宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

震災後初めて水稲奨励品種決定調査ほの田植えを行いました

2014年05月21日 17時37分42秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 水稲奨励品種決定現地調査ほは,県内に普及すべき優良な品種を選定するため,現地において有望な新品種や新系統を試験的に栽培するもので,宮城県では6つの稲作地帯区分別に1~2か所設置されています。石巻地域でも仙台湾岸地帯の調査ほとして東松島市大曲地区に1か所設置していましたが,東日本大震災で被災したため,平成25年度までの3か年は休止状態となっていました。

 しかし,この度,同地区に設立された農業生産法人(株)ぱるファーム大曲の協力により,以前の場所から約1.5km内陸側に再び調査ほを設置することができ,5月8日に供試系統の田植え作業を実施しました。

 今回の供試系統は,高温登熟耐性や良食味が期待される宮城県古川農業試験場及び福島県農業総合センターで育成された2系統で,対照品種の「ひとめぼれ」とともに,ぱるファーム大曲で育苗された苗を植付けしました。今後は,生育調査や収量調査を実施し,供試系統の地域適合性について検討する予定です。

 

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
 TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999

 


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中学校における農業体験学習の支援

2014年05月21日 10時46分13秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 大崎市の古川黎明中学校では,学校近くの農地を借りて「黎明田畑(れいめいでんぱた)」と名付け,農業体験学習を行っています。本年度で9年目を迎えるこの取り組みは,全学年のカリキュラムに取り入れられ,栽培から加工,文化祭での農産物の販売など,活動は年々広がりを見せています。栽培指導は,地元の元指導農業士を中心に,JAや普及センターが協力して行っています。
 平成26年5月13日に2年生による田植え(うるち米,もち米)が行われました。105名の生徒達は次第に泥の感触にも慣れ,楽しんで田植え体験をしている様子でした。田植えの後には,隣の田んぼで徒競走をするなど元気いっぱいでした。
 今後は,6月9日には3年生による,さつまいも,さといも等の植え付けと,1年生による大豆,枝豆の播種が行われる予定です。その後の栽培管理は各学年の田畑委員を中心に行い,収穫物は文化祭での販売を予定しています。また,収穫した大豆で豆腐加工に挑戦するほか,お米は,西アフリカのマリ共和国へ国際支援米として贈られる予定です。年度末には,各学年の田畑委員が,活動に関わった農家,JA職員及び普及指導員を招いて,一年間の活動報告をする予定です。


<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班 
 TEL:0229-91-0727    FAX:0229-23-0910


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