CubとSRと

ただの日記

ジャイアン

2024年03月26日 | 心の持ち様
 昨日の宮崎正弘氏の書かれた書評に絡んでちょっと書きつけたことについて、以前に書いた日記を再掲(再々掲?)します。
 アメリカの能天気さについてです。
 勿論、「愛すべき能天気。お花畑」などと擁護する気はありません。この「能天気」さは、半面、実に意地の悪い陰険なことを平気で実行する思い遣りのなさも併せ持っているからです。敗戦まで祝日・祭日だった日に、敢えて日本が戦争に負けたことを意識するよう、各種の記念日や制定を行うなどがそれです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「早合点はアメリカに任せましょう」
 2013.12/31 (Tue)

 昨日、ちょっとした事情から、GHQの占領政策についてWIKIを見たんですが。

 面白いですねぇ~。
 いや、面白いというより、良く言えば「相手をすぐに信用してしまう」というか、ほんの僅かな情報で以て、「こうだ!」と断定して実行に移す、その思い切りの良さ。
 けれん味のなさ、その実力と実行力は世界一なんじゃないかな、なんてことを思いました。

 そういえば、そんな乱暴なふざけ方があるか、と呆れるようなおふざけビデオや、命知らずなスポーツは、大概アメリカでできてますけどね。
 面白いんだけど、危険過ぎる。言いたいことは分かるし、能力も十分にある、と理解できるんだけど、何しろやることが危なっかしい。
 そんなだから、道理を説くと成程、と理解するのも早いし、納得すれば方針も潔く転換する。その見事さは心地良いくらいです。

 けれどここにも出てくるんですね、了解するのは早いんだし、実行力も突出しているんだけれど、「僅かな情報で以て『こうだ!』と断定して実行に移す、その思い切りの良さ。けれん味のなさ」、が。

 早い話、早合点が異常に多い。だから憎めないけど、周辺は大変です。大方は悪気なくやっているからよけいに始末が悪い。スーパーマンかスパイダーマンみたいなもんでしょうか。


 以前に「料理の鉄人」という番組で、アメリカに乗り込んで勝敗を決するというのがあったんですが、御存知の方も多いんじゃないでしょうか。
 料理が時間内に終わった瞬間、アメリカの料理人、興奮してしまって俎板の上に飛び上がってガッツポーズをした。
 それを見た日本人の料理人は激怒し、
 「料理人が俎板の上に土足で上がるなどあり得ないことだ!怪しからん!」
 と、火を噴くかと思うような勢いでその行いを切り捨てた。

 勝負は当然、日本人の料理人が勝ったんですが、彼は喜びの表情よりも、憤懣やるかたない、といった感じで、そのことをアメリカの料理人に伝えた。

 この時、どこかの報道官よろしく
 「こうなった責任は全て日本にある。日本は反省すべきだ」
 みたいなことは言いませんよ、アメリカはね。
 このアメリカの料理人は、その料理への「あるべき心得」を説かれ、猛烈に反省したんですね。
 「そうだ。いくら浮かれても、あれはやってはならないことだった。よく教えてくれた。ありがとう!」
 これで、怒っていた日本人の料理人も、その素直さに怒りをすぐ解いたんですが。

 で、翌年だったか、改めて対決という事になった。
 記者に前回の俎板事件のことを聞かれたアメリカの料理人、
 「今回はあんなことにはならない。興奮してもダイジョーブ!」
 と自信満々で応え、対決に挑む。そして首尾よく時間通りに料理を仕上げる。

 ところが、やっぱり興奮して俎板の上に飛び上がり、ガッツポーズをしたんですね。
 さあ大変!日本人の料理人が怒る!
 けど件の料理人は自信たっぷりで、
 「今年は大丈夫だ!土足で上がったりなんかしなかったよ。ちゃんとビニールシートを掛けたんだ。俎板、汚さなかったヨ!」
 得意満面の笑みでそう答えた。

 ばか?間抜け?おっちょこちょい?ひねくれ者?意地が悪い?
 本気だったんだと思いますよ。きっと。
 「そう言う事じゃない!」と怒ったら「どういうこと?」と素直に聞き返すでしょうね、この人。
 WIKIの「連合国軍占領下の日本」という項目で、今書いた話を思い出してしまいました。


