歴史が改竄されたように過去が消されるか、別の過去にすり替えられる
ネット社会もオーエルが預言したように過去が制御されはじめた
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「過去を制する者は未来を制する 現在を制する者が過去を制する」。
これはジョージ・オーエルの言葉である。
もっとも分かりやすい例を挙げる。
2024年7月13日、トランプ前大統領が集会で演説中に銃撃され、「神の加護」によって弾丸は耳を掠めただけで最悪の事態を逸れた。
直後、ボディガードに囲まれながら、拳を挙げて「テロと闘う不屈の指導者」というトランプの英雄的な写真が出回った。アメリカの歴史教科書にでている硫黄島上陸、星条旗を立てた、アメリカ人から見れば歴史の決定的瞬間と同じイコンである。
ところが、その後、何が起きたか。
トランプの拳を挙げた写真は、ネットやユーチューブから消されるか、繋がりにくくなった。つまり「過去が消された」。逆にイメージの悪い写真や映像が繰り返し繰り返し映し出される。
またバイデンの「共和党支持者なんてゴミだ」との発言はアーカイブから消されたか、繋がりにくい状態となっている。不都合なことはなかったことにするのだ。
10月9日に起きた事件:インターネットアーカイブの「WAYBACK」が執拗なDdos(分散型サービス)のハッカー攻撃を受け、3100万人のユーザーは、過去のデータ閲覧が出来なくなった。アーカイブが機能不全に陥ったのだ。以後、三週間繋がらなかった。
筆者の周辺でも起きている。「南京●●殺」への懐疑を発言すると、ユーチューブから消されるのである。コロナ禍のおりは「ワク●ン」に関して、まるで戒厳令下のような、言論統制があった。公的な機関ではない。「闇の勢力」が言葉をコントロールしているのだ。
ウィキぺディアは確かに「ネットの百科事典」だが、思想の偏向があきらかなばかりか、ひそかに編集加工がなされ、みごとに改竄されるケースがある。
これも筆者自身の例で恐縮だが、「宮崎正弘」と入れると、左翼的見地からの批判が並び、修正すると消され、また修正すると消され、その繰り返しで疲れ果て、過去十年、放置したままである。
明らかな間違いは訂正をそのまま通用することもあるが、イデオロギー的な内容になると、誰かがコントロールしている。人間? おそらくAIだろう。数億、数十億のメッセージはAIでなければ制御不可能である。
かくしてネットは『オーエル化』している。まさにネットのアーカイブを制する者が未来を制するのだ。
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)11月4日(月曜日、振替休日)
通巻第8489号 より
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腹が立ったので、次回は以前に上げた日記をもう一度挙げます。
以前はウィキペディアに詳細に載せられていたのに、今は全くホントに全く載せられていない。あの件。
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