けない奴だな。字面を見ただけでウンザリして逃げてしまったぞ」
・・・・・なんてことを考えるのだろうか。
考えないでしょうね、考えたとしても、ほんの一握りですよ。
見開きで、新聞の全面に同じ調子のレイアウトで(というより、殆んど箇条書き、ですね)、「Q&A」が大展開されていて、それを「おっ、こりゃ面白そう」って読み始める人、います?
見た瞬間に、単調、更には小難しいことが書いてあるって分かるんだから、ちょっと変わった人以外は読書欲を刺激されることなんてないだろうし、飽く迄も平静に淡々と読み始める人なんて、まあ、いないでしょう。
何しろ平日ですからね、じっくり読む、なんて人は仕事のない人くらい。普通なら慌ただしく食事、なんてところだろうから、流し読みか、「帰ってから読むか」、みたいなところでしょう。
帰ってから、読むと思いますか?読みませんよね、普通。
・・・・・つまり、流し読みが良いとこ、なんじゃないでしょうか。
で、振り返ったら、どんな感慨があるか。今書いた「オレは情けない奴だな」シリーズみたいな大反省大会みたいな感慨、あるでしょうか。そんな人なら、読み直すでしょうけど。
大反省はしないけど、でも、反省はしてるんですよね、人間って。反省して、自分のことは肯定的に、と言って悪けりゃ「好意的に」判定している。
「読んだけど難しかったよな。もっと分かり易く書いてくれないかな」
「あれだけ力入れて書いてんだからな、間違ってないと思うよ」
「忙しかったからなあ、読めなかった。しょうがないか。でもアサヒ、あれだけの特集、組むんだからな、やるじゃないか。流石だな」
・・・・・なんて。
何が「さすが」、なんだか。
結局のところ、どれだけの人があの特集をちゃんと読んだんでしょう。
本気で何度か読んだら、
「あれは謝罪特集だったんだろうか」
「あれは言い訳特集だったんだろうか」
「あれは自社の態勢を建て直し、政府と徹底抗戦すると『宣言』した特集、迎撃態勢が整った、ということなんだろうか」
等々、思うんじゃないでしょうか。
謝罪なら第一面に、囲った大き目の記事で十分間に合うでしょう?
何しろ「社会の木鐸」です、頭を何秒下げていたから云々、みたいな姑息な事ではない。自社の第一面に謝罪文を大きく載せるということは、社の存亡を懸けたことなんですから、覚悟のほどはそれではっきりします。
つまり、「謝罪に多くの言葉は要らない」。
なのに、アサヒは二日続けて大キャンペーンを張った。ちゃんと読めば謝罪の言葉は一つもない。誤報を誤用としてみたり、今になって「裏付けが取れなかったから三十年前の記事を削除します」、とか。
そして、「間違ったことは言ってないからこれからも人権に関する問題として見ていく」。
あれだけの分量の文章を数時間かけて何回も読んだから、と言って、分かる人が、或いはなんかおかしいな、と思う人がどれだけいるでしょうか。標題通り、酔ってしまうんじゃないか。
でも、下に部分転載している文章を見て、特集をもう一度見直せば、そこには日本人の、ごく基本的な感情、物の見方、考え方が欠落しているのでは、と感じるんじゃないでしょうか。
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「朝日新聞のケジメとは廃刊である」
~眞悟の時事通信より~
ところが朝日新聞は、この吉田清治の「ウソ」に飛びついて、日本軍及び日本政府の、朝鮮人従軍慰安婦強制連行キャンペーンを開始する。
そして、驚くべきことに、昨日の平成二十六年八月五日に至るまで、三十年間にわたって、この「ウソ」に基づいた従軍慰安婦強制連行キャンペーンを維持するのである。
その結果、この三十年間に何が生み出されてきたのか。
それは、おぞましい国家と国民の名誉の毀損である。
即ち、朝日新聞は、
我が国家と国民の名誉を三十年にわたって潰し続けた。
これは、取り返しがつかない。
考えても見られよ。
この三十年間に、御国の為に戦い生き残った人々の多くと、彼らの戦死した戦友は、従軍中におぞましい性犯罪者であったというレッテルを貼られた。そして、死んでも死に切れん思いで鬼籍に入って行かれたのだ。
取り返しがつかないではないか。
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=997