宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「花き日持ち性向上対策研修会」開催

2015年09月18日 14時48分36秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成27年8月21日,亘理農業改良普及センター主催により「花き日持ち性向上対策研修会」を開催しました。名取市花卉生産組合,市場関係者等関係機関含めて30名が参加し,花の消費拡大につながる日持ち性向上対策の必要性や方法について学びました。
 講師にMPSジャパン株式会社代表取締役社長松島義幸氏をお招きし,「日持ち性向上対策実証事業の概要~なぜ,日持ち性向上対策が必要か?品質管理認証制度とは?」のテーマで,講演いただきました。講演では,「日持ち性向上対策品質管理認証制度」や認証を受けている個人や団体の取り組みについて紹介があり,日持ち性の向上が消費者の満足度を高め,花の消費拡大に有効な事業として期待されているとお話がありました。さらに,生産,流通,小売の各部門が一体となって花の品質管理レベルを上げていくことが今こそ必要であるとの提案をいただきました。続いて,株式会社プランツモジュール代表取締役山口昌哉氏からは「消費者動向と日持ち保証販売について」と題して,生花店の立場から,日持ち保証販売に取り組んだ経験について紹介があり,消費者とのコミュニケーションを大切にしながら取り組むことで確実に消費拡大につながるとお話をいただきました。
 参加者からは、日持ちする花を消費者まで届けるために,認証の取得を生産者だけでなく,流通や小売にも広げていってほしいという意見が出されるなど,品質管理向上への意識の高さがうかがえました。
 普及センターでは、今後もこれまで以上の品質管理向上を目指して支援を行っていきます。

 <連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲を飼料にしましょう!現地検討会を開催しました。

2015年09月18日 09時13分21秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 亘理農業改良普及センターにて、飼料用稲専用品種の展示ほ設置にともない、去る8月11日に現地検討会を開催しました。飼料用稲は、稲の栽培は主食用と同様に行い、米のみならず稲全体を収穫して飼料とするもので、水田を利用した飼料生産の体系です。収穫した飼料稲は、サイレージと言われる発酵飼料(以下、稲ホールクロップサイレージ:稲WCS)として、牛などの家畜に給与します。
 現地検討会には、展示ほを設置いただいている亘理町酪農組合と収穫委託先の農事組合法人Natureと管内各市町並びに県関係機関を参集して、取組みに向けて情報提供を行いました。
 はじめに、亘理町酪農組合の菊地真悦氏から、展示ほの取組みについて、肥料は散布せず堆肥を投入して低コストで栽培することを目的としたとの説明がありました。
 県関係機関からは、畜産課から県内における稲WCSの品種と生産状況についてと、畜産試験場から稲WCSの収穫と給与のポイントについて情報提供しました。
 専用品種の一種であるリーフスターは、東北地域では極晩生で子実が不稔であるため家畜の消化率が良いとともに多収性であり、宮城県では栽培を奨励しています。
 収穫は、天候次第ですが9月上旬を予定しており、収穫後2ヶ月頃に、発酵飼料として給与できます。普及センターでは、自給飼料作物の生産拡大に向けて、稲WCSの収穫と給与の技術支援を行います。

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亘理高校と一緒にいちじくの栽培と加工を勉強しました。

2015年09月18日 09時09分30秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 山元町では、いちじくの生産を振興しており、普及センターでも栽培や加工技術の習得を支援しています。平成27年度は、亘理高校や菓子製造等の事業者と連携して、いちじく加工食品の商品化を計画しており、収穫時期を迎える前の8月7日に、いちじく生産ほ場において関係機関を対象に勉強会を開催しました。
 勉強会では、「やまうち農園」の山内啓二氏から、いちじくの品種毎の特徴や、栽培の状況について説明がありました。参加者の中には、いちじくの樹を見たことが無く、品種により葉や実の形が異なることを聞いて驚く方がいました。続いて、普及センターから、全国のいちじくの生産状況やいちじくの加工方法について情報提供しました。また、仙台地方振興事務所からは、いちじくの加工利用について事業者へアンケートを実施し、セミドライが最も利用しやすいと情報提供しました。
 さらに、意見交換を行ったところ、事業者からは、いちじくの利用について前向きな意見が出され、また、開発したい商品によってはいちじくの加工方法が異なり、ペーストやドライに加工したものを提供できないか要望がありました。
 今回の勉強会で、関係機関がいちじくの特徴を理解できたとともに、事業者が取り組みたい方向性が見えました。普及センターでは、いちじく生産者、一次加工を行う亘理高校、商品化を進める事業者等といった連携を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする