宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

いちごの高設栽培システム研修会開催 ~いちご団地の営農予定者が熱心に参加~

2012年03月06日 12時10分42秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

平成24年2月4日,「いちごの高設栽培システム研修会」が開催され,いちご生産者約160名が参加しました。
 亘理町,山元町では,平成24年度以降に両町合わせて施設面積約80haのいちご団地の整備を計画しています。生産者への意向調査では初めて養液栽培に取り組む希望者が多く,技術定着のために研修会が企画されました。
 研修会では,(独)農研機構野菜茶業研究所岩崎泰永主任研究員,静岡市のいちご生産者三倉直己氏から養液栽培の基礎的な話題提供がありました。
 質疑応答では,「養液栽培に向く培地の種類とその理由を教えて欲しい。」,「高設栽培の場合に培地加温は必要かどうか教えて欲しい。」等の活発な意見が出ました。
 講演会場には各資材メーカーの養液栽培システムの展示ブースもあり,生産者は各メーカーの担当者と熱心に情報交換を行っていました。
 参加した生産者の多さと研修会の雰囲気から被災いちご生産者の復興にかける熱い思いが伝わってきました。

亘理農業改良普及センター 0223-34-1141


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春を告げる… 亘理町のラナンキュラス

2012年03月06日 12時04分55秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

JAみやぎ亘理花卉部会(横山仁一会長)は,冬季の暖房経費が少ない低温性花きとして有望なラナンキュラスの生産に,平成22年から本格的に取り組んでいます。
 平成22年作付け分は平成23年1月末から出荷が始まり,3月に出荷のピークを迎えましたが,東日本大震災直後の仙台市場休場により春彼岸向けの出荷ができませんでした。ラナンキュラスの生産施設は幸いなことに被災は免れましたが,一番の需要期に出荷できなかったため,思ったような収益は得られませんでした。
 それでも十分に手応えを感じた生産者3名は,作期拡大をねらい,平成23年作付けでは球根冷蔵処理による促成栽培に取り組みました。その結果,昨年より2ヶ月出荷が早まり12月初めからの年内出荷が実現しました。年が明けてからも,寒さのため他の花き類の出荷数量が停滞する中,順調に出荷が続き売り上げを伸ばしています。地元の直売所でも春を感じさせる華やかな色合いが目を引き,好評です。

亘理農業改良普及センター 0223-34-1141


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被災にめげず,4Hクラブ員集合!亘理名取地区農村青少年クラブ連絡協議会実績発表会を開催

2012年03月06日 11時50分18秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

平成24年1月26日,亘理名取地区の4Hクラブ員が一堂に会し,日頃の活動成果を発表する「平成23年度亘理名取地区農村青少年クラブ連絡協議会実績発表会」がクラブ員,青年農業士,関係機関の職員など約30名が参加し,普及センターで開催されました。
 今回の実績発表会については,昨年3月の東日本大震災の影響により,自宅やほ場を被災したクラブ員がほとんどで,4Hクラブ活動自体が非常に難しい状況ではありましたが,今年度唯一の地区連事業として,開催することになりました。
 例年とは異なり,意見発表の部のみの発表となりましたが,5名のクラブ員が震災以降の体験や取り組みについて,それぞれの思いを発表しました。
 その中で,自らのいちご生産再開への思いやいちご産地の将来ビジョンを力強く宣言した山元町の志子田勇司君が最優秀賞に選ばれ,2月に開催される県農村青年会議へ派遣されることになりました。
 地域での復旧の動きが活発になる中,参加者は仲間の意見発表を聞き,自らの震災以降の生活を振り返りながら,1人ひとりが復興に向けた新たな一歩を模索している様子でした。

亘理農業改良普及センター 0223-34-1141


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