東日本大震災の津波により,仙台湾沿岸の水田も大きな被害を受けました。津波により海水が流入したほ場では除塩や用排水路の修繕が進められており,平成24年には仙台市,多賀城市,松島町で合計約560ヘクタールの稲作が再開できると見込まれています。
そこで,除塩後の水田における水稲栽培技術を生産者の皆さんに知ってもらうための研修会を,作付再開エリアを管内とする仙台農業協同組合及び各市町役場の協力のもと,2月14日から仙台市内4か所で,また2月27日には多賀城市,3月5日には松島町でも開催しました。
研修では,平成23年の除塩水田での生育事例や,各試験研究機関の研究成果に基づく栽培管理上の留意点をスライド等を使って解説し,肥料の与え方や水管理について,よりこまやかな作業が必要になることを伝えました。
研修会への参加者は6か所合計約150人でした。普及センターでは,今後もあらゆる機会を通じて,水稲栽培の再開に向けた生産者への支援をして参ります。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
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