栗原農業士会(会長:白鳥一彦氏)の「農産物への放射能の影響に係る勉強会」が平成23年11月24日に栗原合同庁舎で開催されました。本勉強会は地域農業のリーダーである農業士が農産物の放射能問題について最新の情報を収集し,一般農家へ説明できるようにすることと稲わらや堆肥の処理問題など放射能を巡る地域の課題について意見を交換し合うことを目的とし,農業士9名(指導農業士4名,青年農業士5名)と普及センター職員4名が参加しました。
当日は,①放射能に関する基礎知識,②稲わらと堆肥の放射能調査結果と暫定許容値を上回る稲わらと堆肥の処理,③次作水稲へ与える影響,④県が実施する食品の放射性物質調査⑤食品中の放射性物質に関する規制値見直し等について,普及センター職員が説明し,質疑を経て,稲わらや堆肥処理のあり方について参加者全員で意見を交換しました。意見交換では,食品の安全性が担保されるのであれば,国の指示に従ってできるだけ速やかに畜舎や堆肥舎をクリーンにすべきという意見,風評被害への懸念から,稲わらや堆肥の施用は慎重であるべきだという意見等熱心な議論が交わされました。最後に,農家自身がしっかりとした考え方をもって経営判断すべきであるということを確認し,勉強会を閉じました。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-5795・6144