(読者の声1)「天皇崇敬は伝統による」
1.権威の源は伝統のみ
愛子内親王殿下が可愛らしいから天皇に成っていただくという意見があるというが無理がある。何故なら伝統に外れるからだ。伝統がなければいくら可愛くても権威がない。権威がなければ芸能人と同じだ。老いたらどうするのか。
皇族の権威は比類無き長大な天皇崇敬の伝統による。内親王は結婚されれば臣籍降下と定められている。一般人になるのだ。
こうして日本民族は天皇を戴くが、民族としては皇室と一体なのである。ここが諸外国の王制と違うところである。
2.誇りを持つが油断しない
日本人は、日本文明の柱という高い視点で天皇崇敬を世界的に考える必要がある。
すると日本民族は2600年以上に及ぶ神話に始まる長大な歴史を持つが、その古代の神の子孫が現存し、それも国民の生きた崇敬を集めている。これは人類の奇跡である。ユダヤ教も古い歴史を持つがモーゼの子孫はとうに失われてしまった。
しかし民族宗教を失った外国人は日本を妬み破壊しようとする。だから日本人は油断せず独自文明を意識して皇室の伝統を守る必要がある。(倉前盛通教授)
3.占領前に戻す
日本は大東亜戦争の敗北で占領され、民族の生態を破壊された。すなわち天皇崇敬、先祖崇拝、国民国防、家制度、教育勅語である。
米国は日本を滅ぼすために通常の賠償だけでなく文字まで変え文明の断絶を始めた。しかし冷戦により米国は日本を破壊するよりも利用することにして対日破壊方針を転換した。
1952年日本は独立したので、占領中の破壊政策を全て廃棄して占領前に戻すべきであったが、しなかった。
このため、被害が深化し致命的な皇統継承の不安、国防不全、少子化が進行しているのである。これは占領憲法は時効で失効しているので、特例法で復旧を進めれば良いのである。憲法改正は不要である。
4.米国GHQ高官の感想と日本人の反省
占領が終わり帰国するあるGHQ高官は、日本は長い歴史のある国だから、我々に破壊されたものをすぐに回復するだろう、と述べた。しかし日本人は「占領前期に徹底破壊された」という被害者の自覚がない。
また1980年代訪米して調査した西修教授に拠れば、元GHQ高官のケーディス氏等は、まだ日本が占領憲法を使っていることに驚き、独立したのだから当然民族憲法に戻していると思ったと述べたという。
しかし日本人の方が、占領が破壊だったことに気付いていない。それどころかリベラル主義の偽装を真に受け、解放されたと思い込む始末だ。ひどすぎる。愚かすぎる。まさに十二才である。
本当はアングロサクソンの他民族を愚弄する定番表現に過ぎないのだが。悲惨だ。
(落合道夫)
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)7月4日(木曜日)
通巻第8317号 より
・あるのは「皇室」であって、「天皇家」ではないということ。
「家」は「一家」となって割拠することになる。周王朝がどうなっていったか、見れば分かる。
「皇室」は家ではなく「天皇の坐(いま)す室」だから、「『皇統をつなぐ存在』だけの場」。
・民族宗教に限らない。人も地域社会も国も世界も基本同じ人間なのだから、持たざる者は持てる者を妬み同等になろうとする。
更にできることなら「持てる者」を追い抜き更に強権の「持てる者」になろうとする。そのためには暴力沙汰もいとわない。
持たざる者である「島国日本」は、それを克服するために長年月大変な努力をしてきた。(島国は友好国は増やせても領土は増やせない。)
・「日本は十二歳の少年だ」という言葉は、初めて目にした時から「なんで十二歳なんだろう?」と思っていたけど、「あ、そうか」とやっと気が付いた。
「十二歳」に大した意味はない。これ、慣用句なんだな、日本でいえば「この!はなたれ小僧が!」とか「青二才」「若造」、などの若者を軽侮する決まり文句でしかない。
でも、まあ敗戦国に対して「十二歳の少年」と人間扱いをした表現は特異なことではある。