平成26年5月20日に,露地なすの畝立て同時施肥機の実演会を開催しました。実演会は,(株)ヰセキ東北と(独)農研機構 中央農業総合研究センター 屋代幹雄上席研究員のご協力をいただき,JA古川と大崎農業改良普及センターの共催で行いました。
JA古川では,露地なすを振興していますが,今後産地拡大を図っていくためには,作業の軽労化が不可欠です。露地なすの栽培で特に重労働となっているのが,畝立てとマルチ張りの作業です。今回実演した畝立て同時施肥機は,畝立てと施肥とマルチ張りを同時に行うことができるので,作業の軽労化になります。さらに,普及センターでは,追肥作業がいらないように,基肥1回だけの施肥で9月まで収穫できるような省力的な施肥体系も検討しています。
実演会では,屋代上席研究員から,畝立て同時施肥機の概要と,畝の部分だけに施肥することで肥料の利用効率が高まり,肥料の削減ができることなどを説明していただきました。生産者は,畝立て作業の実演を熱心に見守り,施肥される位置や,機械の調整方法について確認をしていました。
普及センターでは,今後も露地なすの産地拡大に向け,支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910