6月19日(水)
10時半、珈琲店に向かう。
先日のキリマンジャロに続いて、今日はモカを注文。
確かに酸味はあるが、嫌な後口はない。
「ガス窯で焙煎したのと炭火窯で焙煎したのではやっぱり違うようです」
、と店主が言う。
更にモカは改良の結果、甘みが強くなり酸味も抑えられている、とか。
昔々、元町辺りだったか「アラジン」という名のとても美味しい珈琲を出すと評判の喫茶店があった。ただ、濃いので結構堪える。それで好き嫌いが分かれる。
そんな評判を聞き、怖いもの見たさもあって行ってみた。神戸に就職して一年か二年たった頃だろう。だからもう五十年近く前のことだ。
学生時代は珈琲は好きじゃなかった。というより嫌いだった。後味が悪い。
あれなら飲んだ後焦げ臭い感じが残る安いネスカフェの粉末の珈琲の方がよっぽどいい。そう思っていた。
卒業と同時に就職という形で神戸に住むようになり、日本でコーヒーが広まった初めての土地ということで、インスタントコーヒーではない物が普通に喫茶店で小売りまでされているのを知る。コーヒーミルを買って自分で入れるようになるまでにそんなに時間はかからなかった。
「アラジン」の珈琲は美味かった。そして確かに濃かった。小売りもしているということで聞いてみた。
「新鮮なものの方がいいので本当なら50グラムくらいがいいのですが、100グラムからお願いしています」
数回行っただろうか。確かに胃もたれがする。自分にはきついかもしれない、そう思って行かなくなった。
そうこうするうちに後継者がなくて惜しまれつつ店を閉めたという話を聞いた。
後で分かった。「濃い」のは問題じゃなかった。「胃もたれがする」のは砂糖を入れるからだと。
一度は砂糖を入れないであの店の珈琲を飲んでみたかった、と今になって思う。エスプレッソマシンで抽出した珈琲に砂糖を入れないで飲むことに比べたら甘みすら感じたかもしれない。
帰って来たら、遂にあの「高齢者講習」の葉書が届いているのを発見。
「すぐに電話で予約申し込みを」と書かれてある。
「電話で」というのが気に食わない。何でそこで一歩譲った表現をするんだ。
予約申し込みを強い意志を以て行ってこそ安全運転に繋がるのじゃないか?
積極的に運転をするからこそ、事故が減るのじゃないか?
漫然と運転をするから「右直事故」が起きるのではないか?
明日、バイクの免許で二度お世話になった自動車学校に行こう。(あ?いや、初心者講習もだった)
ゴミ当番を終えてだから昼前くらい、か。
勿論、SR、だな。