平成26年4月11日(金)に名取市牛野地区「農事組合法人テクノファーム牛野」,4月15日(火)に小塚原地区「農事組合法人ファーム閖上」の設立総会が相次いで開催され,前身の生産組織から生まれ変わり新たなスタートを切りました。
両法人が営農を行う名取市閖上地域は,東日本大震災による津波被害等で農業機械,施設を全て流失し,農業ができない状況になりました。震災以降両組織は営農再開へ向けて地域一丸となって復旧・復興の活動を展開してきましたが,組合員の共同の利益を確保することを目的として農事組合法人を立ち上げました。法人として農地の権利を取得し,当面は水稲と転作作物など土地利用型作物を生産し,機械・施設を共同利用して水田農業に取り組んでいく予定です。
設立総会に臨席した関係機関からは「震災により地域農業は甚大な被害を受けたが,みなさんがモデルとなって,震災前以上に農業を発展させてほしい」とエールが送られました。両法人は,生産性の向上とコスト低減などの課題解決を図り,組合員の所得向上と次代の地域農業を担う担い手の育成,地域農業の一層の発展を目指して活動していこうと意欲をみせていました。
普及センターは今後も組織運営や栽培技術等の指導と助言を行い,活動を支援していきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班
TEL 0223-34-1141 FAX 0223-34-1143