 占領下の話は、今書いて来たような、笑い話みたいなことではない。大変に深刻な話です。
 でも、その根っこは同じアメリカ人の意識が流れているなぁ、と思います。
 という事で、一部を
転載してみようと思います。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「日本語ローマ字化計画」
 1946年3月5日、第一次アメリカ教育使節団が来日し、日本語のローマ字化を企てる。
 占領時代のアメリカ人は日本文化に対する情報が乏しく、日本の民衆は奴隷化されていて識字率は低いのだろうと思い込んでいた。
 それを漢字が障壁と考えローマ字化すれば識字率が高まると一方的な推論を立て、日本語ローマ字化計画を企てた。
 事前調査として15歳から64歳までの国民17,000人を抽出して漢字の読み書き能力テストを行ったところ、漢字の読み書きができないのは、わずか2.1%という結果がでた。
 これはアメリカ合衆国の識字率と比べても、当時の世界水準で見ても高い識字率であったため、これに困ったGHQの担当者ジョン・ベルゼルは、調査官であった言語学者の柴田武に「調査結果を捏造してくれ」と迫った。
 が、事実を捏造することはできないと柴田は拒否した。この一件があってから、日本語のローマ字化計画は立ち消えとなった。


 占領当初は靖国神社を焼き払ってドッグレース場にする計画が立てられており、実行までにはGHQ内で賛否両論にわかれた。
 が、駐日ローマ法王庁・バチカン公使代理のブルーノ・ビッテル神父の反対で中止した。

 日本では、第一次世界大戦終結当時から、鉄道電化によって石炭エネルギーに代えようという計画があり、戦後の新幹線計画の基となった「弾丸列車計画」すなわち主要幹線および山岳線区の大規模な電化計画が立てられ、すでに一部で工事を進めていたが、軍部に反対されて中断していた。
 空襲被害によって発電所や変電所が破壊されると交通がマヒしてしまうというのがその理由だった。
 平和国家としての再出発に際し、政府はこの計画を復活させ、戦前に着工していたトンネルを利用して長期的な新幹線計画を再編することになった。
 ところがGHQはここでも厳しい制限を課し、電化工事のほとんどが禁止された。
 
 GHQは新車両の製造にも制限を加え、フィリピンから米国製SLを移送させたりした。
 GHQは日本にもディーゼル化を勧めたうえで日本に米国製の在庫のディーゼル機関車を購入させようとしていた。
 ただし、これは日本の発展を阻害するというよりもむしろ、GHQが電化計画自体に理解がなかったことが原因となっていたようである。
 オーストラリアでは鉄道はほとんど使用されていなかったし、アメリカではまだディーゼル機関車が主流だった。電化による動力分散を計画していた日本にとっては、米国製SLもディーゼル機関車もありがた迷惑であったが、電化計画と新幹線計画は主権回復後を待たざるを得ず、それまでの期間はSLで場をつないでやり過ごすことにした。
                  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 これ以上書くことはないでしょう。
 日本を潰そう、二度と立ち上がれないようにしようという画策があったのは事実だと思います。
 しかし同時に、良かれと思って画策されたことがあったことも事実なんじゃないでしょうか。
 ローマ字化計画は完璧に読み違えですね。
 で、狼狽えてどうしようとなった時、言語学者の柴田武の捏造協力拒否により、いとも簡単に横車押しを諦めた。これ、例の或る意味潔いこととつながっているんじゃないでしょうか。
 そして、鉄道の電化禁止。
 これは国力が付くのを恐れたためではなく、
 「そんなことできる筈がない。夢物語だ。アメリカだってできないのに」
 という、思い込みによる「親切の押し売り」ではないですか?

 こうやって見ると、
 「日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。」
 、の「失望」というのが、宗主国として、属国の日本に言っているのか、それとも「大きなお世話」に発しているのか見えてくるのではないでしょうか。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やるしかないじゃないか

