宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

栗原農村女性リーダー研修会で食と農を学ぶ

2015年08月25日 17時56分10秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成27年8月6日(木)に,栗原女性ネットワーク「くりネッ娘」(代表 鈴木春江)主催で栗原農村女性リーダー研修会が開催され,栗原市内の農村女性など15人が参加しました。
 初めに,大郷町の(有)大郷グリーンファーマーズ(代表取締役社長 郷右近秀俊氏)を訪問し,同社が地域農業を守るため,経営の継続性を考えて法人化に至った経緯を伺いました。さらに,環境保全型農業にこだわって生協等へ直接販売するといった経営方針について学び,参加者は感銘を受けていました。
 次に,大郷町の海藻加工品で全国トップクラスのメーカーである(有)高木商店仙台工場を訪問しました。参加者は東日本大震災後に稼働した工場の最先端の製造ラインに驚くとともに,県産めかぶのブランド化や農産物と海産物のコラボレーション企画など様々な商品開発の取組を知ることができました。
 最後に,美里町で江戸時代創業の鎌田醤油(株)を訪問し,鎌田専務から醸造蔵を案内いただきました。県産や国産原料にこだわり,本場仙台味噌醤油を醸造し伝統技術を守り継承している取組を伺いました。参加者の多くは自家用の味噌を仕込んだり,中には販売している方々もおり,改めて200年の伝統に裏付けられたおいしい味噌づくりのポイントを学んで帰りました。
 参加者からは,「地域農業の将来や味噌など食品加工販売を考えるきっかけとなった」などの感想が聞かれました。


高木商店仙台工場視察風景


鎌田醤油視察風景

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 班名 地域農業班 
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144

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(農)玉浦南部生産組合が震災後初のきゅうり収穫

2015年08月25日 13時35分47秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
農事組合法人玉浦南部生産組合は,震災後の地域農業を担うため15戸の農家が立ち上がり、平成25年2月に岩沼市寺島地区南部に誕生した農業生産法人です。岩沼市の最南端に位置する寺島は海と阿武隈川に囲まれた地域で、震災前から「阿武隈きゅうり」の産地です。
組合では、除塩を終えた水田で平成25年に営農を再開しましたが、施設整備が必要なきゅうり栽培は震災後4年目となる今年、初めて作付されました。約80 aの施設では7月から毎日、収穫作業が行われています。
震災以前と同等の収量を確保するためにはさらに時間が必要ですが、組合員全員で知恵を出し合い、栽培方法を検討しながら「阿武隈きゅうり産地の復興」という目標に向かってきゅうり栽培に取り組んでいます。



<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

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