12月9日,JAみやぎ仙南蔵王地区本部において,蔵王地区いちご部会出荷目揃い会が開催されました。
蔵王地区のいちご生産者は,品種を全面転換して平成22年度より宮城県オリジナル品種「もういっこ」に統一し,技術の平準化と品質向上に努力しています。しかしいちごの「炭そ病」発生に悩む生産者もいたことから,普及センターでは防除指導を重点的に行い,特に一緒に作業にあたる配偶者の病害虫防除知識を高めることをねらいとして,夫婦一緒の研修会出席などを働きかけてきました。その結果,今年は病害をほぼ克服することができる段階に至っています。
出荷目揃い会では,蔵王地区いちご部会の佐藤部会長が「震災の影響で沿岸部のいちご栽培面積が大幅に減ってしまったが,その分もがんばろう。放射能検査はパスしたし,農薬の安全使用にも留意願う。」とあいさつ。その後,JA全農みやぎから,蔵王地区のいちご苗を亘理地区に提供いただき感謝の旨が,また仙台市場担当者からは全国のイチゴ生産量と価格の動向,異物混入防止を,そして当農業改良普及センターからは病害虫防除の再徹底を呼びかけました。
当日,査定された真っ赤ないちごを前に,各生産者はおいしいいちごの出荷に決意を新たにしていました。
〈連絡先〉
大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138