2024年03月25日 | 心の持ち様
 
  書評 BOOKREVIEW
  ~~~~~~~~~~~~~~~

 ラピダスの2ナノ半導体は、「できっこない」のか
  経済安全保障のアングルに特化、日本再生を展望する『元気の出る本』

   ♪
 平井宏治『新半導体戦争』(ワック)
 @@@@@@@@@@@@@@@@

 半導体戦争は米国vs中国がメインの戦場だが、半導体世界一は台湾のTSMC、韓国のサムスンとSKハイニックスであり、米国のインテルは後塵を拝している。だからバイデン政権はインテルに破格の195億ドルを支援し、捲土重来を期す。
 アップルの新型iPhoneは3ナノ半導体を搭載している。すでに3ナノを量産するTSMCは次世代最先端の1・4ナノ開発センターを台湾に開設した。エヌビディアは新型半導体を発表し斯界の度肝を抜いた。
 米国勢は頭脳部分の基本設計とルールを先に決めるのが得意だが、ものつくりはじつに下手くそ。そのくせ賃金が高いから、競争では負ける。インテルの優位回復は難儀するのではないか。

 さてバイデン政権は対中政策を厳格にすると言いながら、最高機密はどんどん中国に盗まれており『ザル法』と化している。そのうえ米国の半導体業界はバイデンの対中政策に反対しているから話はややこしい。
 評者(宮崎)も拙著『半導体戦争』(宝島社)で指摘しておいたが、半導体はもはや『産業のコメ』ではなく、『戦略物資』であり次世代の武器ならびに兵器システム、とくに兵士ロボットに用いられる。イラク戦争でピンポイント攻撃の精度があがったが、これから根本的に戦争形態が変わるのである。

 1980年代に日本は世界半導体市場の80%を占めていた。その頃、TSMCは誕生もしていなかった。
 それが様変わり、日本は先端の半導体競争ではるか後方にあって、もはや再生は不可能、絶望的と言われていた。
 ラピダスが挑む2ナノは2027年量産開始予定だが、現実の日本の半導体は40ナノ程度の生産しか出来ない。その格差は九世代、台湾系エヌビィディアのCPUには十世代の開きがある。つまり、9から10の「周回遅れ」である。
 そのうえ、第二の敗戦が重なり、「喪われた三十年」の間に半導体の技術者が日本から払底していた。優秀なエンジニアは外国企業に移籍した。
 TSMCには適わないと鬱々としていた。それが日本の半導体業界の空気だった。
「ラピダスが2ナノを2027年につくる」と宣言するや、「できっこない」の大合唱が日本のビジネスジャーナリズムを覆い尽くした。筆者の平井氏もいささか懐疑的である。
 たしかに2ナノ実現は「困難である」。しかし日本はこの目標を達成しなければならないのである。

 嘗て日米半導体協定で日本を潰したのはアメリカである。            
 そのアメリカが「心変わり」。いきなり2ナノ半導体開発を日本に奨め、ラピダスに全面協力となった背景がある。IBMがラピダスを支援する態勢が急速に組まれ、突然、日本政府は9200億円の補助金を供与するまでになった。
 これは戦後GHQが日本を非武装の三流農業国家として落とし込んできた占領政策を百八十度変えて、武装と産業復活を推奨し始めたこととに似ている。この基軸の転換の直接動機は朝鮮戦争だった。

 半導体戦争で対日戦略をがらりと一変させたのは、まさに朝鮮戦争のケースと似ている。
 すなわち平井宏治氏が指摘するように「米国は中国を『競争相手』と位置づけるが、中国は米国を(の?)『超限戦』の対象、『闘争相手』」なのである。
 米国は中国に新技術を渡さないと決意し、ものつくりは『カントリーリスクの高い』台湾、韓国より日本がふさわしいという政治判断に至ったのだ。
 なぜか。
 ファーウェイの新製品に7ナノ半導体が使われていたが、これはADSLのエンジニアが機密データを中国に渡したこと、韓国、台湾からスカウトされた技術者たちが協力し、当該半導体は流通の「抜け穴」を通じて中国のSMICに漏れたからだ。

 本書はつぎに中国にのめり込んでにっちもさっちもいかなくなったSBG(ソフトバンクグループ)と中国に売り上げの半分を依存する村田製作所の危ない体質に危険信号を発している。
 また中国に甘いドイツですら、中国国防七校からの留学生を閉め出し始めた。オランダもそうしているが、日本はノーテンキに受け入れ続けている。アメリカは「中国人とみたらスパイと想え」という認識で留学生受けいれを厳格にしており、大学留学も一年ごとにヴィザの切り替えをさせている。
 平和惚けの日本は自衛隊基地の近くに土地や不動産を中国人が購入しても放置してきた。国家安全保障という概念が欠落しているからだ。

 次の指摘も重要だろう
 「日本の経済安全保障推進法にある四つの重要事項、(1)重要物資の安定的な供給確保、(2)基幹インフラの安定提供、(3)先端的重要技術の開発を支援、(4)特許出願の非公開条項である。これらを基盤とした「セキュリティクリアランス制度」は、これすべて「半導体産業に関連する」のである。
