水稲奨励品種決定現地調査ほは,県内に普及すべき優良な品種を選定するため,現地において有望な新品種や新系統を試験的に栽培するもので,宮城県では6つの稲作地帯区分別に1~2か所設置されています。石巻地域でも仙台湾岸地帯の調査ほとして東松島市大曲地区に1か所設置していましたが,東日本大震災で被災したため,平成25年度までの3か年は休止状態となっていました。
しかし,この度,同地区に設立された農業生産法人(株)ぱるファーム大曲の協力により,以前の場所から約1.5km内陸側に再び調査ほを設置することができ,5月8日に供試系統の田植え作業を実施しました。
今回の供試系統は,高温登熟耐性や良食味が期待される宮城県古川農業試験場及び福島県農業総合センターで育成された2系統で,対照品種の「ひとめぼれ」とともに,ぱるファーム大曲で育苗された苗を植付けしました。今後は,生育調査や収量調査を実施し,供試系統の地域適合性について検討する予定です。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999