CubとSRと

ただの日記

暗殺

2022年07月23日 | 日々の暮らし
 7月8日(金)
 近鉄西大寺駅前。3メートルの至近距離から2発(手製の散弾銃)、撃たれる。
 首に穴。ほぼ同時に心肺停止となり、そのままヘリで緊急手当てをしながら病院に搬送。
 
 そんなバカなことがあるか。
 犯人は山上徹也(41)。元海上自衛隊。
 5時過ぎ、手当ての甲斐もなく安倍元総理死亡。

 今日はそれで、昼前から今10時過ぎに至るまで、教育テレビ・テレビ大阪・Jチャンネル以外はすべて番組変更。この事件一色に塗り潰された。
 何でも今日あたり大地震が起きて日本は大変なことになる、壊滅的な打撃を受ける、という未来人の明かした大事件の予言があるらしいのだが、大地震が起きた形跡はない。安倍元総理の射殺されたのが「大地震」だったのか?


 段々に分かってきたところでは、安倍元総理の政治信条云々には関係なく、或る宗教団体と親しいと思い込んで、のことだったという。それで殺すつもりだった、と。
 でも、或る宗教団体、って何だ?安倍元総理に信心があったとは思えないが。

 教団への私怨からならば、何故突然、元総理に怨みが向けられなければならないのか。そして何故、わざわざ「元総理の政治信条云々」とは関係ない、と(それも一番初めに)いう必要があったのか。
 言えば言うほど何かを発表する前の鳩山元総理のように「誰に言い含められたか」と推量せざるを得なくなる。
 別件で、犯人は「海自」も二十年前、それも三年間で退役しているわけで、となると「元海自だから~」は話にならないのじゃないかと思う。


 翌日から、「或る宗教団体」とは「統一教会」のことだ、と今度は急に「統一教会」の名前がテレビ、ネットで躍り出した。
 ネットで騒がれたから知らん顔ができなくなったのか、それとも協会の中心人物が早々に弁明をしたからか、とにかく「統一教会」が「霊感商法」が「自己破産するまで献金」、ばかりが目に入るようになる。安倍元総理の暗殺理由解明はどこへ行ったのだ。

 なぜ「国際勝共連合」の方向から説明しようとしないのか。
 朝鮮で統一教会の文鮮明によって作られたのだから、「統一教会」の方からだけ叩けばいいと思っているわけでもないだろうに。
 
 朝鮮戦争で米軍はchina共産党や、ソ連の教育を受けた北朝鮮軍と戦った。日本を占領統治中のGHQは、早い話が直接初めて「共産党軍」と戦うことになった。
 そこで米国は、共産党軍がこれまであった既成の軍隊とは異質のものだと痛感することになる。考え方が全く違うからだ。
 軍隊というのは国益を守り、追究するためにある。しかし共産党軍は「共産主義を実現する」ためにある。まずは「既成社会を破壊する」のが仕事、だから、戦い方にタブーは一切ない。守るべき「国」の概念がなく、実現されるべき共産主義社会は、まだない。存在しないものを創出するためにそこを「更地」にする。
 国の「誇り」も「自負」もないから、「名誉心」なんてないし「共産主義思想のために死ぬ」、という考えも、実はない。まだ「理想である共産主義社会」は現実にはない、のだから。
 あったとしたらそれは「共産主義のために~」ではなく「共産主義社会を実現させようとしている(現実の)指導者のために~」と解釈(統括)される。

 そんな恐ろしい連中を、今後、実質の勝者である米国が御していかねばならない。
 「敗戦国日本と、日本の統治下にあった(併合されていた)朝鮮半島に、米国と同じく、反共団体を作って活動させよう」。
 というわけで、アメリカの肝煎りで、李承晩を大統領にしたのと同じように、文鮮明に「(国際)勝共連合」を作らせた。同じく岸信介に同様の団体を日本にも作らせるため、文鮮明の活動に便宜を図ってやるよう指示してくる。

 だから、「国際」勝共連合は米・日・韓の「連合」ということだ。米国の指示で作られた共産主義思想の蔓延を防ぐことを目的に作られた団体だ。
 岸信介が「アメリカのエージェント」となるのは当然のことで、でもそれは敗戦国の指導者として当然採るべき国復興の次善の策だった。
 
 ところが「勝共連合」として「共産主義に勝利する」ための活動はまともに行われたとは言い難い。
 李承晩が「アメリカの後ろ盾を得て、日本に対して何をしたか」、を思い出せば文鮮明が「アメリカの後ろ盾を得て、日本に対して何をしたか」、は容易に想像できる。

 それでも書いておきたいのは、1970年、「70年安保(自動継続)」の前。
 大阪万博や三島由紀夫の事件であまり人々の口の端に上らなくなったが、学生運動は続いており、共産主義革命にシンパシーを感じる日本人は今とは比較にならないほど多かった。
 その時は、まだ「勝共連合」の名前は革命阻止の旗印の一つとして見られていたという事実だ。


コメント
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