 平井氏は経済安全保障のアングルに絞り込んで、状況を分析しつつ、「眠れる半導体大国」の日本が再生するために何を為すべきかを具体的に述べる。


「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)3月22日(金曜日)
        通巻第8186号より

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 【嘗て日米半導体協定で日本を潰したのはアメリカである。
 何度かここにも書いてきたけど、このパターン、多いですね。
 アメリカは必ず「邪魔者は潰せ」とばかりに、これを繰り返し用いてきた。
 そしていとも簡単に手のひら返しをする。以前にやったことを「素直に反省」して。「ジャイアン」と呼ばれる所以。悪い奴じゃない。それがビジネス形態にもなっている。

 困るのは「素直に反省」しているけど、本当のところは何もわかってないから「反省」になってない。
 結果「素直な反省」まで、結局周囲に迷惑をかけることになる、ということ。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一大決心

2024年03月24日 | 日々の暮らし
 3月12日(火)

 昨晩から雨で、今日は夕方近くまで雨。
 と言うことだったので安心して7時半まで寝ていた。
 これだけゆっくりと寝たら、確かに身体が少し軽くなる。けど、これ以上寝たら身体が浮腫んだような気になる。
 ・・・なんてこと言ってられない。10時半には歯の治療だ。10時には家を出なければ。

 2時間もあればゆっくり朝食が摂れると思っていたのだが、事はそう思い通りにはいかなかった。
 さらに想定外、朝食の時間もさることながら思ったより出掛ける準備に手間がかかる。
 何しろ雨だ。雨靴を持ってない。
 だが雨靴はなくとも、靴に防水スプレーを噴き付ければよい。

 先週の通院も今日と同じく雨で、モカシン風の革靴に盛大に防水スプレーを噴き付けて出掛けた。
 出掛けたは良いものの、流石モカシン風。靴底が薄くて超ショートストロークのサスペンションかと思うほど着地時の振動がまともに伝わって来る。歩きにくいことこの上ない。車の運転なら良いかもしれないが、完璧なアスファルト舗装の歩道を歩くようには作られてない。草原や土の道には良いかもしれない。
 雨水が浸み込むようなことはなかったものの、思いの外疲れた。
 
 今日も同じく雨。同じ轍は踏むまいと方策を考えた。考えても解決法は「別な靴にする」しかない。しっかり雨に濡れても大丈夫な靴。
 バイク用のハイカットの革靴に、前回と同じく思いっきり防水スプレーを噴き付けて、出た。ところがこれが予想以上。

 ひと昔どころか半世紀以上前、山登り用に若者に人気だったキャラバンシューズみたいで、相当重いけれどその分、急がなければとても歩きやすい。
 考えてみればバイク用の靴というのは、安全性の面から登山靴が流用されることが多かったんだから、当然と言えば当然かもしれない。

 脱線するけど、車に乗り始めてしばらくしてから、よく「ミニバン」という呼称を耳にするようになった。
 「ミニバン?軽バンと何が違うんだ。あ、そうか。軽のバンじゃないから。え?じゃ、ミニってなんだ?」
 バンと言うのは荷物を運ぶための箱型の車のことだと思っていた。で、それは軽自動車にも普通車にもあるから、普通車の方は「バン」。軽自動車の方は「軽バン」。そこまでは間違ってなかった。
 けど「ミニ」が付いているのに「ミニバン」ってのは軽よりはるかに大きいし、「バン」とは全く違う形をしていて、第一荷物運びの車じゃない。何だこれは。

 或る時、「『ミニバン』と言うのは『ミニのキャラバン』の意味で使われる」という記事を読んだ。元々「バン」は「キャラバン(隊商)」の略称だから荷物運びの車の意味であることに間違いはない。
 それがアメリカ移民の西部開拓移住時に幌を掛けた荷馬車(俗に幌馬車と言われる)で寝泊まりをしたことから、隊列ではなく幌馬車そのものを「キャラバン」と呼んだらしい。
 で、荷物ではなく、大量の人間(乗員)を運ぶキャラバンほど大きくない人間専用の「バン」。だから「ミニ(キャラ)バン」。
 随分な名付け方だが、まあ、よそから持って来たんだからその時々で意味が変わること「カルタ・カルテ・カード」「ジャケット・ヤッケ」等と同じだろう。

 わりに強く雨が降る中を歯科医院まで行く。
 帰り掛けには小降りになっていたが、雨は雨。
 小降りになっているから買い物に行ってしまおうか、と迷ったが結局まだ雨は降り続けるということだから、と買い物はやめる。
 酒の肴はあるものの、何だか最近はいつも家にある物で誤魔化しているみたいだ。

 そういうわけで今日は飲むのを止め、明日に延期することにした。
 中二日空けて飲むことにしてから数年。一日ずらしたら次回は水曜日。こうすれば「牡蠣祭り」の一日目が次々回となるので、牡蠣飯やカキフライを買いに行ける!

 何だか一大決心したみたいな昂揚感。 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立ち向かう

2024年03月23日 | 日々の暮らし
 3月10日(日)

 今日も昨日と同じく、出るのが少し遅くなる。
 とは言っても6時15分出。6時50分帰宅。

 昨日ほどではなかったが、冷え込んで手袋をしていても親指と人差し指が冷たい。足の指なら小指の方から冷えるのに。
 でも、まあ理由ははっきりしている。歩く際に振る腕の親指と人差し指が手袋越しとは言え真っ先に冷たい空気に立ち向かっていくからだ。

 ならば、顔もそうだが?
 いやいや。確かに顔は手袋以上に顔袋、じゃなかったジェイソン並みの仮面、或いは覆面をしてない。覆面はしていないけど等速で冷気に立ち向かっている。
 実際バイク通勤で、早朝から冷気ではなく寒気の中を数十分走っていた時はヘルメットシールドの下から空気は入るのに、「寒気」としてはほぼ防ぐことができた。

 等速で顔面に当たって来る冷気だが、左右交互に振り出す手には同じようには当たらない。冷気は振り出していく手には相対性理論通り、早く当たってくることになる。対するもう一方の手は後ろに振り出しているわけだから、比較すると緩やかに当たっていることになる。
 冷えるのは早いが温かくなるには時間がかかる。
 ・・・・・何、バカなこと書いてるんだ?

 帰ってから、昨日に倣って朝食の準備。
 最近、何とかの一つ覚えじゃないけれど、ジャガイモと玉葱の味噌汁ばかり作っている。これに豚肉を少し入れると全く飽きない。豚汁、と言った方がいいのだろうか。
 今朝はそれに加えて菜の花も二本ほど入れる。「具だくさんの味噌汁」と言う言葉が霞むほど昭和の通勤列車みたいなぎゅうぎゅう詰めの味噌汁。
 後はベーコンエッグと沢庵漬け。

 そして・・・・・・。
 何もせぬうちに日が暮れた。
 あ、電子レンジの中を拭いた、か。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「独裁」の違い

2024年03月22日 | 心の持ち様

(読者の声1)
 ピーター・ナヴァロは、トランプ政権で、ホワイトハウス国家通商会議(NTC)委員長だった。議会襲撃事件の証言拒否によってまさかの実刑判決が確定。
 スティーヴ・ヴァノンも有罪判決だが執行猶予がついた。

 アメリカの記者に、「ロシア大統領選は民主的ではない」と質問されたプーチンは、「司法を武器に対立勢力を不法に起訴・逮捕しているアメリカに言われたくない」と吐き捨てた。
 たしかに今のアメリカは言論統制どころか、言いがかりをつけては逮捕・弾圧する、まるでゲシュタポのような秘密警察が公然と活動する国になってしまったようだ。

 昨夜、NHKでロシア革命の頃からのロシア・ソ連の近現代史をまとめた番組をやっていたがナワリヌイを民主化運動の旗手と言い出した時点でTVを消した。
 あくまでプーチンは恐ろしい独裁者であり、敵対者を次々に暗殺、国民を恐怖とプロパガンダで支配している、とステレオタイプの描写である。
 昔からプロパガンダの骨格は誇張、歪曲、捏造であり、北朝鮮や中国のニュースにたびたび現れ、日本なら子供でも違和感を覚えるわざとらしいものだ。  そんなプロパガンダに等しいものがNHKの人気番組になっている。

 そこでNHKに訊きたい、独裁者である毛沢東、スターリンや金日成のように、プーチンの巨大な銅像がモスクワのどこかにあるんですか?
 少なくともプーチンの独裁は個人崇拝ではなくロシア・ファーストを目指すものであることくらい、独裁者をくさす時に分析してみてはどうか。
 思えばプーチンが暗殺をやるのもロシアに民主主義がいまだ根付いていないからであろうが、そもそもプーチンが民主主義なるものを目指しているのか、ロシア国民のどれほどが民主主義を欲しがっているのか、調べたほうがいいだろう。

 西欧や日本で民主政治が軒並み崩壊しつつある現状では、ロシア人やプーチンが少なくとも現状の西欧型民主主義を手本や目標にすることはないと思われる。むしろプーチンに嘲笑される我々の民主主義をもっとマトモなものにするのが急務であろう。
  ( Stratocaster )


(宮崎正弘のコメント)ナワリヌイ未亡人は不倫別居中だった。刑務所には一度も面会に行かなかったという事実をメディアは報道しません。




 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)3月21日(木曜日)
        通巻第8184号より 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする